カーエアコンのフラッシングとは?効果や料金目安を紹介

カーエアコンのフラッシングとは?効果や料金目安を紹介

「最近カーエアコンの効きが悪くなってきた…」と感じたなら、カーエアコンの「フラッシング」が必要な時期かもしれません。定期的にメンテナンスをしないと、カーエアコンは不調を訴えることが多くなるもの。

今回の記事では、カーエアコンのフラッシングの効果や作業工程、所要時間、作業料金の目安などをご紹介しますので、カーエアコンのメンテナンスをしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

カーエアコンのフラッシングとは?

カーエアコンのフラッシングとは?

カーエアコンのフラッシングとは、液化したエアコンガスによる洗浄のことです。カーエアコンの配管内には施行の際にできた酸化皮膜や異物、水分などの余分なものが蓄積することがあるので[1]、フラッシングにより除去することでカーエアコンの調子が良くなります。

またフラッシングでは配管接続の確認も行われるので[1]、カーエアコンを万全の状態に保っておきたいなら定期的に行っておいたほうが良いでしょう。

フラッシングの効果

フラッシングの効果

フラッシングをするとカーエアコンの冷却効果が高まります

実際にフラッシングを行ったカーエアコンで行われた実験では、施行前には15℃までしか気温が下がらなかったものの、施工後には5℃まで下げることができたそうです。

外気温が22℃の状況で行われた実験なので、カーエアコンの冷却効果がかなり高まったことがおわかりいただけるでしょう。

フラッシングを行うと内部部品であるエバポレーターやコンデンサ、エキスパンションバルブの目詰まりを解消できるようになるためカーエアコンの冷却効果が高まるのです。

フラッシングの手順

フラッシングの手順

それでは一般的なフラッシングの手順について見ていきましょう。

  1. エアコンガスをすべて回収する
  2. フラッシングモードでホースを接続する
  3. コンプレッサーの配管を外す
  4. エアコンフレッシャーとホースで接続する
  5. 液化エアコンガスをシステム内部に送り込む
  6. 内部の汚れをドレンボトルに排出させる
  7. 配管を元の状態に戻す
  8. オイルを充填する流れで行われます。

通常のカーエアコンリフレッシュよりも手順が複雑なので、所要時間は2時間程度と少し長めです。

しかし時間と手間をかけた分、カーエアコンへの効果は大きくなります。

作業後にドレンボトルに戻ってきたオイルは、配管内の多くの汚れを取り込んで戻ってくるので新しいオイルに比べてかなり濁り、黒ずんでいます。

いつも使っているカーエアコンの中にこれだけの異物や汚れが蓄積していたことを目にすれば、冷却効果が高まることにも納得できるはずです。

フラッシングにかかる料金目安

フラッシングにかかる料金目安

カーエアコンのフラッシングにかかる料金は、5,000~17,000円の間で変わります。

料金は車の大きさやエアコンの種類、依頼先により大きく変わるので、一概にいくらと言うことはできませんが、一例として、依頼するショップごとのカーエアコンフラッシングにかかる料金をご紹介します。

  • オートウェーブ:8,250円~
  • オートバックス:6,600円~
  • ジェームズ:7,480円
  • 宇佐美ステーション:4,980円~
  • 整備工場:6,000~17,000円

軽自動車やコンパクトカーであれば5,000~8,000円でカーエアコンフラッシングをしてもらえるはずですが、ツインエアコンの車や外国車であれば10,000~15,000円程度が料金の目安となります。

依頼する先により価格が違ったり、充填するガスの量によって価格が上がったりすることもあるので、事前に見積を提示してもらうと安心でしょう。

カーエアコンの冷却効果を取り戻すならフラッシングがおすすめ!

カーエアコンの冷却効果を取り戻すならフラッシングがおすすめ!

カーエアコンのフラッシングは、配管に溜まった異物や水分を液化したエアコンガスで除去することにより、冷却効果を高められる優れたメンテナンス法です。

やや時間がかかりますが、通常のエアコンリフレッシュより高い効果を得られるはずなので、定期的に行うことをおすすめします。

カーエアコンを長年使っていると内部にカビや埃、汚れなどが付着して効きが悪くなったり、臭いの原因になったりすることもあります。

フラッシングとともに「空気の洗車屋さん」で行っているエバポレーター洗浄でカビや汚れをきれいに洗い流し、真夏や真冬の車内でも快適に過ごせるよう定期的なメンテナンスを行いましょう。

[1]

参照:基盤整備センター:(PDF)実践的な冷媒配管の施工と空調機器据付け技術