カーエアコンのガスが減ると効きも悪くなる!補充方法も解説します

カーエアコンのガスが減ると効きも悪くなる!補充方法も解説します

カーエアコンガスの役目や、減ったときに起こる問題、ご自身で点検・補充する方法を解説する記事です。

暑い夏の必需品、カーエアコン。外が暑ければ暑いほど、その恩恵を感じますが、カーエアコンがどうやって冷たい空気を作っているのか、ご存知ですか?

実は、エアコンガスによって冷たい風が誕生しているんです。「カーエアコンの効きが悪くなった」「カーエコンからの臭いが気になる…」と思われているなら、もしかするとエアコンガスが減っているのかもしれません。

エアコンガスは定期的に補充が必要で、減ってくるとさまざまな問題が起こります。

カーエアコンのガスとは?

カーエアコンのガスとは?

エアコンガスは冷媒ガスとも呼ばれる、カーエアコンの冷却になくてはならないものです。

エアコンガスによって冷たい風が出る仕組み

エアコンは、液体が気化する際に熱を奪う原理を利用して冷やしています。

気体から液体になり、さらに気体になるために使われているのがエアコンガスです。

その仕組みを簡単に説明すると、以下のようになります。

  1. エアコンガスはコンプレッサーで圧縮され、高圧・高温の液体になります。
  2. 液体になったエアコンガスは、コンデンサーで冷やされます。
  3. 冷やされたエアコンガスは、エバポレーター内に噴射され、急激に気化します。
  4. このとき、周囲から熱を奪うため空気が冷たくなり、そのまま車内に送られていきます。

例えば汗をかいたあと体を拭かずに放っておくと、ヒヤッとしてきますよね。

ほかにも、消毒用のアルコール綿で腕など拭くと揮発性のためにヒヤッとすると思いますが、その状態と同じ原理です。

エアコンガスがなければ冷却機能を発揮することができません。

ガスが減るとエアコンの効きも悪くなる

ガスが減るとエアコンの効きも悪くなる

カーエアコンのトラブルで、コンプレッサーやエバポレーター、ファンモーターなどの計器類の故障と並んで多いのが、エアコンガスにまつわるトラブルです。

エアコンガスは車が走るときの振動により、少しずつ漏れて少なくなってしまいます。それではエアコンガスが減るとどのような問題が起きるのか見ていきましょう。

エアコンの効きが悪くなる

エアコンガスが漏れて少なくなると、エアコンの効きが悪くなります。

エアコンガスが少なくなるとカーエアコンは温度の調節がうまくできなくなり、効きが悪くなってしまうのです。

カーエアコンの臭いの原因になる

エアコンガスが少なくなると臭いが気になりだすこともあるはずです。

漏れたエアコンガスは火気に触れると、化学反応により有害物質を生成することがあります。有害物質がカーエアコンの風に乗って車内に流れ出て、臭いが感じられることもあるでしょう。

エアコンガスの減りを確認する方法

エアコンガスの減りを確認する方法エアコンガスの減りを確認するには、「サイトグラス」を確認してください。サイトグラスはエンジンルームのリキッドタンク近くにある、ガスなどの流れを見るための部品です。

車のエンジンをかけてエアコンを最強で稼働させ、サイトグラスを確認してみましょう。

サイトグラス内に白い気泡がたくさん見られるようならエアコンガスが減っていると判断できます。もし減っていなければ、泡は見られず、透明な液体だけが流れているはずです。

ただ、エンジンルーム内のことがよくわからないという方は、整備工場やディーラーなどで確認してもらうことをおすすめします。ご自身で見られる方は、エンジンルームを開けてサイトグラスを観察してみてください。

エアコンガスを補充するには?

エアコンガスを補充するには?

減ってしまったエアコンガスは、補充すればまたしっかり冷却機能が働くようになります。

補充は自力で行うことも可能ですし、プロの依頼することもできます。

自力で補充する場合

エアコンガス自体は200~400円と比較的に安価で市販されていますが、それ以外にガス本体とエアコンガスを注入する部分をつなぎ、ガスを送るための部品「チャージングホース」が必要になります。

チャージングホースは、カー用品の専門などで2,000円くらいで販売されています。

エアコンガスに使われるガスは、170℃以上にならないと発火しないHFC-134aという種類なので、よほどのことがない限り安全なのですが、ガスを扱うことに変わりはありません。

火気厳禁ですし、入れすぎてエアコンの効きが悪くなることもありますので、自力で補充する場合は、十分に注意をしてください

プロにお願いする場合

安全かつ確実にエアコンガスを補充したいなら、プロにお願いするのが安心です。

カーディーラーやカー用品の専門店、ガソリンスタンドなどで対応してくれます。

作業にかかる目安は20分くらいですし、エアコンガス自体も用意されているので、わざわざ買いにいくという手間もありません。

多すぎても少なすぎても効果が半減するエアコンガスですが、専門的な知識のある整備員が、適量を補充してくれるので安心して任せることができますし、費用も4,000~5.000円とリーズナブルです。

もうひとつプロにお願いするメリットとして、劣化によるガス漏れを起こしているかどうかをチェックしてもらえることが挙げられます。

5千円ほどで安全や安心まで手に入れられるなら安いものだと思いませんか?

カーエアコンのガスは漏れることもある?

カーエアコンのガスは漏れることもある?

コンプレッサーで圧力をかけることで気体から液体に代わり、さらに圧力をかけることで液体から気体に変化するエアコンガスは、理論上は減ることはないといわれています。

しかしそれはあくまでの理論上のことで、実際には走行中の振動などが原因で、人体の影響がないほど少量ですがガス漏れを起こしています。

またカーエアコンは経年劣化が著しいので、長年の振動の影響でエアコンガスを送るバルブの連結部分のゴムなどのパーツが劣化する可能性もありますし、ガスを送る管にヒビが入っていることもあり、そこからガス漏れを起こしていることがあります

エアコンガスを補充したのに、エアコンの冷却効果に改善されない。冷えない、そんなときはカーエアコン自体にトラブルが発生しているかもしれません。

エアコンの不具合を感じたらプロに相談してみよう

エアコンの不具合を感じたらプロに相談してみよう

「効きが悪くなってきた」「臭いが気になる…」などカーエアコンの不具合を感じたら、まずはプロに相談してみるのが一番です。

エアコンガスは車の振動により少しずつ漏れ出し、規定量よりも減るとエアコンの効きが悪くなったり、有害物質による臭いの原因になったりします。使用頻度にもよりますが、一般的にエアコンガスは2年から3年で交換するのが良いと言われています。

必ずしも以前のエアコンガスを使い切っているわけではありませんが、古いエアコンガスは不純物を含んでいる可能性が高く、それがエアコンの効きに影響を及ぼすこともあります。

エアコンガスのチェックや補充はご自身でもできますが、故障を防ぐためにもプロに依頼することをおすすめします。エアコンをさらに快適に使いたいという方は、一度プロに相談されてみてはいかがでしょうか。

専門家の目でエアコン全体を調べてもらえば、快適なカーライフが送れること間違いなしです。

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