クレベリンって何か知っていますかと聞かれて、コロナ禍で話題になった大幸薬品の空間除菌ができる商品と答えられる方は、新型コロナウイルスに対する情報集めをかなりされている方だと思います。
今回はこのクレベリンについて、期待できる効果や車内での使い方・注意点について見ていきます。
目次
車内の除菌・消臭に活用されるクレベリン
クレベリンは、大幸薬品がコロナ禍以前から販売していた商品で、空間除菌が可能だということでコロナ禍とともに注目を集めた除菌グッズです。
クレベリンとは
クレベリンは含まれている二酸化塩素の分子がウイルスや菌を酸化させて除去するというもので、ドアノブなど消毒が必要なものに吹きかけたり、空気中に散布することで拡散させて使います。
キッチンや玄関など気になる場所に噴霧できるスプレータイプ。
持ち運びに便利なスティックタイプ。
「ういているウイルス・菌、くっついているウイルス・菌をまとめて除菌」というキャッチコピーがついた置き型タイプなどがあります。
置き型は、ボトル内の液体に顆粒剤を混ぜ合わせたのちに発生する二酸化塩素を塩素ガスで封じ込め、徐放的二酸化塩素ガスを揮散させるもの。
60gの商品は、6~8畳の部屋で約1か月使えるとされています。
車両用クレベリンとは
置き型クレベリンの改良版ともいえるのが車両用クレベリンです。
実はクレベリンのホームページには、置き型タイプは車両には使えないと記載されています。
室内用の置き型クレベリンでは、車で使用するには空間の広さに対する薬剤の量が多く、体調を崩す可能性も考えられるためです。
それを克服するために大幸薬品が、車両空調技術で定評のあるデンソーと共同開発したのが、車両用クレベリンです。
大幸薬品は二酸化塩素の力を、デンソーは空調技術を活かした専用の発生機を使い、車内全体に薬剤がいきわたる方法を開発しました。
結果、専用のカートリッジをセットした発生機のスイッチを入れ、約15分間薬剤を発生させることができます。
クレベリンに期待できる効果と利用がおすすめな人
車両用クレベリンは、洗えない車内やシートの除菌用に作られた商品で、二酸化塩素の力で15分後には99%のウイルスの作用を抑制できるとしています。
- 車内をリフレッシュ、快適にしたい人
- ウイルスが気になる子どもづれの家族
- 車内の臭いが気になる人
- 喫煙する人
- ペットを乗せている人
上記に当てはまる人にはクレベリンを使用することがおすすめです。
快適な車内空間づくりのために活用を検討するとよいでしょう。
クレベリンの使い方と利用時の注意点
クレベリンは、車専用の発生機とカートリッジのセットで除菌していきますが、使うときには注意が必要です。
使用時の注意
- エアコンフィルターは外しておく
消臭効果のあるフィルターの場合、活性炭がクレベリンの発生するガスで機能が低下する危険性があります。 - 窓を全て閉める
ガスが車外に漏れることを防ぐために、窓は完全に閉めておきます。 - エアコンをクレベリン用の設定にする
クレベリン用の設定がありますので、それに準じてください。
また、上記以外にも、クレベリンを使えない車があるので事前のチェックが必要だということと、アレルギーを持っている方は医師などに相談してから使うほうが無難です。
車内の臭い対策にはエアコン内部の対策も重要
クレベリンは、浮遊しているウイルスや菌、ものの表面に付着しているウイルスや菌に効果を発揮する除菌グッズですが、ホームページにも「ウイルス・菌・カビ・ニオイのすべてを除去できるものではありません」と記載されています。
カビへの効果は期待薄ということは、カーエアコンの異臭問題の上位に常にランクインしているエバポレーターのカビ対策は、別途考えなくてはいけないということです。
エバポレーター内のカビをそのままにしておけば、クレベリンで除菌してもカーエアコンを入れればまた汚れるということなので、徹底的にエバポレーターをきれいする必要があります。
おすすめは、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)です。
同社が独自に開発、特許を取得した高圧洗浄器を使って行う画期的な洗浄方法で、薬剤を使って複雑な構造のエバポレーターのカビやホコリを洗い流すのも、カビやホコリを含んだ汚れた薬剤を洗い流すのも高圧洗浄器を使って行いますので、汚れを一網打尽にすることができます。
高い効果が期待できるのに、国産の普通車なら作業時間は約1時間と短時間で済みますし、費用も2万5千円~とお手頃価格です。
進化する車内除菌をもっと手軽に
コロナ対策としても注目を集めているクレベリンですが、Dr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)のように、一度やったら年単位の効果があるわけではありません。
徹底した対策を考えている方は、根本的な解決方法を検討してみましょう。