車内のネズミ対策!被害への対処方法や予防方法を解説

車内のネズミ対策!被害への対処方法や予防方法を解説

車内に置いていたボックスティッシュが食い散らかされていた。

置き忘れたコンビニの袋に入っていたゴミが食い散らかされたようになっていた。

など、車内が今までと明らかに違う汚れ方をしていたことはありませんか。

もしかしたらそれ、ラットサインかもしれません。

車内のネズミ被害の事例を紹介

車内のネズミ被害の事例を紹介

ラットサインとは、ラットつまりネズミが車内に巣食っているという証拠。

糞尿やエサを食い散らかした跡のことで、ネズミが車内に住み着いたという例は、実は、たくさんあるんです。

ラットサイン実例

  1. ダッシュボードに鉄粉が落ちている
    エアコンフィルターをネズミにかじられ穴をあけられたことで、鉄粉が車内に直接流れこんでくるようになった。
  2. 座席のシートの下に食い散らかされたゴミが溜まっていた
    シートのくぼみに不自然にボックスティッシュやビニール袋の残骸が溜まっていた。
  3. カーエアコンから異臭がするようになった
    カーエアコンの外気取り入れ口付近にネズミが巣を作ったことで糞や尿が溜まり、異臭がするようになった。
  4. 配線がかじられた
    配線のほか座席シートがかじられた例も報告されています。

健康被害

ウイルスや雑菌による危険性

ネズミはさまざまな菌やウイルスを持っているため、感染の危険性があります。主要な菌は3種。ハンタウイルス、レプトスピラ菌、サルモネラ菌です。

ハンタウイルスは糞の中に紛れ込んでいるウイルスで、腎症候性出血熱やハンタウイルス肺症候群などを発症する危険性があります。

レプトスピラ菌は糞尿から検出されるもので、レプトスピラ症という重症化すると全身から出血するという病気を引き起こす可能性があります。

サルモネラ菌は糞に触れることで感染する雑菌で、食中毒やチフスになることがあります。

ネズミに噛まれることで起こる被害

鋭い前歯を持つネズミは、人間を噛むことがあり、噛まれることで発症する危険性がある病気があります。

鼠咬症は、ネズミに噛まれることで傷口から菌が体内に入り込んで起こる病気です。肺炎や肝炎、胃潰瘍などを引き起こす危険性があります。

アナフィラキーショックは、重度のアレルギーの症状です。全身の腫れや意識障害、呼吸困難などが起こり、命の危険もあります。

ダニを発生源になる

ネズミはダニを寄生させていることが多く、そのダニによってアレルギーなどの健康被害を起こす可能性があります。

なぜ車にネズミが侵入してしまうのか?

なぜ車にネズミが侵入してしまうのか?

ネズミが車内に侵入する理由は簡単です。居心地が良いからです。

ネズミが好む場所

車内でネズミの侵入し、巣を作りやすいとされているのはエンジンルームとカーエアコンのエアコンフィルターブロアファンモーター周辺です。

ネズミは1.5cmくらいの隙間があれば侵入できてしまいます。

エンジンルームは真下にあるわずかな隙間から、また、カーエアコンは外気導入口から侵入しているようです。

どちらにも共通しているのは、寒い日は暖が取れ、暑い日は強い日差しがよけられること。

入り組んでいるので巣を作り隠れやすいことなどがあげられます。

侵入できてしまえば、あとは好きに動き回れます。

ネズミは一生伸び続ける前歯を持っており、常に何か固いものをかじって前歯をすり減らし続けなければならないという習性があります。

この強靭な前歯で固いものでもかじり取って穴をあけたり、エサを調達したりしているのです。

車にネズミがいた場合の対処方法

車にネズミがいた場合の対処方法

もしラットサインを見つけたら、早急に駆除することをお薦めします。

自分でできる駆除方法

いわゆるネズミ捕りを使えば自分で駆除することも可能です。

  1. スプレータイプ
    直接、スプレーをかけて追い払ったり、現れそうな場所に噴霧して近づけないようにします。
  2. 蒸散タイプ
    煙で車内全体をいぶして追い出します。
  3. 超音波・電磁派
    ネズミが不快に感じる環境を超音波や電磁波で作り、追い出します。即効性は期待できませんが、長期的な効果は期待できます。
  4. ネズミ捕り
    ネズミ用の捕獲カゴや粘着シートを使う方法です。捕獲したらすぐに処理をしないと悪臭やダニが繁殖する原因になります。
  5. 毒の餌
    即効性のもと遅延性のものがあり、遅延性のものは数日かかる場合があります。

自分で駆除をすれば安価に済みますが、デメリットもあります。

まず、ネズミは動きが早く警戒心の強い生き物です。

スプレータイプでは追いきれない可能性があります。

また、ネズミ算という言葉があるように、ネズミは繁殖力が旺盛です。

一度に数匹の子を産みますし、3~4週間程度で成体になり、繁殖が可能になります。

何よりも駆除したネズミの死骸の処理は、精神的に辛いものがあります。

プロにお任せする

ネズミの駆除は、ネズミだけを駆除すれば大丈夫というわけではありません。

ネズミの巣には糞尿がたくさん残されています。

放置しておけば悪臭の原因になりますし、乾燥することで車内に飛散、喘息の原因になります。

ネズミ自体はもちろんのこと、ラットサインまで徹底的に駆除したいなら、プロの手を借りるのがお薦めです。

車のネズミ被害を予防するには?

車のネズミ被害を予防するには?

ネズミ被害を予防するのは、ネズミが好む環境を作らないことが大切です。

  1. すみかになる場所を与えない
    エンジンルームやカーエアコンの周辺など、ネズミが好む場所を定期的にチェックしましょう。
  2. 通路をふさぐ
    隙間や穴などのチェックをこまめにすることが大切です。ネズミが嫌うスプレーなどを散布しておくのも効果的です。
  3. エサになるものを置かない
    飲食物のゴミなど、ネズミの餌になるようなものを置かないようにしましょう。

一度が何度もになる可能性がある

一度が何度もになる可能性がある

こんな話を聞いたことがあります。

カーエアコンのフィルター近くにネズミに巣を作られたため自分で駆除したが、すぐに戻ってきた。

また駆除したが、また戻ってきてしまった。ということを繰り返した人がいたそうです。

もしかしたら自分の臭いが残っていて、それを頼りに侵入が続いたのかもしれないということでした。

一度、被害にあった方もそうでない方も、カーエアコンの悪臭の原因になる汚れは、徹底洗浄できれいにしておくことが大切です。