おすすめのカーエアコンガス漏れ止め剤と使い方

カーエアコンのガス漏れ止め剤の選び方や、実際の使い方について解説する記事です。「最近カーエアコンが冷えなくなってきた…」と感じるなら、エアコンガスが漏れているのかもしれません。

冷房が上手く作動しない最大の原因は、ガス漏れによる「エアコンガスの不足」です。ガス漏れ箇所にもよりますが、カーエアコンの修理代は10万円以上かかる場合も…。

しかし、小さなガス漏れ程度なら「ガス漏れ止め剤」を使用すると、1万円ほどで解決できることもあるのです。1/10の費用でガス漏れが止められるなら、ぜひやってみたいと思われるのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、「自分でガス漏れ止め剤を使ってみよう」と考えられている方に向けて、おすすめのガス漏れ止め剤と選び方、使用方法についてご紹介します。

カーエアコンのガス漏れ止め剤の選び方

カーエアコンのガス漏れ止め剤の選び方
まずカーエアコンのガス漏れ止め剤を選ぶなら、ノンポリマー製品をおすすめします。「ポリマー」とは混合物のことで、ポリマーが含まれるガス漏れ止め剤を使うと、エアコンの配管内で固まってトラブルの原因になることもあるためです。

せっかくガス漏れ止め剤を使ったのに、別のトラブルが引き起こされてはとても残念でしょう。ノンポリマーのガス漏れ止め剤であれば配管をつまらせることなく、安心して使用できます。

カーエアコンのおすすめエアコンガス漏れ止め剤

カーエアコンのおすすめエアコンガス漏れ止め剤

ポリマーが配合されたガス漏れ止め剤は、エアコンサイクルや回収機の故障に繋がる恐れがあるため、ノンポリマーのものを選びましょう。

プロフェッショナル「A/CリークストップPLS-60SC

ポリマーを一切含んでおらず、安心して使用できるベストセラーのガス漏れ止め剤です。使用すると細かな粒子が金属表面に付着し、漏れが起きている箇所を塞ぐ仕組みとなっています。

ホースとカプラーが付属しているので注入器が不要で、エンジンをかけた後、低圧側に接続するだけで注入できる簡単さが魅力です。電気絶縁性もあり、自分で作業をする際に心配になる漏電の恐れもないので、初めてカーエアコンのガス漏れ止め剤を使用する方におすすめします。

プロフェッショナル「A/CリークストップPLS-60」

漏れ箇所に皮膜を形成してエアコンガスの漏れを止める仕組みとなっており、ノンポリマーでエアコンサイクルに害を与えることがなく、注入後に分解作業もできます。

蛍光剤が配合されており、UVライトを使えば漏れ箇所を視覚的に確認することができます

Dr.Leak「エアコンガス漏れ止め剤LL-DR1」

「SAE J2297規格」による認定を受けた、安全性の高いガス漏れ止め剤です。小さな箇所からのガス漏れであれば、注入してから15~30分程度で止まるので即効性にも優れています。

ガス漏れ止め剤の中に蛍光剤が配合されているので、紫外線ライトを照射すればガス漏れの箇所が特定しやすいという配慮がなされているのもポイント。もちろんポリマーは含まれておらず、配管を詰まらせてしまう心配もありません。

エアコンガス漏れ止め剤の実際の使い方

エアコンガス漏れ止め剤の実際の使い方

「カーエアコンガス漏れ止め剤【フシマン】プロフェッショナルA/Cリークストップ 60ml/PLS-60」を例に、実際の使い方を説明します。

  1. エアコンシステム内に、フロンガスが残っている場合は回収機ですべて回収。
  2. エンジンとエアコンをオフにし、5分間真空引きを行なう。ゲージマニホールドのメモリが635mm/Hgに達しない時は漏れ箇所が大きすぎるため、漏れ止め剤は使用できない。
  3. 2.で問題がなければ、エアコンシステムにフロンガスが満タンになるように充填する。
  4. 注入器のフタを回しながら取り外し、取り外したフタのホースのエアーパージ用アダプタを取り付ける。
  5. 注入器のピストンハンドルを反時計回りに回し、漏れ止め剤が入る容量を作り、漏れ止め剤を注入器内にすべて入れてフタを閉める。
  6. エアーパージを行なう。注入器を縦にし、ピストンハンドルを時計方向にゆっくりと回す。
  7. ピストンが漏れ止め剤を押し上げて、エアーパージ用アダプタの口金の内部に染み出れば完了。
  8. 冷媒の量に応じて漏れ止め剤の注入量を決定し、低圧側サービスポートに注入器を接続する。
  9. エンジンをつけて、エアコンシステムを稼働。エンジン回転数を2000以上にし、インジェクターのピストンハンドルをゆっくり時計方向に回し、漏れ止め剤を圧入する。
  10. 低圧側のサービスポートから注入器を取り外し、エアコンを15分ほどつけて全サイクルに行きわたるようにする。

自分で修理するのが難しい場合には業者の利用も考えよう

自分で修理するのが難しい場合には業者の利用も考えよう

エアコンガスの漏れ止め修理は、ガスの知識と技量がある人に頼むのが最適です。

エアコンガスは空気中に放出されるとマイナス30~40℃に冷却され、人体に触れると大変危険です。安心・安全に修理をするために、業者の力に頼ることも考えましょう。

カーエアコンガス漏れにはガス漏れ止めを試してみよう

カーエアコンガス漏れにはガス漏れ止めを試してみよう

カーエアコンのガス漏れは修理を依頼すると費用がかかりますが、ガス漏れ止め剤を使えばご自身で修繕できることもあります。多少のガス漏れであればガス漏れ止め剤を使用することで、エアコンそのものの修理をするよりもかなりお得に解決することができます。

ただしポリマーが配合されたガス漏れ止め剤を使うと、配管が詰まりトラブルの原因になることもあるので、必ずご紹介したようなノンポリマーの製品を選んでください。ノンポリマーのものを選べば他の箇所に害を与えることなく漏れ箇所を塞ぐことができます。

使い方はそれほど難しくありませんが、エアコンガスに触れるとやけどをすることもあるので、知識や技術に自信がない場合や不安な方は、無理をせずにプロに修理を依頼したほうが安心でしょう

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