カーエアコンフィルター交換の重要性と、行うべき理由について解説する記事です。カーエアコンの効き目が悪くなる理由をご存じですか。実は一番の要因は汚れなんです。
汚れることで問題になるのがエバポレーターとカーエアコンフィルターですが、精密機械の集合体であるカーエアコンの中で、比較的簡単に自分で交換が可能なのがカーエアコンフィルターなのです。
エアコンフィルターの交換には、エアコンの効きが良くなったり、臭い対策になったりとメリットがたくさん。ご自身で簡単に行えるので、カーエアコンのフィルターはぜひ定期的に交換してみましょう。
目次
カーエアコンフィルターの汚れで起こる弊害
カーエアコンフィルターの役割は、カーエアコン内部に取り込まれた外気に含まれている異物を取り除くことです。カーエアコンに汚れがたまることで次のような弊害が生じます。
- 車内環境が悪化
カーエアコンフィルターは、車内に取り込んだ空気中に含まれているホコリやゴミを取り除くためのパーツです。汚れることによって除去機能が低下し、異臭などの車内環境の悪化につながります。 - カーエアコンの効き目の低下
カーエアコンフィルターを汚れたままにしておくと、詰まりが原因で風量が減り、冷却効果が半減します。 - 燃費の悪化につながる
カーエアコンの効きが悪くなり設定温度を下げると、コンプレッサーの稼働時間が増えることになります。コンプレッサーはエンジンに直結しているので、結果として燃費の悪化につながります。
以上の弊害を防止するためにはカーエアコンフィルターが汚れていないことが大切なので、汚れた場合は交換することをお薦めします。
カーエアコンフィルター交換のメリット
コロナ禍の影響で売れているカー用品の1つに、カーエアコンフィルターが挙げられます。
車にとってマスクのようなものなので関心が高いということですが、交換するメリットはウイルス対策だけではありません。
冷却効果を維持できる
カーエアコンのフィルターはホコリやゴミ、チリなどで目詰まりを起こすと冷却効果が減少することがわかっています。涼しい快適な車内環境を維持するためには、汚れのないきれいなカーエアコンフィルターは必須なのです。
カーエアコンの異臭対策になる
カーエアコンを付けたときに嫌な臭いがすることはありませんか。実は臭いの正体はカーエアコンフィルターやエバポレーターなど、カーエアコンの主要部品の汚れが原因なのです。
タバコやカビなど人体に影響を及ぼす危険性もありますので、きれいにしておくことは健康面からも大切です。
ウイルスや花粉対策になる
コロナ禍でカーエアコンフィルターが注目を集めている理由は、ウイルスや花粉が車内に入り込むことを阻止してくれるからです。といってもどんな種類でも良いというわけではありません。
近年はPM2.5にも対応している高性能タイプも販売されていますので、withコロナの一環として検討してみる価値はありますね。
快適な車内環境の維持につながる
カーエアコンフィルターは外気に混じっているゴミやホコリをカットして、車内に侵入するのを防ぐためのものです。嫌な臭やカビ、ウイルスなどの健康被害を防止し、快適な車内環境を維持することにつながります。
カーエアコンフィルターが汚れているか、きれいかでカーライフに大きな違いがあるのです。
交換は半年に1度で安心を手に入れられる
カーエアコンフィルターの交換時期も重要です。フィルター自体の取扱説明書には走行距離が1万キロに達した場合や、1年に1回など書かれていることが多いのですが、快適な車内環境や健康被害を防ぐ観点から考えると、半年に1度をおすすめします。
それだけカーエアコンフィルターは汚れると危険ということなのです。
カーエアコンフィルターを自分で交換する方法
カーエアコンフィルターは一般的な車の知識があればプロでなくても交換が可能です。
フィルターを用意する
カーエアコンフィルターは車種や機種によってタイプが異なります。
また性能によっても異なりますので、カー用品店でしっかりチェックしてから購入することが大切です。
カーエアコンフィルターの場所をチェックする
