旧車はカーエアコンが付いていない?後付け時の注意点や修理・メンテナンスについて解説

旧車はカーエアコンが付いていない?後付け時の注意点や修理・メンテナンスについて解説

車好きにはたまらない魅力があり、根強いファンが多い旧車。

確かに格好良いですし、オーナーのこだわりが感じられますが、旧車にはカーエアコンが搭載されていないものも多いんですよね。

夏に猛暑になることが多い日本では、ちょっと辛い部分もがありますが、実はカーエアコンは後付けもできるんです。

旧車にカーエアコンが付いていない時どうする?

旧車にカーエアコンが付いていない時どうする?

カーエアコンが搭載されていない旧車のオーナーは、いろいろ工夫を凝らし、夏の暑さと冬の寒さを乗り越えているようです。

旧車にカーエアコンが搭載されていない理由

実はいつの年代のモデルから旧車と呼ぶ、という明確な定義はありません。

一般的には製造されてから数十年経っている車を旧車と呼ぶことが多いようです。

一方、国内でカーエアコンの普及が始まったのは1970年代半ば。

それもオプションでの設定が始まりといわれています。

つまり旧車と呼ばれる車が生産されたころには、カーエアコン自体が珍しい存在だったのです。

搭載されていたとしても、性能は現代のものに比べてかなり劣っていたことが想像されます。

カーエアコンがないときの対策

夏と冬では対策の仕方が違っていますが、それぞれ工夫を凝らしています。

夏の対策

  • 繰り返し使える氷枕を持ち込み、自分で冷やしながら乗る。
  • 日向に停めないなど、車内温度を上げないようにする。
  • クーラー付きのセカンドカーに乗る。

冬の対策

  • 後付けのシートヒーターを付ける。
  • 小さめのブランケットを膝にかけて運転する。
  • とにかく着込む。

夏・冬共通の対策

  • 夏も冬も乗らない。
  • 後付けのカーエアコンをつける。

旧車に後付けでカーエアコンを付ける際の注意点

旧車に後付けでカーエアコンを付ける際の注意点

カーエアコンは複合機械です。

コンプレッサー、コンデンサー、エバポレーターなどの必要な部品を、すべて後付けしなければなりません。

コストの見積もりが立たない

旧車の場合、純正品での部品の用意はありません。

そこで、現在流通しているものや廃車になった車などから必要な部品を探し、それを加工していくことになります。

そのため、費用がいくらかかるという目安が立たない場合が多いのです。

旧車に後付けでカーエアコンをつける場合は、オーダーメイド品になることからコストもケースバイケースになります。

オーバーヒートになる可能性が高い

本来、コンプレッサーはエンジンの駆動力で動かして冷媒であるエアコンガスを圧縮し、冷たい空気の流れを作っていきます。

最初からカーエアコンが搭載されている車には、耐えうるだけパワーをもったバッテリーがついています。

しかし、後付けの場合、コンプレッサーを動かすためにパワーをとられてしまうと出力がダウンし、バッテリーに負荷がかかります。そのためバッテリー上がりを起こしてしまう可能性があり、オーバーヒート状態になりかねません。

旧車のカーエアコンの修理やメンテナンス

旧車のカーエアコンの修理やメンテナンス

旧車の後付けカーエアコンの場合、もともとカーエアコンが搭載されている車とは違うアクシデントが起こる可能性があります。

後付けカーエアコンのアクシデント

  • エアコンの排水が室内に流れ込み、フロアがサビて腐食してしまった。
  • 排水漏れの影響でフロアマットの裏にカビが発生した。
  • 旧車にはフィルターがついていないので、エバポレーターの汚れがひどい。

これらは、旧車ならでは問題点です。

修理やメンテナンスの方法

旧車に後付けでつけたカーエアコンは純正品ではありませんから、修理やメンテナンスでディーラーにお願いすることは難しいというのが実情です。

ディーラーよりも、つける際にお願いした整備工場にお願いするほうが確実かもしれません。

その場合、メンテナンスであっても、分解修理や分解洗浄になる可能性があります。

純正品のカーエアコンの分解洗浄でも1週間以上の日数と10万円以上の費用がかかります。

旧車への後付けのカーエアコンはオーダーメイドの場合が多いので、純正品の分解洗浄同等か、それ以上の費用が掛かる可能性もありますので注意してください。

ただ、排水漏れなどなくエバポレーターの汚れでカーエアコンの効き目が悪いのであれば、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が行っているDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)がお薦めです。

同社が独自に開発し、特許を取得している器具を使って行う高圧洗浄方法で、世界でただ1社、同社だけが可能な方法です。

高圧の水流でまず薬剤を噴霧し汚れを落とします。

次に、同じく高圧の水流で落とした汚れをきれいに洗い流すので、後付けのカーエアコンのようにフィルターがないために汚れ放題になっているエバポレーターの洗浄には最適です。

作業時間も1時間ほどと短時間で済みますし、費用も国産の普通車なら2万5千円~とリーズナブルな価格です。

旧車だからこそメンテナンスを大切に

旧車だからこそメンテナンスを大切に

車自体が芸術品、歴史的価値があるなどといわれる旧車。

その美しい造形を保つためには、日ごろからのメンテナンスがものをいいます。

後付けで搭載したカーエアコンによって旧車の車内環境が良くなっても、車体の美しさが損なわれたら本末転倒です。

部品の交換1つでも費用がかかる旧車。

抑えられる部分は抑えて、賢くメンテナンスしてください。