カーエアコンから異音が発生する原因と、原因ごとの対処法についてご紹介する記事です。「カラカラ」「キュルキュル」「ブーン」「ジー」「ギギギ」!何だか分かりますか?
実は、カーエアコンをつけたときに聞こえる音、異音なんですが、カーエアコンからのSOSなんです。放置するとそのまま故障につながってしまうこともあるかもしれません。
今回の記事では3種類の異音の原因と対処法をご紹介しますので、カーエアコンからの異音を解消するための参考にしてください。
目次
カーエアコンから異音がする原因とは?
暖かくなってカーエアコンを使うようになってくると、相談が増えてくる異音。以前は何ともなかったのに…と、戸惑った経験をお持ちドライバーさんもいるかと思います。
異音の原因は、カーエアコンに関する部品のどこかにトラブルが発生している可能性があるんです。原因はいくつか考えられますが、以下のようなものが挙げられます。
- ブロアファンモーターの故障
- エバポレーターやフィルターの詰まり
- コンプレッサーの故障
それぞれのケースでどのような異音がして、どんな対処が必要なのかをご紹介していきます。
「カラカラ」「キュルキュル」という異音がする原因と対処法
何かを砕いたような「カラカラ」という異音や、スリップしているようなく高音の「キュルキュル」という音が、助手席のあたりやカーエアコンの送風口あたりから聞こえてきた場合、ブロアファンモーターの故障が考えられます。
原因はブロアファンモーターの故障
ブロアファンとは送風機のこと。エバポレーターで作られた冷たい風を、車内に送り出している装置です。
このブロアファンが故障すると、スイッチをONにしても送風ができないというエアコン自体が機能停止状態になります。また、完全に停止せず、不規則に稼働と停止を繰り返すこともあります。
対処法
ブロアファンが故障した際は、新品との交換になります。車種によっても異なりますが、ブロアファンだけなら、本体価格は5千円~数万円前後です。
インターネットでも購入でき、自分で交換することもできますが、不安ならプロに依頼するほうが安心です。
車のエアコンから「ブーン」という音がする原因と対処法
カーエアコンのスイッチを入れると内部から「ブーン」という音がするときは、埃やゴミなどの異物が詰まっていることが考えられます。
カーエアコンの中で埃やゴミが詰まりやすいのは「エバポレーター」と「エアコンフィルター」の2か所です。
原因はエバポレーター・フィルターの詰まり
異音の原因となる異物は1種類ではありません。空気中に漂っている埃、車内で食べた食べ物のカス、同じく車内で吸ったタバコから出るヤニなどですが、ゴミが詰まるほどカーエアコンが汚れているということは、エバポレーター内部にカビが発生、付着していることも考えられます。
ゴミなどが詰まりカビが発生した状態のままカーエアコンを使っていたら、最悪の結果を招く危険性もあります。喘息やアレルギーといった疾患を発症することもあり得ます。
対処法
埃やゴミ、カビといった異物に起因するブーン音を止めるための方法は1つです。掃除をし、カーエアコンをキレイにするしかありません。
エアコンの蓋を開けた段階でわかる程度のゴミや埃なら、掃除機で吸い取ったり、市販されている洗浄スプレーを使えばキレイにすることはできます。
でも、それでは根本的な原因を取り除けてはいません。問題は、直接に見ることはできないエバポレーター、熱交換器です。カーエアコンを使っている間は常に高温多湿状態にあるため、カビやバクテリアの発生源になっているのです。
エバポレーターをブーン音が出ないほどキレイにするためには、プロにゆだねるしかありません。1つは整備工場などに依頼する分解洗浄。分解して洗浄するため、時間も数日かかりますし、費用に10数万円かかります。
もう1つの方法は独自に開発した器具を使って行う高圧洗浄です。専門的に高圧洗浄を行っている会社は、国内では1社だけですが、国産の普通車なら時間は1時間ほど、費用も一般なら4万円、会員になれば持ち込みなら2万5千円と非常にリーズナブル。
それでいて分解洗浄と同等の高い効果が期待できます。健康被害をも引き出しかねないブーン音は、プロの手で問題解決するのがおすすめです。またエアコンフィルターを交換するだけで異音がなくなることもあるので、エバポレーター洗浄とともに試してみてください。
「ジー」「ギギギ」という異音がする原因と対処法
カーエアコンのONにしたときに、「ジー」とか「ギギギ」という異音がエンジンルームから聞こえてきたときは、コンプレッサーの故障が考えられます。
原因はコンプレッサーの故障
エアコンは、冷媒と呼ばれるエアコンガスを圧縮し気体や液体に変化させることで冷たい空気を作っているのですが、その役目を担っているのがコンプレッサーです。エンジンルーム内に設置されており、バルブでエバポレーターとつながっています。
エアコンのスイッチを入れたときに、エンジンルームからジーとかギギギといった異音が聞こえてきた場合、コンプレッサーが故障している可能性があります。
対処法
コンプレッサーが故障した場合の対処は大きく分けて2種類。車の部品は消耗品ですので、一般的な方法は新品と交換する</span.こと。本体価格、工事費合わせて5万~10万円ほどかかります。
もう1つがリビルドと呼ばれる方法です。リビルドとは中古という意味で、既存のものを取り外して洗浄、再度、取り付けることをいいます。新品との交換よりも費用は押さえられますが、それでも数万円はかかります。
カーエアコンの急な故障を防ぐ方法
カーエアコンから異音がするなど、急な故障を防ぐためには定期的なメンテナンスが大切です。
定期的に点検を受けること、そしてクリーニングを行うことでカーエアコンの急な故障はある程度予防できます。点検を受ければカーエアコンが故障する前に、不具合や異常が発生している部分を発見できるかもしれません。
また、カーエアコンの不調はエバポレーターやエアコンフィルターへの異物の詰まりによって起こることも多いので、クリーニングをして常にキレイな状態に保っておくことも大切です。
空気の洗車屋さんのDr.BAZOOKA洗浄では、高圧洗浄によりカーエアコンの分解をせずにエバポレーターをまるで新品のようにキレイにすることができます。カーエアコンの急な故障を防いで快適に使い続けるためには、点検とクリーニングを忘れずに行いましょう。
カーエアコンの異音は原因ごとに対処を!
カーエアコンの異音にはいくつかの原因がありますが、原因ごとに適切な対処を行うことが大切です。今回の記事でご紹介した3種類の原因と対処法を参考に、異音の原因を考えてみてください。
ただし車の部品は消耗品です。使う頻度や運転の仕方で寿命が変わってきますが、永久に安全が約束されているわけではありません。異音がするけれども動いているから大丈夫と安易に考えるのはとても危険です。
カーエアコンが発する異音は、車からのSOS。しっかり対処することが安全な走行につながりますし、修理やクリーニングのための費用の軽減につながります。
カーエアコンが故障してしまえば、高額な修理費用が必要になることも…。突然の故障による修理を避けるためにも、定期的な点検とカーエアコン洗浄を行っていきましょう。