車内にホコリが溜まる原因って?掃除のコツも伝授します

車内にホコリが溜まる原因って?掃除のコツも伝授します

強風の日に窓を開けて運転していたわけでもなく、汚れた洋服のまま乗ったわけでもないのに、気が付いたら車内がホコリっぽかったなんていうことありませんか。

自分ではきれいに乗っているつもりでも、いつの間にか溜まっているホコリ。

その原因と対策を解説していきます。

車内にホコリが溜まる原因とは?

車内にホコリが溜まる原因とは?

サスペンスドラマや刑事ドラマで、閉め切った車が海中に飛び込むシーンをご覧になったことはありませんか。

密閉された車内なのにすぐに海水が侵入してきますよね。

水でさえ入ってくるのですから、閉め切っているつもりでも空気も出入りしています。

車とホコリについて

実は車というのは、あまり気密性が高くありません。

カーエアコンの吹き出し口やドア窓と車体の隙間、各種の配線を通している穴、雨水を排水するための水抜き穴など、たくさんの隙間や穴があり、そこからは外の空気が入り放題です。

そして空気と一緒にホコリなどももちろん入ってくることになります。

ホコリは空気中に漂っている浮遊物の総称で、土、砂塵、花粉、繊維のくず、車の排気ガスやその中に含まれるPM2.5などがあります。

ただ浮遊しているだけならピカピカに磨き上げた車体につくことも、車内に溜まることもありません。

問題は空中に浮遊しているホコリを引き寄せる物体があること。その正体は静電気です。

子供のころ下敷きを脇に挟んでこすり、髪の毛に持っていくとくっつくという遊びをした経験があると思います。

あれが摩擦によって発生した静電気です。

静電気にはものを引き付ける性質があり、空中に浮遊しているホコリを引き寄せてしまいます。

車の静電気は、車自体が放っているもののほか、人が乗り降りする際にシートなどとこすれることで、摩擦が起こり発生するものなどがあります。

車内でホコリが溜まりやすい場所

以下のような場所にホコリはよく溜まってしまいますので、日ごろからこまめにチェックしておきましょう。

  • 車内の静電気によって溜まりやすい場所
    シート、ハンドル、ダッシュボードなどで自然とホコリが溜まります。
  • 人が起こす静電気で溜まりやすい場所
    シート、フロアマットなど、ドライバーや同乗者が触れる場所です。

車内のホコリをきれいにとるコツと使用する掃除アイテム

車内のホコリをきれいにとるコツと使用する掃除アイテム

車内のホコリをきれいにするには、掃除をする以外に手はありません。

車内のホコリをきれいにするには

車内のホコリ取りは、場所ごとに方法が異なります。それぞれのポイントを押さえることが大切です。

  1. フロアマットと床
    一番ホコリが溜まりやすいのがフロアマットと床です。車内から取り出し、ゴミやホコリを取り除いた後、台所用の中性洗剤を使って水洗いしましょう。
  2. 座席シート
    シートも汚れやすい場所です。ホコリをそのままにしておくダニやカビが発生する原因にもなりますので注意してください。方法は、まず、シートの隙間に詰まっているホコリを掃除機で吸い取ります。髪の毛など取り切れないものはコロコロを使うようにします。最後に雑巾で水拭きをしましょう。
  3. ハンドルやダッシュボード
    直接、手で触ることが多いハンドルやダッシュボードは手垢がついていることが多く、そこにホコリがつくと落としにくくなります。台所用の中性洗剤を薄めた溶液で雑巾を固く絞り、拭き取りましょう。そのあとで水拭き、乾拭きをするようにします。
  4. フロントガラスと窓
    外側は車体を洗浄するときに洗い流せますが、車内はそういうわけにはいきません。ガラスクリーナーを使い、ホコリと汚れを落とします。

ホコリ取りに使う掃除道具

ホコリを除去するために使う掃除道具を紹介します。

特別な道具をそろえるの必要はなく、家庭にあるものを使ってた対応可能ですのでチェックしておきましょう。

家庭用品

  • コードレスタイプのハンディ掃除機
    電源を気にすることなく車内のホコリ取りができます。家庭用と兼用もできますが、車専用のものを用意しておけば、気になったときにいつでもホコリ掃除ができます。
  • 雑巾
    ハンドルやダッシュボードなどの拭き掃除に使います。使い古しのタオルでも代用ができますが、最低でも2枚用意し、固く絞って使う水拭き用と、水分を拭き取る乾拭き用を分けると、水拭きで触れたところからカビが発生することを防げます。
  • ガラスクリーナー
    フロントガラスや窓ガラスを掃除するときに使います。
  • シートクリーナー
    座席のホコリ取りだけでなく、汚れを落とすのにも便利です。ウェットシートタイプとスプレータイプがありますので、使いやすいもの選んでください。
  • ロール型粘着テープ式カーペットクリーナー
    「コロコロ」といわれている掃除用のクリーナーです。ホコリの原因となるシートの糸くずやゴミを取るのに便利です。

ホコリ掃除をする際のコツや注意点

ホコリ掃除をする際のコツや注意点

ホコリ掃除には、掃除後に溜まりにくくすることも大切です。

静電気対策アイテムを使ってホコリを予防

どうせならホコリが付きにくくしたいですよね。その役に立つのが帯電防止グッズです。

  • 帯電防止クロス
    ワックスがけの後に使う仕上げ用クロスには、帯電防止機能を備えたものがあります。水洗いした後に帯電防止クロスで拭き取ると静電気を軽減できます。
  • 帯電防止ワックス
    コーティングしていない車にはワックスが必需品ですが、そのワックスを帯電防止タイプにすると車体にホコリがつくのを防止できます。

傷つけないようにする

ホコリが固まっている場合、つい、ゴシゴシと拭いてしまいがちですが、ダッシュボードやフロントガラスなどにキズがつくと、そこにまた新たなホコリが溜まります。

繊維の柔らかな布を使うようにしましょう。

車内部に溜まったホコリの除去も重要

車内部に溜まったホコリの除去も重要

ホコリ掃除で気を付けたいのが、隠れているホコリです。

見逃しているとカビの温床になり、健康被害を引き起こす可能性が高い場所、そう、カーエアコンの内部、エアコンフィルターとエバポレーターです。

エアコンフィルター

取り込んだ外気に含まれているホコリをシャットアウトしてくれるのが、エアコンフィルターです。

ホコリで汚れやすいのですが、自分でも比較的簡単に交換することができます。

快適な車内空間を維持するためには、半年に1度のペースで交換することをお薦めします。

エバポレーター

熱交換という役目を担っているエバポレーターは、結露が発生しやすく、しかも温度も高いというカビの繁殖条件を満たした場所です。

ただ、複雑な構造と素人では取り外せないという問題がありますが、ホコリは確実に溜まります。

これをきれいにするには、プロの手を借りるのが最善の解決策ですが、整備工場などに依頼すると時間も費用もかかりますので二の足を踏む方もいるかと思います。

そんな方にお薦めなのが、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)です。

同社が独自に開発、特許を取得した高圧洗浄器を使って行う方法で、国産の普通車なら1時間ほどの作業時間で済みますし、費用も2万5千円~とリーズナブルです。

それでいて整備工場に出す以上の結果を得ることができます。

ホコリやドライバーの体をむしばむ大敵

ホコリやドライバーの体をむしばむ大敵

昔の人は言いました。ホコリじゃ死なない。

確かに死なないかもしれませんが、ホコリが溜まったままにしておくと、アレルギーなどの深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。

しっかり取り除きましょう。