コロナ禍での車のエアコンの使い方と感染予防対策

コロナ禍での車のエアコンの使い方と感染予防対策

2020年の冬はツインデミックスが懸念されているのをご存じですか。

ツインデミックスとは、新型コロナウイルスと季節性のインフルエンザのこと。

それが同時流行するのではないかと心配されているのです。

その理由は、2つとも呼吸器系のウイルスによる感染症であり、発熱、頭痛、のどの痛み、咳など共通する症状も多く、見分けるのが難しいとされているから。

インフルエンザはもちろん、新型コロナウイルスに感染しないためには予防のための対策をするしかありません。

普段車に乗る機会が多い方は、車内での感染を予防するためにもカーエアコンのメンテナンスが大切です。

コロナ対策で車のエアコンは外気導入を活用

コロナ対策で車のエアコンは外気導入を活用

新型コロナウイルスに感染しないためにはマスク、消毒、換気が大切といわれています。

マスクを常着するのも慣れたし、手指や車内の消毒も当たり前になりましたが、冬、に気温が下がり、つい忘れがちになるのが車内の換気です。

外気導入と内気循環の違い

カーエアコンには、内気循環モードと外導入モードが基本的に設定されています。

内気循環は、外気を取り入れる口を塞ぐことで、車内の空気を循環させることをいいます。

冷暖房が早く効き、排気ガスや花粉などが入りにくくなりますが、一方で酸素不足や眠くなりやすいというデメリットがあります。

外気導入は、その名のとおり外気を取り入れて冷暖房を行う方法です。

酸素濃度が下がらない、窓の曇りがとれやすい、換気ができるなどのメリットがあり、自動車メーカーがすすめるのも外気導入なのですが、エアコンフィルターやエバポレーターが汚れやすいというデメリットがあります。

外気導入の換気力

では外気導入モードではどれくらいの換気力があると思いますか。

国土交通省と理化学研究所などが、運転手と乗客2人、間仕切りのある車内で窓を閉めた状態という設定で、タクシーの感染防止対策のシミュレーションを最新のスーパーコンピューター「富岳」を使い行った結果、外気導入を取り入れた場合、約1分半で車内の空気は外気と入れ替わったという報告がされています。

また、風量を最大にすると、半分の45秒で空気が入れ替わるという結果もでています。

出典:室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策/理化学研究所・神戸大学 坪倉 誠

車の外気導入ではどこから空気を取り入れているのか

車の外気導入ではどこから空気を取り入れているのか

換気に大きな効果をもたらす外気導入ですが、乗用車の場合、一般的に取り入れ口は助手席側のフロントガラスの付け根、ワイパー取り付け部分にあります。

車は走行中、ボディの表面を流れるように空気が動いていきます。

そのため、フロントガラス付け根に外気の取り入れ口を設置することで、エンジンからの排熱の影響を受けにくい、新鮮な空気を取り込めるようになっているのです。

密閉空間を防ぐには窓開けも重要

密閉空間を防ぐには窓開けも重要

スーパーコンピューター「富岳」の車内の空気が入れ替わる時間を計算した結果によると

  1. 窓を閉め切った状態でエアコンを最大風力にする
  2. 対角に窓を開けてエアコンの風力を最大の半分にする
  3. 窓を開けてエアコンはつけない
  4. 窓を閉め切ってエアコンの風力を最大の半分

という順番で空気の入れ替えに時間がかかることが報告されています。

外気導入か窓開け換気か。

両者を有効に使うことがコロナ感染防止につながりそうです。

なぜ換気が大切なのか

新型コロナウイルスは飛沫か接触で感染することが知られていますが、結核やはしかのように空気感染しないとされているのに、なぜ換気が必要なのでしょうか。

日本感染症学会によると、新型コロナウイルスのウイルスは閉鎖された空間では、ごく短時間、空気中に浮遊している可能性があるということです。

ライブハウスなどで感染が広がったのは、浮遊しているウイルスによる可能性が高いと考えられています。

車もライブハウス同様に閉鎖された空間ですので、換気が重要になってくるのです。

カーエアコンの外気導入同様に効果的なのは窓開け換気ですが、窓の開け方にもポイントがあります。

空気の流れを作ることです。例えば運転席と後部左側座席を対角線になるように窓を開けることで、空気の流れを作ることができます。

また、開ける度合いですが、2㎝ほどで十分といわれています。

長くメンテナンスしていないカーエアコンは危険

長くメンテナンスしていないカーエアコンは危険

新型コロナウイルスの感染防止には、カーエアコンの外気導入を使った換気が有効だということはおわかりいただけたと思いますが、使うにしてもカーエアコン自体に気を付けなければいけないことがあります。

それはカーエアコンの汚れです。

カーエアコンは汚れと雑菌の温床

エアコンフィルター、エバポレーターなど、カーエアコンは汚れの温床となる場所があります。

エアコンフィルターは、外気導入で取り入れた空気の汚れを取り除く装置ですし、熱交換器の役目を持つエバポレーターは、稼働時は常に高温多湿状態なので雑菌やカビが繁殖しやすい場所です。

また、汚れたままのエアコンフィルターやエバポレーターも、ウイルスにとって快適な生息場所となる可能性があるのです。

雑菌をまき散らす前にメンテナンス

カビやウイルスの温床になった状態のエバポレーターやエアコンフィルターをそのまま使うと、カビやウイルスはエアコンの風にのって車内に飛散します。

最悪の場合、新型コロナウイルスを発症したり、カビならアレルギー性の疾患を発症したりする可能性があります。

それを防ぐために効果が高いのが、エアコンフィルターなら交換、エバポレーターは洗浄です。

エアコンフィルターは、最近はPM2.5に対応したもの高性能のものが販売されていますので、半年に1度の頻度で交換することをおすすめします。

エバポレーターの洗浄は市販の洗浄スプレーもありますが、確実で高い効果を期待したいならプロの手を借りることをおすすめします。

中でも、短時間の作業で高性能、しかもリーズナブルな価格で注目されているのがクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)です。

同社が独自に開発し、特許を取得した高圧洗浄機使って行う方法で、国産の普通車ならわずか1時間ほどの作業時間で、カビも汚れもウイルスも根こそぎ取り去ります。

それでいて費用は2万5千円~とお手頃価格。

新型コロナウイルス対策になる洗浄方法ですので、検討されることをおすすめします。

自衛こそ最大の防御

自衛こそ最大の防御

感染者が一向に減らない新型コロナウイルス。

感染しないためには、自身で防御と対策をとるしかありません。

自身の免疫力を高めながら車内の除菌や消毒、カーエアコンの洗浄と打てる対策を実行することで、この難局を乗り切りたいですね。