カーエアコンが効かない原因と、原因ごとの対処法について解説する記事です。どれだけ温度や風量を調節してもカーエアコンが効かない…。そのような症状を感じたら、まずは原因ごとに対処することが大切です。
カーエアコンが効かないと感じた時に、自分で不具合を簡単にチェックする方法があります。カーエアコンが効かなくなるのにはどのような原因があるのか、対処方法や修理費用の目安とともにご紹介していきます。
車のエアコンが故障しているか確かめる方法
「カーエアコンから空気が送風されない」あるいは、「冷房に設定しているのに冷風が出てこない」などの異常に気がついた時に、故障であるかを確かめる方法をご紹介します。
前述したような異常を感じたら、まずは「フィルターの掃除」を行なうか「フィルターの交換」を行なってみましょう。フィルターの掃除または交換後、カーエアコンの効き目を確認して通常通り動作していれば、フィルターの目詰まりが原因だったことがわかります。
次いで、エアコンとしての機能が正常であるかを確認する場合、エアコンを最も低い温度に設定します。外気切り替えレバー、あるいはスイッチを「外気」を取り組むようにセットします。
風量を最大にし、そのまましばらく走行してみましょう。正常な状態であるならば、車室内はしっかりと冷えるはずです。しばらく走行しても、車室内が「冷えを感じない」などの状態でエアコンが効かない場合は、故障の可能性が高くなります。
また、故障を感じた時には、エアコンベルトに問題があるケースもあります。エアコンのスイッチをオンにしてから、エンジンをかけます。この時に、異音がする場合はベルト交換が必要な時期です。
カーエアコンが効かない原因と対処法
カーエアコンが効かない際に、どのような不具合があるかを特定することで、自分で故障原因を特定することができます。
カーエアコンが効かない原因となり得る4つのポイントと、それぞれの対処法について見ていきましょう。
エアコンフィルター
フィルターが詰まると風が通り抜けられる部分が少なくなるので、冷たい風が車内まで届かなくなり、カーエアコンが効かないと感じてしまいがち。
エアコンフィルターは2,000円ほどで販売されており、ご自身で交換することも簡単です。
エアコンガス
エアコンガスの充填も自身でメンテナンスできる部分です。カーエアコンが効かないときに真っ先に考えられる原因が、エアコンガスの不足。
エアコンガスは空気を冷たくする役割を担うものなので、不足するとカーエアコンから出る空気を冷やせなくなるためです。
エアコンガスは2,000円ほどで販売されているのでご自身でも補充できますが、業者に依頼するなら工賃も含め1万円ほどで補充してもらえます。
エバポレーター
エアコンフィルターと同じように、エバポレーターに埃やゴミが詰まってカーエアコンが効かないということもあります。エバポレーターには埃やゴミを濾過する働きがあるので、目詰まりを起こすと冷たい風が通りにくくなります。
しかし、エバポレーターはエアコンフィルターのように簡単に取り外しできないため、カーエアコンの効きを良くするには専門業者によるエバポレーター洗浄を利用するのが最も効果的です。
「Dr.BAZOOKA洗浄」ならカーエアコンを分解することなくエバポレーターの高圧洗浄が行えるので、低コスト・短期間でカーエアコンの効きを改善することができます。
他の部品
これら以外の他の部品によって、カーエアコンが効かない場合もあります。たとえばブロアファンモーターやエアコンプレッサー、サーモスタットの故障、冷却水の不足など…。
ご紹介したような対応をしても、エアコンから風が出てこなかったり、冷風が出てこなかったりする場合は実績のある専門業者による修理が必要となります。
考えられる原因は多岐に渡りますので、エアコンフィルター、エアコンガス、エバポレーター以外のところに原因がありそうであれば、カーディーラーや、町の自動車修理工場などに点検を依頼しましょう。
カーエアコンの修理費用
修理内容により違いはありますが、診断料は別途1.2〜1.5万円が必要になります。
一般的な修理費用は、0.5〜8万円以上となります。
エアコンガスの量が適切でない時も、エアコンが正常に起動しないことがあります。
エアコンガスの漏れ・詰まり・補充の場合、0.5〜3万円。
コンプレッサーの修理は、3.5〜5万円。
電気系・システム系の故障は4〜6万円が相場となっています。
コンプレッサー自体が故障し、交換が必要なケースもあります。
その場合、軽自動車タイプであれば5万円〜。
普通車セダンクラスタイプであれば、6万円〜。
ミニバンタイプであれば、8万円〜が一般的です。
カーエアコンが効かない原因はさまざま
上述したようなカーエアコンのトラブルは、前兆なく突然発生することがあります。フィルターの掃除・交換、エアコンガスの補充、バッテリー交換などをしても、状況が改善しない場合は、故障の可能性が高いため専門家による修理が必要です。
またご紹介した以外の部分に故障があり、カーエアコンが効かない…という可能性も。気温が高くなる季節にカーエアコンが正常に機能しない場合は、熱中症や脱水症状等の危険性が高まり危険ですので、早めに対応を行いましょう。
特に、エバポレーターの洗浄やエアコンフィルターの洗浄・交換は2年に1度程度、定期的に行う必要があるので、夏の前に定期メンテナンスを行うことも意識してください。メンテンナンスを行えばカーエアコンが効かないことも少なくなり、快適にドライブを楽しめるようになるはずです。