車から硫黄臭がする原因はバッテリーの過充電かも！できる対処法とは？

「車からなぜか硫黄のような臭いがする…」ということがあります。

車から硫黄のような臭いがすることはあまりなく、異常が発生しているのではと不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

車から硫黄のような臭いがする場合、バッテリーの過充電が原因かもしれません。

大きなトラブルになる前に確認し、適切な対処をとって安全なドライブを楽しみましょう。

車から硫黄のような臭いがする時に考え得る原因

もし車から硫黄のような臭いがするなら、バッテリーが過充電になっている可能性があります。

車の始動・走行にかかわる重要な部品であるオルタネーターが故障すると、バッテリーへの充電が過剰になり、内部でガスが発生することにより硫黄のような臭いがすることがあるためです。

オルタネーターが故障しているまま車を走行し続けると、バッテリー液が気化しすぎてバッテリーが上がったり、最悪のケースとしてバッテリーが破裂したりする可能性も…。

特に気温の高い時期に起こりやすい現象なので、夏の時期に硫黄のような臭いがする、バッテリーの減りが早いなどの現象が見られたら、オルタネーターが故障しているかもしれないと疑ってみてください。

それでは車から臭いのような臭いがしたときの対処法について見ていきましょう。

まずはバッテリーの過充電が起こっていないかチェックしてください。

過充電はインパネからチェックできます。

もしインパネで「CHARGE」と書かれたランプが点灯したら、バッテリーへの蓄電に何らかの問題があると考えられるためです。

「CHARGE」のランプが点灯するということは、バッテリーへの充電が正常に行われていないことを示します。

バッテリーの過充電により液が気化している際にも点灯するため、もし車から硫黄のような臭いがしている場合は、インパネのランプに注目して過充電が起こっていないか確認しましょう。

オルタネーターの故障でバッテリーへの過充電が起きている場合、オルタネーターの修理が必要です。

一般的にはオルタネーターは交換しなくても良い部品とされていますが、走行時の振動により劣化・摩耗し、寿命を迎えることもあります。

そのままにしておけばバッテリーの破裂などが起こることも考えられるので、車に乗り続けるのであればオルタネーターを修理してください。

総走行距離がかなり多く、車から硫黄の臭いが漂っていた場合は修理が必要と考えられるでしょう。

オルタネーターの修理費用は、50,000～100,000円が平均となります。

ただし車種や修理依頼先により金額は変わり、軽自動車やコンパクトカーであれば50,000円を下回る場合もあるようです。

また中古品やリビルド品を活用すれば、目安よりも安く修理することもできます。

外車なら100,000円近くになることが多いでしょう。

古い車の場合は、バッテリーの過充電が起きていなくても硫黄臭が自然発生することもあります。

現在では精製の技術が発達していますが、昔はガソリンに含まれている硫黄分を完全に除去することができず、排ガスを浄化する部分に硫黄分が蓄積して臭いがすることがあったためです。

数年間の走行では問題ないでしょうが、ガソリンから浄化された長期間分の硫黄分が蓄積されると、加速したときにはがれて排ガスから硫黄の臭いを放ちます。

この場合はオルタネーターの故障などの問題は発生していないと考えられますが、浄化する部分の部品が傷んでいることがあるので、部品を交換されることをおすすめします。

車から硫黄の臭いがする場合、オルタネーターの故障によりバッテリーが過充電になっていると考えられます。

そのままにしておくとバッテリー液の気化によりバッテリーが上がったり、バッテリーが破裂してしまったりすることもあり得るでしょう。

インパネの「CHARGE」ランプをチェックし、もし異常があるようであればすぐに修理をしてください。

硫黄の臭いに限らず、車内は空間が狭いだけに臭いが気になりがちです。

見落としがちですが、実はカーエアコンが車内の臭いの原因になっていることも多く、メンテナンスが欠かせない部分でもあります。

夏場・冬場のドライブを快適にしてくれる大切なカーエアコン。

臭い除去の方法について詳しく知りたい方は、詳しく解説している『カーエアコンが生臭い原因とは？徹底的な対策方法を解説』を参考にしながら、車内をさらに快適な空間へとしていきましょう。