カーエアコンの冷房、涼しい風が車内を満たすと気持ちが良いですよね。
でも、快適さの源である冷風はどうやって作られているのかご存じですか。
冷房はスイッチをいれると自然に車内の空気が冷えるわけではありません。
冷媒と呼ばれるエアコンガスが必要なんです。
今回はエアコンガスの役割と補充の方法について解説していきます。
目次
カーエアコンのガスの役割とは
カーエアコンの冷房は車内の空気を冷やすことで作られますが、その空気を冷やすために使われるのが冷媒と呼ばれるエアコンガスです。
エアコンガスが冷風を作る仕組み
エアコンガスは常温では気体ですが、以下のようにカーエアコンの各装置を循環することで変化していきます。
- コンプレッサー
低温低圧でガス状態のエアコンガスを圧縮することで、高温高圧の半液体状態します。 - コンデンサー
コンデンサーファンの風によって強制的に熱を奪い、液状にします。 - レシーバー
液状になったエアコンガスを一時的にためる装置。この間に余分な水分や不純物をとり除きます。 - エキスパンションバブル
不純物のなくなった液状のエアコンガスを霧状にして噴霧します。 - エバポレーター
ブロアファンから送られてきた車内の空気を、エキスパンションバブルで作られた霧状のエアコンガスで気化しながら、冷風を作り出します。
エアコンガスは定期的なチェックが必要
カーエアコンの冷房は、エアコンガスをコンプレッサー→コンデンサーファン→レシーバー→エキスパンションバブル→エバポレーターと循環することで作り出しています。
本来は気密性の高い装置なのでガスが減少することはないのですが、
長く使っている間に車の振動などが原因で少しずつ減少する場合や、装置をつなぐパイプの亀裂、接続バルブの不具合などで漏れる可能性も。
減少やガス漏れなどでエアコンガスが不足すると、カーエアコンの冷房自体の効き目が悪くなるという現象がおきます。
カーエアコンのガスを自分で補充する方法
エアコンガスは、カー用品専門店などで販売されていますので、自分で補充することができます。
用意するもの
ガスの補充に必要なものはガスとチャージングホースです。
ガスは単体でも200~400円ほどで売っていますが、初めてのときはガスの補充に絶対に必要なチャージングホースとセットになったものを購入するほうが安心です。
チャージングホース自体は2,000円前後で販売されています。
また、ガスは車種によって異なりますので、チェックしてから購入するようにしてください。
補充の手順
補充する手順は以下の通りです。
- ガスにチャージングホースをセットする
チャージングホースは、メーターを中心にしてホースが伸びているのが一般的です。まず、ピンがついているほうのホース、一般的には短くなっていますので、これをガス缶にセットします。
セットする際は、ピンについている針が出ていないことを確認してください。
- もう片方のホースをエアコンの配管の低圧側のカプラーに接続します。
- ホース内に残っている空気を抜く
ホース内に残っている空気を抜いて、カーエアコン内部に空気が入らないようにします。方法はいろいろありますが、ガス缶本体の接続部分を緩めるとシュッという音がし、エア抜きができます。
- ガス缶を開け、ガスを補充します。
ピンを回し針でガス缶に穴をあけると、自動でガスが補充されます。補充時には、カーエアコンの冷房を一番低い温度に設定し、風量を最大にセットして行うようにしましょう。
補充するガスの量は、車種や機種によって異なりますので、確認したうえで適量を補充するようにしてください。
業者に依頼する場合の手順とかかる費用
エアコンガスの補充は、ホースのエア抜きが不十分で空気が混入してしまったとか、最適は量がわからない、エアコンガス自体が劣化している可能性があるので交換したいなど、専門的な知識がないことへの不安もあります。
そういうときはプロにお願いするのが安全であり安心です。
この際にエアコンガスクリーニングを
ディーラーや整備工場では、エアコンガスの補充だけでなくエアコンガスクリーニングを行うのも1つの方法です。
エアコンガスクリーニングなら、カーエアコン内部の空気や水分を抜き取って真空にする真空引きがプラスされますので、ガス漏れのチェックができ、性能の向上につながります。
費用
車種や機種、補充するガスの量でも費用は異なってきますが、一般的にエアコンガスの補充だけなら4,000~5,000円前後。
エアコンガスクリーニングでも7,000円~10,000円前後が相場です。
ガスが満杯になったら冷風の浄化も考えよう
カーエアコンの冷房にとってなくてはならない存在、それがエアコンガスです。
エアコンガスがなければ、空気を冷やすことができません。
しかしせっかく性能アップができたのに、冷風自体が異臭がしたり汚れていたりしていたら本末転倒です。
冷風自体もきれいすることを考えませんか。
絶対にやってほしいのはエバポレーターの徹底洗浄。
おすすめはクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)です。
これは同社が独自に開発、特許を取得した高圧洗浄器を使って行う画期的な方法で、異臭の原因となるカビやホコリなどを撃退することができます。
ぜひ、検討してみてください。