車の中でカビの被害が発生するのは梅雨の時期だけと思っていませんか。
梅雨時期以外にも気を付けたい季節があり、それは冬です。
車内環境が向上したことで外気温と車内温度に格差が生じ、結露が発生し、それがカビの発生につながるのです。
それぞれの季節の対策を考えていきます。
目次
車内を除湿する方法4選
カーエアコンのカビ汚染に造詣の深い大阪市立環境科学研究所の濱田信夫先生の「カーエアコンとカビ汚染」によると、カーエアコンによるカビの被害は冬も多いという報告がされています。
出典:-特集- 車室内空気質の問題と対策 カーエアコンとカビ汚染/大阪市立環境科学研究所 濱田信夫
車内のカビの被害から守るための有効な手段は1つ。除湿です。
- カーエアコンを使う
梅雨から夏のジトっとした季節は内気循環モードを、冬は除湿機能使うと、車内の空気をカラっとさせることができ、湿気による窓のガラスの曇り止めにもなります。 - 乾燥剤を使う
自動車用の乾燥剤もありますが、家庭の押し入れ用のものでも代用は可能です。 - こまめに換気をする
こまめに換気をし、空気が滞らないようにするのも除湿に有効です。空気を入れ替えることで気分転換にもなり安全運転につながります。 - 濡れたものを持ち込まない
傘やバッグ、レインコートなど雨で濡れたものを持ち込まないことも大切です。
梅雨の除湿と窓の曇り対策
連日のように続く雨。このような状態で車内の除湿を行うのは大変です。
カーエアコンを内気循環モードにすれば湿気は取り除けますが、カーエアコンを切ると、とたんに湿気がぶり返します。
この除湿による乾燥と湿気を繰り返すことで、逆に雑菌の増殖を招くという報告もあります。
走行時にはカーエアコンを内気循環モードでONにし、除湿と窓ガラスの曇り止め。
停車時には乾燥剤で車内の除湿をすると効果的です。
冬場の除湿と窓の曇り対策
冬に除湿が必要になるのは、車内と外の温度の違いから起こる結露が原因です。
窓ガラスを1枚隔てて車内のほうに結露が生じる理由は、空気中の水蒸気は暖かい面に多く蓄積されるためです。
結露を発生させたままにしておくと、交通事故の原因になりかねませんので、早急に対策が必要です。
以下の手順で対処しましょう。
- カーエアコンのONにする
除湿モードやACスイッチをいれると曇り止めをすることができます。 - 曇り止めを使う
市販の曇り止めを使う方法も効果的です。事前の対策用に使うならフロントガラスの内側にも使えるタイプを選ぶようにすると効果が期待できます。 - 除湿剤を使用する
室内の除湿対策にも効果を発揮するのが除湿剤です。車専用のものもありますが、家庭用のもの、押し入れ対応タイプなど大型の除湿剤でも代用できます。
カーエアコンの内部はカビが発生しやすい
カーエアコンはカビが発生しやいというのはもはや定説です。
なぜそうなるのか。それはカーエアコンの内部にはカビの発生しやすい条件がそろっているからです。
カビが発生しやすい条件
カビは温度が20~30℃、湿度70~90%、そしてエサがあれば発生します。
カーエアコン内部でこの3条件を兼ね備えているのが、エアコンフィルターとエバポレーターです。
特にエバポレーターは熱交換器という性質上、高温多湿状態が続くため、カビが好む温度と湿度がそろっています。
さらにエサとなるホコリもありますので、カビにとってはこれ以上ない好条件の棲み処なのです。
エアコンフィルターもエバポレーターと同様のことが言えます。
カビの温床からの脱却はきれいにすること
カビは3条件のうち1つでも欠けていると発生しないといわれています。
カーエアコンというシステムの性質上、温度と湿度を切り離すことはできません。
残るはエサとなるホコリを除去することです。
エアコンフィルターはグローブボックスの奥に設置されており、素人でも外して交換することが可能です。
メーカーは1年以内に1回とか、走行距離が1万キロになったら交換することを薦めていますが、カビの温床になりやすいことを考えると、半年に1度の交換をお薦めします。
エバポレーターは、エアコンフィルターのように取り外すことはできませんので、カビを根絶させたいならプロの手にゆだねるのが最適です。
お薦めはクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)です。
同社が独自に開発、特許を取得している高圧洗浄器を使って行う世界でただ1つの方法で、カビを洗い流す薬剤も、カビの汚れを含んだ薬剤を洗い流すのも高圧洗浄器を使って行いますので、確実にカビを取り除くことができます。
高い効果が約束されているのに国産の普通車なら費用は2万5千円~とリーズナブル。
作業時間も1時間ほどと短時間で済みます。
コストパフォーマンスが高い洗浄方法といえます。
健康被害をも起こすカビは徹底洗浄で根絶
カーエアコンのスイッチを入れたとたんに漂ってくる生臭い匂い。
このときカビの胞子がカーエアコンの風とともに飛散しています。
健康被害をも引き起こしかねないカビ。
快適なカーライフを楽しむためには、確実な方法で取り除く必要があります。