カーエアコンの修理が必要なケースとかかる費用目安・修理の流れについて解説

カーエアコンの修理が必要なケースとかかる費用目安・修理の流れについて解説

これが壊れたら車を買い替える基準とまで言われるほど、修理に時間も費用もかかるのがカーエアコンです。

しかも厄介なことに、カーエアコンは複合機械。何種類もの機械が融合しているため、故障にも様々な原因があります。

カーエアコンの修理が必要なケースとは?よくある故障をチェック

カーエアコンの修理が必要なケースとは?よくある故障をチェック

カーエアコンの冷房と暖房では、まったく仕組みが違います。

冷房が冷媒といわれるエアコンガスと使うのに対し、暖房はエンジンが稼働するときに発生する熱を利用します。

そのため故障も修理も、冷房と暖房ではまったく異なります。

冷房の故障

冷房に関連した故障で多いのはコンプレッサー関連エアコンガスの不足です。

  1. コンプレッサーの不具合
    注入したエアコンガスを最初に圧縮し、気体から液体にするのがコンプレッサーです。エンジンの動力をベルトで伝えて動かすための装置である電磁クラッチが不具合を起こすと冷房が効かなくなります。
  2. エアコンガスの不足や漏れ
    エアコンガスの不足も、冷房の効き目が悪くなる原因として多いケースです。本来エアコンガスは減らないものなのですが、走行時の振動などで配管に亀裂が入り漏れていた、結合部分の隙間から漏れていたなど、原因はいくつか考えられます。

暖房の故障

エンジンの熱を利用する暖房は、冷却水に関連した故障が多くあげられます。

  1. サーモスタットの故障
    サーモスタットは冷却水の温度を調整するための装置です。エンジンを素早く暖めるために冷却水の通り道を封鎖する弁のついた装置で、この弁が閉じなくなると、暖房が正常に機能しなくなります。
  2. クーラントの不足
    クーラント、冷却水の不足や漏れ、詰まりも故障の原因として多く聞かれます。暖房の効き目が悪くなるばかりでなく、オーバーヒートを起こしエンジンにまで影響を及ぼす危険性があります。

カーエアコンの修理費用の目安

カーエアコンの修理費用の目安

修理費用は、冷房なのか暖房なのか。

さらに故障箇所や原因、修理内容によって違ってきます。

冷房関連の修理費用

  1. コンプレッサーの場合
    コンプレッサーの故障は、プロでないと特定が難しいものが多いのが特徴です。ディーラーに持ち込んで初めてわかったというケースも多く、交換になった場合、5万円から10万円という高額になるケースも多々あります。
  2. エアコンガスの故障
    エアコンガスの不足で補充だけで済む場合は3,000~5,000円ほどで済みます。
    ただ、劣化や亀裂などが原因だったときは、亀裂の箇所の特定から修理になりますので、5万円前後かかることもあります。

暖房関連の修理費用

  1. サーモスタットの故障
    サーモスタットは交換することが多い修理です。費用は1万円前後です。
    また、同時にファンモーターの交換が必要になるケースがあり、こちらは2~3万円かかります。
  2. クーラントの交換
    クーラント、冷却水も不具合があったら交換します。費用は5,000円ほどです。

カーエアコン修理の依頼先と修理の流れ

カーエアコン修理の依頼先と修理の流れ

カーエアコンを修理に出す場合、依頼先は何種類かあります。

それぞれ特徴がありますので比較検討することが大切です。

  1. 整備工場
    日常的に利用していたり、信頼できる整備士がいるという整備工場があれば、そちらにお願いすることが安心できると思います。相談もしやすいですし、こちらが気づかないことをプロの視点で気づかせてくれることもあります。関係性が築けていれば良心的な価格で対応してもらえることもあると思いますのでより安心です。
  2. ディーラー
    メーカーやディーラーの保証期間であれば、無料で修理してもらええる場合があるので、まず確認してみることが必要です。ただ、費用が発生する場合、ディーラーは整備工場などより高いことが多く、修理自体も外注することがあるので注意が必要です。
  3. 電装サービス業者
    カーエアコンの修理にもっとも精通しているのは、電装系の専門業者です。自動車の整備士より修理内容を熟知していますし、費用もディーラーより安い場合がほとんどです。以前は外注仕事での修理が多かったようですが、最近は直接受注してくれるところも増えているようです。
  4. ガソリンスタンド
    一番身近で手ごろなのがガソリンスタンドです。給油と一緒に点検や修理のお願いができます。ただ、エアコンガスの補充やエアコンフィルターの交換など、簡単な部類に入るものは対応が可能ですが、カーエアコンの修理に関しては知識面で不安があるのも事実です。

カーエアコンが臭う場合も修理が必要?

カーエアコンが臭う場合も修理が必要?

カーエアコンから異臭がする場合、原因は内部の汚れである可能性が高いため、修理というより洗浄が解決の早道です。

異臭原因のトップはエバポレーターのカビや雑菌

生臭いような異臭がカーエアコンから漂ってきたら、その原因はほぼ間違いなくエバポレーターに発生したカビです。

エバポレーターは熱交換器という性質上、高温多湿状態になることが多く、結露を発生させます。

それがカビや雑菌を生み出す原因となります。

対処は洗浄だけ

異臭を発生させているエバポレーターの原因を取り除くには、原因となっているカビや雑菌を洗浄して洗い流すしかありません。

カー用品専門店に行くとエバポレーター専用の洗浄スプレーが販売されていますが、エバポレーター自体が複雑な構造をしていること、奥まった場所にあり直接見て洗浄できないこと、そして市販品では薬剤を噴霧することはできても、その薬剤を洗い流すことができないため、新たなカビの温床になる可能性があることなどから、あまりおすすめできません。

それよりも、確実にカビや雑菌などの異臭の原因を洗い流すことができる方法があります。

クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)です。

同社が独自に開発、特許を取得した高圧洗浄機を使って行う方法で、汚れを落とすことから薬剤を洗い流すことまで、一貫して高圧洗浄機を行いますので高い効果が期待できます。

それでいて国産の普通車なら作業時間はわずか1時間で、費用も2万5千円~とリーズナブル。

交換で高いお金をかけるより絶対にお得です。

日頃のメンテナンスでカーエアコンも長持ち

日頃のメンテナンスでカーエアコンも長持ち

車自体の買い替えを検討しているときなら、カーエアコンの故障をきっかけにするのもよいかもしれません。

そうでないのなら、点検、洗浄、交換など、日ごろのメンテンナンスをこまめに行うことで、カーエアコンはもちろん愛車自体を長持ちさせることができます。