車内にアリが発生した場合の駆除方法や予防対策

車内にアリが発生した場合の駆除方法や予防対策

知らない間にアリが車内に侵入、噛まれたり刺されたりして痛い思いをした経験をお持ちの方も多いと思います。

実は車内でのアリの被害は少なくありません。

中には大量発生したという報告もあります。

本来、外に巣を作るはずのアリが、どうして車内で発生するのでしょう。

その理由を探ってみました。

車内にアリが発生する原因と侵入経路とは

車内にアリが発生する原因と侵入経路とは

敵を倒すためには、敵を知る必要があります。

アリとは

アリはハチの仲間で、ハチ目アリ科に分類されています。

ハチの仲間ですから毒針をもっている種類もあり、刺されると痛みを感じたり蕁麻疹を起こしたりする場合があります。

また、発達した大きな顎を持ち、人に噛みつくこともあります。

体長は種類によって違いますが、日本で一番よく見られるオオクロアリでも7ミリから12ミリしかありません。

女王アリを中心としたコロニーを形成し、集団生活を送っています。

車に侵入する理由

アリが車内に侵入する目的は、エサ探しです。

アリは雑食ですから車内で食べたものの残りかすがあると、敏感にそれを察知し侵入してきます。

侵入経路

先ほどもご紹介しましたがアリはとても小さな虫です。

大きい部類に入るオオクロアリでも体長は12ミリしかありません。

ルリアリやイエヒメアリなど小さなものは2ミリほどです。

それだけ小さな虫ですから、タイヤを経由して、配線の通り道やドアのパッキンの隙間など、わずかな隙間から侵入してきます。

車の中のアリを駆除する方法

車の中のアリを駆除する方法

アリの駆除は数匹単位の場合と大量発生した場合では違ってきます。

まず、目の前に1匹のアリがいた場合を想定した駆除の方法です。

  1. アリ駆除用スプレーを吹きかける
    アース、キンチョー、フマキラーなどが販売しているアリ駆除用のスプレーを、アリに直接、吹きかけます。この時、車の外にいて侵入を試みているアリから退治しましょう。退治できたら車内でも噴射します。その後、掃除機でアリの死骸を吸い取ります。
    殺虫剤を使う場合、計器類や電気系統などに吹きかけないよう注意してください。故障の原因となります。
  2. 食器用洗剤と水で作った殺虫剤を使用
    アリ駆除用のスプレーが無い場合、食器用洗剤と水で殺虫剤が作れます。食器用洗剤:水 = 1:1の割合で混ぜて作った簡易殺虫剤をふきかけ撃退します。アリの死骸は濡れた布で拭き取りましょう。また、シートに洗剤が残らないようにきれいに拭き上げます。

アリの巣がある場合の対処方法

アリの巣がある場合の対処方法

アリの駆除でもっとも厄介なのが大量発生した場合です。車内に巣を作っている可能性があります。

巣がある可能性が高い状態とは

一度、アリの侵入を許してしまったので、それ以降、食べかすや飲料などの飲み残しなどときちんと片付けているし、掃除もしている。

エサとなるものがないのに、まだ、車内にアリがいる。

このような場合は、車内のどこかで大量発生している可能性があります。

巣が作りそうな場所

アリが巣を作れる場所は、実は、車内にはかなりあります。

見つけやすい場所ならグローブボックスやスペアタイヤの置き場

見つけにくい場所ならエンジンルームや床下などが代表的な場所です。

大量発生したアリの対策

アリが大量発生する場合は、女王アリが車内に侵入、繁殖を始めたことになりますので、撃退するためには、女王アリを駆除することが絶対条件です。

グローブボックスやスペアタイヤの置き場で巣を見つけた場合は、アリの巣コロリなどを、アリの通り道に置き、車を停車させたまま、1日ほど様子をみます。

これを何度か繰り返し、アリを駆除します。

エンジンルームなど、素人には見つけにくい、手を出せない場所に巣を作っている可能性があるときは、プロに相談するのが賢明です。

見つけるだけではなく、駆除の相談もしましょう。

車内へのアリの侵入を予防するには

車内へのアリの侵入を予防するには

アリは1~2か月ほどで卵から幼虫になり、サナギから成虫になります。

産卵から成虫までのスパンが短いアリですから、侵入させないようにすることが大切です。

  1. 車内で飲んだり食べたりしない
    完全に車内で飲食をしなというのは無理な話です。ですので、できるだけ飲食することを避けるようにしてください。もし、飲食した場合は、後片付けやゴミの処理をきちんとするようにしましょう。
  2. タイヤの回りにアリ駆除用のスプレーを散布しておく
    アリが車内に侵入する場合、地面と接触しているタイヤを経由していると考えられます。そのためタイヤの回りにアリ駆除用のスプレーを散布しておくと進入を未然に防止できます。ただ、散布するにあたってタイヤと地面が設置する面、トレッド面に散布するのは避けてください。タイヤの性能に影響を及ぼす危険性があります。
  3. 駐車場を整備する
    アリは草むらや空き地などを好む虫です。もし、今、使っている駐車場が未舗装の場所だったら、アスファルトやコンクリートで整備されている場所に変えることをお薦めします。

目に見えない場所にも気を配ることが大切

目に見えない場所にも気を配ることが大切

アリは小さい体に強い顎を持った虫。

人間が刺されたり噛まれたら痛いと感じ、跡がつくくらいですから、車内の布製品など噛みちぎってしまいます。

アリの被害にあるのがシートなどなら気づきもしますが、カーエアコンのように目に見えない箇所が多い装置の場合、日ごろからのチェックとメンテナンスが大切になってきます。

特にカーエアコンの心臓部ともいえるエバポレーターに侵入し巣を作られてしまうと大変です。

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