車内がガソリン臭い原因とは?重大な事故に繋がる恐れもあるので要注意

車内がガソリン臭い原因とは?重大な事故に繋がる恐れもあるので要注意

車はガソリンで走る機械です。もし走行中や止まった状態の車内がガソリン臭くなったら、ハリウッド映画ばりの大爆発を起こす可能性があるのでしょうか。

あれは映画だから大袈裟…?とにかく危険な状態には違いないガソリン臭。その原因を調べてみました。

車内がガソリン臭い原因は何?

車内がガソリン臭い原因は何?
最悪はガソリン漏れの状態も考えられるガソリン臭。実は原因はいくつかあるのですが、一番にしたいのはガソリン臭い場所を特定することです。考えられる場所は2カ所。燃料タンクエンジンルームです。

燃料タンク付近から臭う場合

ガソリン臭がする原因箇所としてもっとも多いのが、燃料タンク付近です。原因として考えられるのは、燃料タンクが破損してガソリンが漏れている場合。排気ガス規制装置、キャニスターが原因の場合です。

燃料タンクの破損は、タンクが鉄製だった頃に起こった事故です。タンク内部に水が溜まることで、サビが発生、結果、穴が開くことがありました。

これは路面や駐車場にガソリンが付着していることで、比較的簡単に破損が発見できました。ただ近年は燃料タンク自体が合成樹脂になったことで激減しています。

排ガス規制装置、キャニスターは、気化したガソリンを大気中に直接、放出しないようにする装置です。またキャニスターは、走行中、燃料タンク内で気化したガソリンを吸引、もう一度燃料に戻す役割を担っています。

本来は無害化したガスを放出するのですが、ガソリンの入れすぎやキャニスター自体の破損などが原因で処理能力が追い付かないときがあり、その際はガソリンを放出してしまいます。

放出口がエンジンルームに向いている場合が多いので、エンジンルーム内で充満したガソリン臭がエアコンを通して車内に流れ込んできます。

エンジンルーム内部から臭う場合

エンジンルームもガソリン臭がする場所です。上記でご紹介したキャニスターから放出されたガソリン臭は、ある程度の時間が経過すると消えてしまいますが、消えないガソリン臭もエンジンルームには蔓延することがあります。

原因として考えられるのは、燃料ホースやガソリンをエンジン内に供給するのに不可欠なインジェクターのホースが亀裂や破損したことによるガソリン漏れ。またつなぎ目が劣化し緩むことで、そこから漏れている可能性もあります。

またマフラーの不具合もガソリン臭さの原因の1つです。マフラーはガソリンを燃やしたときに発生したガスを排出する装置ですが、排出するときに水が発生します。この水がサビの原因となってトラブルを引き起こし、正常にガスを排出できなくなるため、結果としてガソリン臭の混じった排ガス臭さが漂ってきます。

ガソリン漏れが重大事故に繋がることがある

ガソリン漏れが重大事故に繋がることがある
万が一、ガソリンが漏れていた場合、エンジン内部やマフラーなど、高温になる個所から引火する可能性があります。

平成29年版の消防白書によりますと、平成28年に4.053件あった車両火災のうち、排気管によるものが681件。全体の16.8%と、2位の放火10.9%を大きく引き離しての1位でした。

一歩間違えば大惨事になりかねない。それがガソリン臭なのです。

原因解明のためにプロに点検依頼しよう

原因解明のためにプロに点検依頼しよう
ガソリン漏れによる車両火災を回避するため、車内にガソリン臭が立ち込めた場合、部位の特定に加え、早急なる対策が必要になってきます。

ただ確認・対策する場所が車の根幹をなす部分であり、専門的な知識が必要なことからも考えて、素人の判断は非常に危険です。

ガソリン臭さを感じたら、ディーラーや整備工場などプロに修理を依頼することをおススメします。

点検・修理にかかる費用相場

点検・修理にかかる費用相場
さて気になるのは修理にかかる費用ではないでしょうか。車種によっても異なりますが、普通車の場合を例にとってご紹介します。

キャニスター

15.000円前後で交換することが可能です。別に工賃が必要な場合もあるので、まず見積をとることをおススメします。

マフラー

マフラーは交換する部品が多いのが特徴です。車種によっても異なりますが、2000㏄クラスで純正品になると10万円を超すことも珍しくありません。安く仕上げたいのなら中古品を探すと良いかもしれません。

燃料タンク

燃料タンクの交換も車種によって大きく値段が異なります。国産車の場合、タンク本体で2万5,000円~5万円。これに作業工賃がかかりますので、安くても5万円前後、日数がかかったりすると10万円を超す場合もあります。

ガソリン臭さに起因する、部品の交換は費用がかさむため、これを乗換の機会とする方もいるようです。

車内の空調を整備して、ガソリン臭を敏感に感じ取れるようにすることが大切

車内の空調を整備して、ガソリン臭を敏感に感じ取れるようにすることが大切
いつもと違うガソリンの臭いがするなと感じたら、まずはすぐにその原因を特定することが重要です。事故が起きてからでは遅いので、自分では原因がわからない場合は専門家に相談しましょう。

適切な処置を行い、根本解決することが何よりも大切です。

また車の中はいろいろな臭いにミックスされた状態です。食べ物や飲み物、ペット、人の汗や体臭などに加え、カーエアコンが汚れていると、エバポレーターで発生したカビの臭いなどもあります。

エバポレーターに発生したカビの臭いは、専門家でないときれいにすることが難しい難題です。おススメは特許を取得したクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)。国産の普通車なら作業時間が1時間、費用も25.000円~とリーズナブル価格で、カビを一毛打尽にすることができます。

きれいな空気が安心と安全につながります。