車体は天災、車内は人災。これ、何だかわかりますか。
実は車の汚れに関することです。
車体は風雨にさらされたり、花粉や黄砂、砂埃など天候に左右される汚れがメインです。
一方、車内の汚れは、食べこぼしや汗、皮脂、靴の汚れなどがメインですので、これは人災と言えます。
車体の洗車はガソリンスタンドなどの洗車機を使うこともできますが、車内の清掃は掃除機などの道具を使って、人が行うしかありません。
どうせ掃除をするなら、コツを覚えてしっかりきれいにしましょう。
目次
洗車は車内まで!快適空間を作る掃除のコツ
自分の手で車内の掃除をするなら、あると便利な掃除道具を準備し、掃除の順番やコツを覚えましょう。
準備したい掃除道具
家にあるもので代用ができますので、愛車の掃除用に準備をしておくと便利です。
- 掃除機→コードレスタイプが便利。愛車用に1つ、用意しておくことをお薦めします。
- タオル→雑巾替わりに使います。数枚用意してください。
- マイクロファイバータオル→傷つきやすい場所などに使います。
- コロコロ→シートなどに使います。
- 硬めのブラシ→フロアマットの掃除に使います。
- 綿棒→パネルなどの汚れ取りに便利です。
- 中性洗剤→台所用でも大丈夫ですが、車専用の洗剤もあります。
- 霧吹き→シミなどの汚れ落としに使います。
- バケツ
あとはゴミを入れるための袋や、手荒れが心配ならゴム手袋を用意してください。
車内清掃の順番とコツ
車内の掃除をするのには、特に正しい順番などはありません。
ただ、家の中の掃除をする際、上から下へと掃除をしてくとホコリやゴミは下に落ちていくので、効率良く掃除ができることを考えると、車内も上から下へと進めていくことをお薦めします。
1.天井
天井をよく見てください。シミがありませんか。タバコを吸うのならヤニ汚れですし、温かいものを食べたり飲んだりしているのなら、湯気でできたシミということになります。
・使う道具:タオル、バケツ、霧吹き、中性洗剤
・方法:バケツに中性洗剤を溶かして溶液を作ります。簡単なシミなら溶液で濡らし、固く絞ったタオルでたたくようにして落とします。気になるようなら10倍に薄めた溶液を霧吹きに入れ、シミの箇所に吹きかけてください。数分置いてから、水で濡らして固く絞ったタオルで叩くように拭き取ります。中性洗剤を使った場合、必ず水拭きをしてください。
2.窓
車体の洗車で窓の外側はきれいになりますが、問題は窓の内側です。フロントガラスや窓ガラスには手垢、タバコのヤニ、ホコリなどが付着していますので、そのまま放置しておくと視界が悪くなり、事故を起こす原因となります。
・使う道具:タオル、マイクロファイバータオル、バケツ、中性洗剤
・方法:中性洗剤を薄めた液を作り、タオルを付けたあと固く絞ります。フロントガラスなどを拭き、汚れを拭き取ります。その後、繊維が残らないマイクロファイバータオルで拭きます。
専用のクリーナーを使う場合も、クリーナーは拭き取るときはタオルで、その後、マイクロファイバータオルを使うようにすると良いでしょう。
3.シート
車内で一番汚れていると感じるのがシートではないでしょうか。飲食物の食べこぼしやシミ、汗ジミ、隅に溜まったホコリやゴミなど多岐にわたっているため、掃除にもひと工夫が必要です。
・使う道具:掃除機、コロコロ、タオル、バケツ、中性洗剤
・方法:まず、掃除機で徹底的にゴミやホコリを吸い取ります。掃除機で取り切れないものは、コロコロを使うと良いでしょう。掃き掃除が済んだら、シミ取りにかかります。中性洗剤を薄めた溶液を使い、絞ったタオルで叩くようにシミ取りをし、その後、水拭きをします。最後に乾いたタオルで乾拭きをすると、洗剤などのシミを作ることを防げます。
4.ハンドルやダッシュボードなどの内装
ハンドルやダッシュボードなど内装部分は、手で触れることが多い箇所です。汚れの度合いによって水拭きか洗剤が必要か変わってきます。
・使う道具:タオル、マイクロファイバータオル、バケツ、中性洗剤、綿棒
