夏は熱中症に気をつけねばならない季節です。
カーエアコンを効かせたマイカー通勤だから熱中症とは無縁、なんて思っていませんか。
実はそこに落とし穴があるんです。しかも今はコロナ禍の真っ最中。
マスクを常用していることで熱中症のリスクが高まっています。
車と熱中症の関係を探ってみました。
目次
車の中で熱中症になる原因
運転中に発症すると、大惨事を引き起こしかねない熱中症。
なぜ車内で、と思われるかもしれませんが、車が熱を吸収しやすい物体であることと、カーエアコンの2つが原因なのです。
熱中症を知ろう
熱中症は、体温が上昇することで体温調整機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まってしまうことで起こる障害です。
症状は軽度ではめまい、立ちくらみ、手足のしびれ、気分の不快など。
中等度になると頭痛、吐き気や嘔吐、体のだるさ、力が入らないことも。
重症になると全身のけいれん、真っすぐ走れない、意識障害、手足の運動障害、40度以上の高熱状態になる熱射病になり、最悪の場合は命を落とす危険性もあります。
車内では隠れ脱水に注意
車内で熱中症になる原因は2つ。
日差しからくる輻射熱とカーエアコンによる乾燥です。
輻射熱とは、日差しに照らされて熱くなった物体から放射される熱のこと。
車は車体全体が金属でできていますので、日差しからの熱を保持しやすい性質があり、輻射熱を発します。
特にフロントガラスとサイドガラスの両方から影響を受ける前席が、影響が大きいといわれています。
また、暑い夏を乗り切るためにはカーエアコンの冷房は必須アイテムですが、カーエアコンを効かせることで、車内は想像以上に乾燥しています。
カーエアコンによる乾燥と輻射熱によって、知らず知らずのうちに起こしている可能性が高いのが隠れ脱水です。
熱中症とマスク
コロナ禍の影響で、運転中もマスクを装着していることが当たり前になっている昨今、マスクを装着している部分は、他の部分より数度、体温が上昇しているという結果が出ています。
またマスクをしていると、口の中が常に湿っている状態になっているため、喉の渇きに気づきにくいという一面があります。
感染症対策には有効なマスクですが、接触面の体温の上昇と喉の渇きに気づきにくいという点が、熱中症への危険性を高める原因になります。
車での熱中症対策
炎天下に駐車しておくと、車内温度が60度を超えるという車での温度対策は必須です。
方法は大きく分けて3種類。
車内の空気を冷やすこと。
熱中症対策のカー用品で対策をすること。
日常生活でも使っているグッズで対策をすることです。
車内の空気を冷やす
まず車内にこもった熱気を逃がすことが大切ですが、車が停止しているときと運転中では、車内の熱気を逃がす方法は異なります。
運転中は窓を、停止しているときはドアを対角線上に開けると、風が通り抜けて熱を逃がしやすいです。
また、停止中には一緒にドアを開け閉めするとより効果が高くなります。
こうして熱気を逃がしてからカーエアコンを付けましょう。
まず外気循環モードに切り替え、温度を低め、風量を最大に設定し車内の温度を一気に下げます。
外気温より低くなったら内気循環にモードに切り替え、定温にします。
熱中症対策のカー用品で対策をする
真夏の炎天下、駐車していても走っていても車内は直射日光で暖められています。
そんなときに熱中症対策として力を発揮してくれるのがカー用品です。
運転中でも使えるものは、ハンドルが熱くなるのを防いでくれるハンドルカバー、車載用の扇風機、断熱効果で車内の温度上昇を防いでくれるカーフィルムなどがあります。
駐車しているときなら、フロントガラスに設置して直射日光を遮断するサンシェード、座席用クッションなどが人気です。
日常生活でも使っているグッズで対策をする
熱中症対策として常備したいのが飲み物です。
ペットボトルやステンレスマグなど、気軽に水分補給できるものを用意し、こまめに飲むようにしましょう。
また車内の乾燥対策として、濡れタオルを用意するのも良い方法です。
濡れタオルは乾燥対策にもなりますが、蒸発するときに発する気化熱を利用して、車内温度を下げるのにも役立ちます。
子供の置き去りは絶対NG!
車内に置き去りにされた子供が熱中症になったという痛ましいニュースが、毎年のように報告されますが、この時の車内温度が目玉焼きも作れてしまうほど高温になっていることをご存知ですか。
炎天下の車内温度の変化
カーエアコンをかけて走行し、車内温度が26度の車を気温35度の炎天下に駐車しておいたら、どうなると思いますか。
約10分後の車内温度は、35~40度。
約30分後だと、車内温度は40~45度。
1時間も放置すると、45~50度になっているという報告があります。
また放置後10分の段階でのダッシュボード上の温度は46度に達していますし、チャイルドシートに座らせていた幼児型の人形の頭部の温度は、ダッシュボードより高い47度になっているという報告もあります。
それでなくても幼児は体温調整機能が未熟。
そのうえ、座席に座っていることで背中から熱が逃げることはありません。
10分で47度に達する幼児。カーエアコンをつけていても空気がうまく循環しないこともありますし、直射日光があたっていれば車内温度の上昇は避けられません。
結果、わずかな時間でも脱水症を起こし、命の危険にさらされることになるのです。
快適なドライブのためにもエアコンのメンテナンスは重要
厚生労働省はコロナ禍における熱中症防止対策として、2m以上離れていればマスクを外し、熱中症の予防をしたほうがよいと警鐘を鳴らしています。
この事例に当てはまるのがマイカーでの移動です。
1人ならもちろんですし、同乗者が家族なら不安も少ないでしょう。
だからといってカーエアコンを効かせた車内が安心というわけではありません。
カーエアコンは目に見えない汚れ、ホコリやカビ、雑菌、バクテリアなどコロナウイルス以外も潜んでいる可能性があります。
熱中症知らずの快適なカーライフを楽しみたいなら、カーエアコン、それもカビや雑菌の温床になりやすいエバポレーターの徹底洗浄を行うことをお薦めします。
市販の洗浄スプレーもありますが、効果に不安があります。
確実で高い効果を望むならプロにお任せすることです。
お薦めなのは独自に開発、特許を取得した高圧洗浄器を使って行うクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)です。
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熱中症対策はカーエアコンの徹底洗浄から
熱中症を引き起こす体温の上昇と水分の不足。
運転中の体温上昇を防止する最適なアイテムがカーエアコンです。
徹底洗浄したきれいな空気が巡回する車内なら、快適なカーライフを実現しながら熱中症対策ができます。