冬に車のエンジンがかからない原因と対処法

冬に車のエンジンがかからない原因と対処法

冬場に車を動かそうとしたらエンジンがかからない…という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

冬はエンジンがかかりにくくなる季節です。

なぜ冬になると車のエンジンがかかりにくくなるのか、原因とともにエンジンがかからない場合の対処法や注意するべきポイントを解説します。

冬場に車のエンジンがかからない原因とは?

冬場に車のエンジンがかからない原因とは?

冬場に車のエンジンがかからないのは、バッテリーに原因があることがほとんどです。

冬場のバッテリーにどのようなことが起きているのか、エンジンがかかりにくくなる原因とともに2つのポイントから見ていきましょう。

バッテリーの能力が低下する

冬はバッテリーの能力が低下しがちであることが、車のエンジンがかからない1つ目の理由です。

一般的に充放電をする電池は気温が低くなると能力が下がります。車のバッテリーは充電と放電を繰り返していますが、冬に気温が低くなると充電能力とともに放電能力も下がり、エンジンをかけるためのセルモーターを起動させにくい状態となるのです。

エンジンをかけるために必要なセルモーターを動かすためには大量の電力が必要となるため、能力が低下したバッテリーでは動かしにくくなりエンジンがかからなくなります。

バッテリーへの負担が大きくなる

冬にバッテリーへの負担が大きくなることも、車のエンジンがかからない原因です。

エンジンを始動させるにはエンジンオイルが必要ですが、オイルは油分なので気温が低くなると固まります。

エンジンオイルが固まったままエンジンをかけようとすると、バッテリーへの負担が増加。

ひとつ前の項目で解説したように、能力が低下したバッテリーにさらなる負担がかかることからエンジンがかかりにくい状態が作り出されます。

車のエンジンがかからない時の対処法

車のエンジンがかからない時の対処法

それでは冬に車のエンジンがかからないときの対処法についてご紹介します。

  1. キーを回したときにモーター音がするか確認
  2. モーター音がする場合は5分間そのまま待つ
  3. 再度エンジンをかけてみる

エンジンをかけようとしたときに、モーター音がするようならバッテリーが上がっているわけではありません。

バッテリーは「エンジンをかけようとすること」により放電が始まるので、そのまま5分ほど待てばエンジンがかかることもあるはずです。

ただしエンジンをかけようとしてもモーター音がしなかったり、5分ほど待ってもエンジンがかからなかったりする場合はバッテリー上がりやバッテリー以外の部分に原因があることも考えられます。

他の車からバッテリーをわけてもらったり、ロードサービスに連絡したりして対処しましょう。

車のエンジンがかからない時の注意点

車のエンジンがかからない時の注意点

冬場に車のエンジンがかからない場合に、やってはいけないことがいくつかあります。

エンジンがかからないとつい焦ってしてしまいがちなことですが、次のようなことをするとさらにエンジンがかかりにくくなってしまうので注意してください。

連続してエンジンをかけようとする

冬に車のエンジンがかからない場合に、連続してエンジンをかけようとすることはやめましょう。

連続してエンジンをかけようとするとさらにバッテリーの電力が低くなり、バッテリーが上がったりエンジンを始動させるための点火プラグが点火しにくい状態になったりするためです。

エンジンをかけようとしてかからないときは慌ててかけようとせず、5分間待ってから再度試すようにしましょう。

エンジンがかかった後すぐにエンジンを止める

エンジンがかかった後、すぐにエンジンを止めてしまうのも危険です。

かかりにくかったエンジンが何とか始動したときに、少しだけ走ってエンジンを止める、走らずにエンジンを止める…などのことをしてしまうと、バッテリーへの充電が十分に行われず次のエンジン始動がさらに大変になる可能性もあります。

冬に車のエンジンがかかりにくくなったときは、エンジンがかかった後、そのまま5kmくらい走行したりしばらくエンジンをかけたままにしたりしてバッテリーを充電してください。

冬に車のエンジンがかからないときは焦らず対処を

冬に車のエンジンがかからないときは焦らず対処を

冬に車のエンジンがかからない場合は焦って何度もかけようとせず、5分ほど待ってからもう一度試してみるのが正しい対処法です。

連続してエンジンをかけようとしてしまうとバッテリーが上がったり、さらにエンジンがかかりにくい状況になってしまったりすることもあるので注意しましょう。

気温の低い冬はさまざまな車のトラブルが起こりがちな季節です。

例えば車内を暖めるために暖房を使おうとしたら、吹出口から悪臭がするということもあるでしょう。

エアコンは長くメンテナンスをしていないと、内部にカビが繁殖して悪臭を作り出すこともあります。

ただエアコン内部に繁殖したカビは、市販の洗浄スプレーなどでは落とせません。

解決するためにはエアコン内部にあるエバポレーターをきれいに洗浄することが大切です。

エバポレーターの洗浄について詳しく知りたい方は『エバポレーターは洗浄した方がよい?どのように行うの?』で解説しているので、こちらの記事を参考に対処してください。