カーエアコンフィルターはグローブボックスの奥にある場合と、センターコンソールという運転席と助手席の間にある仕切りの裏にある場合に分かれます。
ただ、一般的にはグローブボックスの奥にあることが多く、わからなければカーエアコンフィルターの型番と一緒に車の取扱説明書でしっかり確認しましょう。
グローブボックスを外してフィルターを交換する
今回はグローブボックスの奥にあるタイプでご説明します。
- グローブボックスを取り外す
1.ダンパーのピン、ダンパーステーを外す(ダンパーステーはグローブボックスがゆっくり開くようにするためについている棒状の部品で、通常グローブボックスの側面に付属)
2.ボックスの爪を外す(上下合わせて4カ所全て)
3.爪を外すとカバーが外れ、カーエアコンフィルターが見えてきます。 - カーエアコンフィルターカバーを開ける
この状態でカーエアコンフィルターを取り出すことができます。 - フィルターを交換する
カーエアコンフィルターには表と裏があることが多いので、交換する際は向きに注意しましょう。
交換が終わったら、逆の手順でグローブボックスを戻していきます。
カーエアコンフィルターの交換時期
カーエアコンのフィルターを交換する時期の目安は、「走行距離1万キロ」もしくは「1年間使用したのち」のいずれかです。
カーエアコンフィルターの交換時期は、使用する頻度や周囲の環境により異なります。東京・大阪などの空気が汚れやすい場所であれば、使用1年を待たずに交換したほうが良いでしょう。
普通の空気の状態で普通に運転する場合には、1万キロ走行もしくは1年に1回のペースで交換するのがよいと言われることも多いようですが、前述の通り1年を通して快適な車内空間を実現するなら半年に1回が理想です。
またエアコンフィルターの汚れがひどくなければ洗浄でも良いですが、洗浄をしても汚れが落ちきらないことも多いので、交換したほうが後々気持ちよく使えるでしょう。
一緒にエバポレーターの徹底洗浄も検討
カーエアコンフィルターが汚れていることで一緒に被害をこうむることが多いのが、同エアコンボックスに設置されているエバポレーターです。
快適な車内環境を手に入れるためには、カーエアコンフィルターの交換と一緒に徹底洗浄をするのが望ましいのですが、エバポレーターはカーエアコンフィルターと異なり取り外すことができません。
キレイにするにはプロの手による徹底洗浄が一番で、おすすめはクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)。同社が開発し特許を取得した器具を用いて行う方法で、高い効果が約束されています。検討してみる価値はありますよ。
それでは、エバポレーターの高圧洗浄にはどのようなメリットや効果があるのか見ていきましょう。
エアコンの効きが良くなる
エバポレーターを洗浄すると、エアコンの効きが良くなります。エバポレーターに埃や汚れが付着すると冷気の通りが悪くなり、エアコンの効きが悪く感じられるようになります。
エバポレーターに付着した汚れを取り除けば、エアコンの冷風がダイレクトに車内に通ることになり、効きが良くなったと感じられるでしょう。
嫌な臭いがなくなる
エバポレーターを洗浄すると、嫌な臭いもなくなります。カーエアコンをつけたときにむっと嫌な臭いが漂うなら、
エバポレーターに付着した埃・雑菌・カビなどが冷気に混じって車内に充満しているのかもしれません。
エバポレーター洗浄により汚れをキレイに洗い流せば車内に行き渡る空気も清潔になり、気になる臭いに悩まされることもなくなります。
カーエアコンフィルター交換とエバポレーター洗浄で効果倍増!
カーエアコンフィルター交換は効きを良くしたり臭い対策をしたりと、快適な車内環境を維持するために欠かせないメンテナンスです。
エアコンフィルターの交換はご自身で簡単に行えるので、ぜひ定期的に行ってみてください。カーエアコンの調子がより一層改善されるはずです。
しかし、
カーエアコンフィルターの交換だけでなく、エバポレーターの洗浄も一緒に行うとより効果的。エバポレーターに付着する汚れやカビまで徹底的に洗い流せば、いつでも快適にカーエアコンを使えるようになるでしょう。