コロナ禍に避難所で行う車中泊について注意点や準備すべきことを解説

コロナ禍に避難所で行う車中泊について注意点や準備すべきことを解説

大雨に台風。

コロナ禍のご時世でも避難する必要がある事態に遭遇することがあります。

ただ、体育館などの避難所は避難者が集中することで、集団感染のリスクが高まる可能性があります。

そんな中で注目されているのがマイカーを利用した車中泊の避難です。

今回は、コロナ禍に避難所で車中泊をする方法と注意点について解説していきます。

車中泊での避難は分散型避難の一つ

車中泊での避難は分散型避難の一つ

コロナ禍で集中避難が敬遠され、分散型避難が推奨され始めていますが、車中泊もその1つです。

分散型避難には順番がある

分散型避難には優先順位があります。

1位 在宅避難

自宅が安全な場合は在宅避難が優先されます。

2位 親戚や知人宅への避難

在宅避難が困難場ときは、安全な場所に住む親戚や知人宅に避難します。

3位 車中泊避難

車がある場合は、安全な場所での車中泊を行うのが有効です。

  • 避難所での3密を回避できる。
  • 非常持ち出し品を多く運び出せる。
  • 避難所でのプライバシーを確保できる。

などのメリットが車中泊にはあります。

避難順位の最後の4位が避難所への避難となっています。

車中泊での避難ができる場所を確認しておく

自治体でも車中泊避難を推奨していますが、どこでも大丈夫というわけではありません。

例えば神奈川県厚木市では、市民がパチンコ店の駐車場に車中泊避難ができるように自治体が業者と提携を結んでいるそうです。

災害が発生しやすいシーズンには、最寄りの自治体などに確認しておくことでスムーズな避難ができます。

避難所で車中泊するときの注意点

避難所で車中泊するときの注意点

車中泊避難で困るのは3つ。

健康面、トイレや風呂、最新情報の入手です。

健康面

車中泊避難で困ったという声が一番多かったのが、健康への不安だったそうです。

「持病があるのに病院と連絡がとれない」「薬が残り少ない」という深刻なものから、エコノミー症候群を心配する声も多かったといいます。

エコノミー症候群とは静脈血栓塞栓症のことです。十分な水分や食事をとらずに、車の座席などの狭い空間で長時間足を動かさないことで、血行不良となり血が固まりやすくなります。
その血のかたまりが血管の中を流れて肺でつまり、急に呼吸困難を起こすことをいいます。

対策は・・・

  1. 十分な水分を摂る
  2. 適度な運動とマッサージを心掛ける
  3. 血流を良くする弾性靴下やストッキングなども効果が期待できるので活用
  4. 寝るときは体を曲げたままにしないで、真っすぐにするように心がける

などの対策が有効です。

トイレ

避難先は大型商業施設の立体駐車場などが多くなりますが、トイレが設置されていなかったり、集中豪雨でトイレ自体が使えない場合もあります。

そんなときのために携帯型の簡易トイレを用意しておくと慌てることが減ります。

仮設トイレの衛生面の不安からも解消されますよね。

最新情報の入手方法

必要な情報が届かないことも、車中泊避難のデメリットの1つにあげられています。

近年はスマートフォンがあればテレビもインターネットもみることができるので、リアルタイムの情報を入手することができますが、問題は電源です。予備電源の確保を確実にしておくと心配が軽減されるでしょう。

快適な車中泊にするための準備

快適な車中泊にするための準備

避難中とはいえ、車中泊避難は愛車で行うのが普通。

ならば快適な状態を確保できるように準備をすることが大切です。

以下では車中泊のために準備したいことを解説していきます。

車内の凹凸や段差を埋めるためにマットレスを活用

シートアレンジでフラットモードを作れるといわれますが、実は多少の段差があり、避難時にはそれが気になってきます。段差による悪影響はエコノミー症候群につながりますので、対策をしっかり立てておきましょう。

有効な方法はマットレス。10㎝以上の厚みがあるものを用意できれば凹凸や段差の緩和になりますし、床からの寒さ除けにもなります。

車内のプライバシー確保にはシェードやカーテンを活用

車中泊の避難所になる場所は屋外が大半です。対策を講じないと防犯やプライバシーの問題が起こります。それに朝日がまぶしくて眠っていられないという状態に陥る可能性あります。

そこで、シェードやカーテンを活用して車内のプライバシーを確保するようにしましょう。レジャー用の断熱シートを使うと、プライバシーの確保だけでなく、夏は暑さ対策に、冬は寒さ対策になります。

収納時に場所を取らない寝袋やシュラフを準備

車中泊避難では、何日も車で泊まるという事態になる可能性があります。しっかり防寒ができ、かつ収納時に場所を取らない寝袋やシュラフを用意することが大切です。

避難時の車内はリビングであり寝室。両方で有効利用できるグッズを用意することが、健康被害を緩和する最善の方法です。

車内の快適さを死守するにはカーエアコンの洗浄も検討

車内の温度対策はカーエアコンが頼りです。スイッチを入れたとたん異臭が車内に充満した、なんてことになれば、車中泊避難暮らしが最悪の状態になります。

特に、異臭の最大原因となるエバポレーターの徹底洗浄を行なっておくことは必須です。

高い効果が得られる評判が高くおすすめなのは、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)です。

同社が独自に開発、特許を取得したオリジナルの高圧洗浄器を使って行う洗浄方法なので、異臭の原因となるカビや雑菌もホコリも確実の落とすことができます。

また、汚れた薬剤を洗い流すのも高圧洗浄器を使って行いますので、新たなカビの被害を防ぐことができます。

確実な効果が約束されているのに、国産の普通車なら作業時間は約1時間、費用も2万5千円~とリーズナブルです。

備えあれば憂いなし

備えあれば憂いなし

近年の異常気象を考えると、車中泊避難が必要な大災害がいつ起こっても不思議ではありません。

でも、頼もしいことにテレビやインターネットで避難が必要になる可能性があることを伝えてくれますので、あらかじめ準備と対策を講じることができます。

備えあれば憂いなしです。

避難場所、車内アイテム、環境など手抜かりのないように準備をしておきましょう。