カーエアコンの調子、特に冷房の効き目が悪いことってありませんか。
風は出てくるのに冷たくない。
そんな状態のときに考えられるのは2つ。
冷媒と呼ばれるエアコンガスの不足か、そのエアコンガスを冷風に変えていく装置であるコンプレッサーの不具合です。
今回はカーエアコンのスターターでもあるコンプレッサーの不具合について考えていきます。
目次
カーエアコンの故障?コンプレッサーが回るかどうかの確認
カーエアコンは、家庭用のエアコンの室内機にあたるものが車内に、室外機にあたるものがエンジンルームにあり、両者が連動することで空調装置としての役割を果たしています。
コンプレッサーの役割
コンプレッサーはエンジンルームにあり、エンジンに装着されている装置です。
エンジンの駆動力で作動しますが、その役割は2つあります。
1つは、冷媒であるエアコンガスに圧力をかけ圧縮し、送り出すスターターとしての機能。
もう1つは、循環し終え、気化したことで低温になったエアコンガスを吸収し圧縮する再スタート機能です。
コンプレッサーの故障の原因
コンプレッサーの故障の原因は大きく分けて3つ。
亀裂、詰まり、寿命です。
- 亀裂
エンジンと直結しているコンプレッサーは常に振動にさらされています。そのため亀裂が入りやすく、亀裂が小さくても大きくてもエアコンガスが漏れてしまいます。 - 詰まり
室内機であるコンプレッサーから送風口まで、カーエアコンはダクトで風を送っています。機械をつなぐダクトに詰まりがあると冷風が出なくなります。 - 寿命
コンプレッサーも機械です。いつか寿命がきます。寿命は数年とも10年ともいわれていますが、使い方や使用頻度によっても変わってきます。
コンプレッサーが作動しているか確認する方法
確認方法は簡単です。
カーエアコンのスイッチをONにした状態でエンジンフードを開き、コンプレッサーの状態を確認すればよいのです。
コンプレッサーには、コンプレッサーを作動させたり停止したりするコントロール装置であるマグネットクラッチと、それがついた滑車で、ベルトでエンジンに繋がっているプーリーがついています。
正常に作動していれば、マグネットクラッチとプーリーが一緒に回転しています。
コンプレッサーが回る時の確認と原因
コンプレッサーが回っているということは、作動しているということ。
システム的には大きな問題がない状態です。
それでも不具合があると感じられるときには、エアコンガスを確認しましょう。
エアコンガスの確認する
エアコンガスは、サイトグラスというシステム内のガスの流れをみることができる小窓で確認できます。
- 液体が流れ、たまに気泡が見える
エアコンガスは正常に流れており、ガスの量も十分にある状態です。この状態で冷気がでない場合は、ダクトなどシステム内が詰まり、圧力に異常が生じている可能性があります。すぐに専門家に見てもらったほうが賢明です。 - 白い泡のようなものしか見えない
エアコンガスの量が足りていないと、白い泡だらけの状態になります。早急にチャージが必要です。 - 何も見えない
可能性としては液体だけが流れていることが考えられます。エアコンガスが多すぎるとこういった状態になります。エアコンガスが多すぎるとシステム内の圧が上がりすぎ、保護機能が働き、コンプレッサーの作動を制限します。適量まで減らすことで改善します。
コンプレッサーが回らない時の確認と原因
コンプレッサーが回らないということは、当たり前ですがカーエアコン自体が機能しないので冷風も出てきません。
エアコンガスの不足
一番に考えられる原因がエアコンガスの不足です。
チャージ後、コンプレッサーを作動させてチェックします。
- 正常に動く
システム的には正常に作動していますが、ガスが不足しているということは、装置に亀裂が入り、漏れている可能性があります。専門家に確認をお願いしましょう。 - ガスを補充したのに作動しない
機械的なトラブルが考えられるのがこのケースです。マグネットクラッチの不具合なども考えられますので、専門家の診断を仰ぎましょう。
コンプレッサーの交換や修理について
コンプレッサーはエンジンとつながった装置です。素人判断や修理は危険です。
ガス漏れを起こしていた亀裂の部位など、専門家でないと特定が難しいものが多いというのがコンプレッサーのトラブルです。
修理費用も、ガス漏れなのかコンプレッサー自体の交換なのかによって大きくかわってきます。
ガス漏れの修理なら2万円から3万円。
交換なら5万円から10万円もかかります。
メンテナンスが費用軽減の要
コンプレッサーを含めファンモーター、エバポレーター。
この3つがカーエアコンの部品の中で交換費用が高額なものです。
一度に10万円近いお金を出すのは大変です。
それを軽減できるのがプロにお願いする定期点検です。
コンプレッサーやファンモーターは整備工場で、汚れが劣化の原因となるエバポレーターは徹底洗浄でのメンテナンスをお薦めします。
エバポレーターの洗浄については、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)なら、時短とリーズナブル価格を実現しているのに、効果は最高ランク。
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