・方法:汚れが軽い場合は、固く絞ったタオルで水拭きを。ひどい場合は中性洗剤を薄めた溶液に浸したタオルで拭きます。洗剤を使ったときは、その後水拭きを忘れないでください。また、どちらの場合も、最後にマイクロファイバータオルで乾拭きをすることをお薦めします。
また、カーエアコンの送風口やパネルの計器類などの細かい部分などは、綿棒を使うと汚れをきれいに落とすことができます。そして灰皿は、中性洗剤を薄めた溶液でつけ置き洗いをするときれいになります。さらに意外と見落としがちなのが、ドリンクホルダーです。飲料がこぼれていることも多く、かなり汚れていますので、固く絞ったタオルで拭き取るようにします。
5.床・マット
靴から落ちた泥汚れやホコリ、車内で飲み食いした飲食物の食べこぼしなど様々な汚れが溜まっているのがフロア、床です。
・使う道具:掃除機、硬めのブラシ、中性洗剤
・方法:まずは、フロアマットの汚れ落としから。フロアマットは取り外しができますので、最初に取り外し、叩いて泥や砂など汚れを落とし、その後、硬いブラシと中性洗剤を使って丸洗いしましょう。洗剤を流水で流したあと、平らな場所で乾かしておきます。
フロア全体は、掃除機で汚れを吸い取ります。
車内の掃除は上から下へ、がセオリーですが、フロアマットは別です。乾燥させている時間を車内清掃にあてると時短になります。
また、丸洗いしたマットは、しっかり乾かさないと、嫌な臭いがする原因となりますので注意しましょう。
業者に依頼する車内クリーニングと費用相場
車内清掃は多岐にわたるため時間がかかります。
労力もいりますし、自分では無理という人はプロにお願いするのも1つの方法です。
車内清掃を依頼できる場所
- ディーラー→アフターサービスとして車内清掃をしてくれます。
- カー用品店→大手のカー用品店で実施しています。メニューも多彩です。
- ガソリンスタンド→大手のガソリンスタンドでは実施しているところが多くあります。
- 専門業者→車内クリーニングを専門にしている会社です。専門性が高く、効果も期待できます。
費用の相場
費用はお店によって大きく異なります。
一般的にみると、汚れが少なく短時間で済む場合は、2,000~6,000円前後、気になる汚れを落としもらえるコースになると10,000~15,000円。
天井から床まで丸洗いコースになると25,000~50,000円くらいはかかります。
車の内部も丸洗いして臭いまですっきりさせる
車内で目につく部分の掃除をご紹介してきましたが、実は大きな問題が残っています。
通常目にすることができない場所の掃除が残っているのです。
カーエアコンの心臓部ともいえる、エバポレーターです。
熱交換器という性質を持つエバポレーターは、結露が発生しやすく、それが引き金になってカビの温床になりやすい装置です。
カビをそのままにしておくと、悪臭を放ちますし、スイッチを入れるたびにカビの胞子が車内に飛散するので、アレルギー性の疾患を引き起こす原因にもなりかねません。
せっかく車内をきれいにしたのですから、エバポレーターも徹底洗浄することをお薦めします。
ただし、徹底洗浄を希望するなら、プロにお任せするほうが確実です。
お薦めは、独自に高圧洗浄ができる器具を開発し、特許を取得しているクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)です。
薬剤を噴霧して汚れを落とすのも、汚れた薬剤を洗い流すのも高圧洗浄器を使っていますので、頑固なカビ汚れも撃退することができます。
高い効果が約束されているのに、国産の普通車なら作業時間はたった1時間ほど。
費用も2万5千円~とお手頃価格になっています。
車内清掃は健康被害をも抑制する
車内清掃の一番の目的は、快適な車内環境の構築です。
もちろん、車内の環境を保つことはカーライフをエンジョイするうえで大切ですが、それ以上の意味を持っているのが、健康被害を抑制するということです。
ゴミやカビはアレルギー性の疾患の発症を誘発する可能性もあります。
快適な車内環境は健康なカーライフと同義語なのです。