車のエアコンで頭痛が起きる?原因と対策について

車のエアコンで頭痛が起きる?原因と対策について

冷房の効いた車に乗っていて、体調の不良を訴えるのは圧倒的に女性が多いといわれています。

その理由として女性は体内で熱を生みやすい筋肉が少なく、冷えを貯め込みやすい脂肪が多いせいだといわれていますが、それ以外にも現代病ともいえる原因があります。

車のエアコンで頭痛になる原因は?

「車のエアコンで頭痛になる原因は?」

人間は恒温動物です。気温が高くなると体は体内温度を抑制、体内で生まれた熱を逃がしやすくするために、体を冷やそうとします。

この状態でエアコンの効いた室内に入ると、必要以上に体を冷やすことになり、結果として頭痛を起こすことになるのです。

また外と車内の温度差が大きすぎると、自律神経のバランスが乱れて頭痛を起こすこともあります。

さらに近年注目をされているのが「シックカー症候群」による頭痛です。

シックハウス症候群の車バージョンなのですが、プラスチックや金属などの化学物質などによって車内の空気が汚染されて発症する場合と、カーエアコン内にカビが発生することでアレルギー反応を起こす場合などがあります

どちらにしろ、車内を閉めきった状態にする冷房や暖房を使う夏と冬に多く発症します。

頭痛の原因と対策

「頭痛の原因と対策」

カーエアコンによる頭痛の原因は大きく分けて二つあり、温度と環境です。それぞれ性質が異なり対応も変わってきます。

まず温度ですが成人の場合、男性でも女性でも涼しくて心地よいと感じるのは、26度前後といわれています。

ただし車内のような密閉された空間内で、26度に保たれた場所に1時間以上いた場合、男性はそのまま快適と感じるのに対し、女性は寒いと感じるようになります

女性のほうが冷房が苦手で冷え性が多いですよね。これは男性のほうが体に熱を生みやすい筋肉が多いことに起因しており、体感温度では2~5度の差があるといわれています。

体感温度に差のある男女が同じ車に乗る場合、寒がりな女性が対策を取らざるを得ないことが多いのですが、こういった場合はひざ掛けを持参する、カーディガンを羽織るなどの温度対策をすることで頭痛が軽減されることがあります。

また車外との温度差で頭痛だけでなく腰痛や肩こり、体がだるいなどの症状がでることもありますが、温度差を5度以内に収めるようにこまめに設定温度を調整すると、体調不良が緩和されます。

またシックカー症候群に関しては、原因菌となる物質がホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、ベンゼン、カビと多岐にわたっていますので、頭痛などを引き起こす化学物質を血液検査などで特定することが大切です。

ただし原因がわかっても完全に除去することが難しいことが多いので、換気に気を付けたり、カーエアコンの掃除をこまめにするなどして原因が発生することを防ぐようにすることが大切です。

ひどい場合はお医者さんに相談を

「ひどい場合はお医者さんに相談を」

単純に冷やし過ぎて発症している頭痛の場合は、カーエアコンの温度調整をすることで症状が軽減されることがあります。

しかしカビや化学物質がなどが原因のシックカー症候群の場合は、原因の特定と治療のためにアレルギー外来など専門医に相談することをおススメします。

投薬治療によって症状が緩和されたという報告もありますので、足を運んでみるとよいですね。

頭痛にならないためにカーエアコンをメンテナンスしよう

「頭痛にならないためにカーエアコンをメンテナンスしよう」

実はカーエアコンに起因する頭痛は、カーエアコンのメンテナンスをすることで防げる場合が多いのです。

例えば温度。カーエアコンが汚れていれば、冷房の効き目が悪くなり、温度を下げざるをえません。その結果として体自体が冷えてしまうということになります。

またシックカー症候群の原因になるカビも、カーエアコンをクリーニングなどのメンテナンスをすることで軽減させることは可能です。

ただし芳香剤や消臭剤などの一過性のメンテナンスでは改善に期待はもてません。

抜本的な解決策を施す必要がありますが、方法は大きく分けて二つあります。自動車の整備工場に持ち込んでの分解による洗浄か、自宅に出張してもらえる高圧洗浄によるクリーニングかのどちらかです。

整備工場に持ち込む場合、5日から1週間ほど日数もかかりますし、費用も10万円を超えることも珍しくありません。一方高圧洗浄ですが、時間は約1時間、出張費込みで3万円ほどで大丈夫です。

効果のほどはオーナーの使い方によって変わってきますが、環境的に厳しい場所でなければ2年から3年は大丈夫だといわれています。

日数も料金も割高の分解洗浄か、独自に開発した器具を使っての高圧洗浄か、ご自身の都合に合った方法を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

【まとめ】

便利が重視された時代から、デザインと性能がもてはやされた時代を経て、新時代となった令和におい車に求められるのは、車内の環境かもしれません。

快適な車内空間を実現する方法が大切になってきています。

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