コロナ対策のための車内の換気方法!リスクを最小にするには?

コロナ対策のための車内の換気方法!リスクを最小にするには?

車内でコロナ対策を行うときに、最も重要な「換気」について解説する記事です。世界中で猛威を振るい続けている新型コロナウイルス。感染防止のために自家用車での通勤が奨励されていますが、密閉された空間はウイルスが滞留しやすいともいわれています。

車内での「3密」を避けるために大切なことは「換気」です。車内でのコロナ感染リスクを最小限に抑えるためにはどのように換気をするべきなのか、効果的な換気の方法についてご紹介していきます。

コロナ対策での車内の換気方法は3つ

コロナ対策での車内の換気方法は3つ

恐ろしい報告ですが、新型コロナウイルスは密閉した空間の場合、屋外より感染率が格段に上がると言われています。

そのため、車に乗る際にはより換気に気を付けなければいけません。

窓の開閉

車内を換気する方法として一番簡単なのが、窓を開けることです。特に走行中に窓を開けると、周囲の空気の動きにより効率的に換気が行えるでしょう。全開にする必要はありません。1か所から2か所、2㎝ほど開けておけば十分です。

コロナ対策での換気の重要性は十分に認識されているので、さまざまな店舗や施設でも窓を開けたり、ドアを開けたり…こまめな換気が行われています。30分に1回、1時間に1回など時間を決めて窓を開けるようにすると、車内の換気は十分に行えるはずです。

カーエアコンの外気導入

カーエアコンの外気導入も車内換気に効果的です。外気導入では外の空気を取り入れながらエアコンを作動させるので、車内の空気を外の新鮮な空気と入れ替えることができます

車外の空気を取り入れるので、人ごみの中は避けるなど、外気導入を使うタイミングには注意が必要ですが、効率よく車内の換気を行うことが可能です。

外気導入を使えば窓を開けなくても換気が行えるので、夏や冬など、あまり窓を開けたくない時期のコロナ対策に効果を発揮します。風量が大きいほど換気の効果は高まりますが、通常レベルでも換気効果は得られるので実践してみてください。

カーエアコンの内気循環

カーエアコンには内気循環もありますが、内気循環は車内の空気を循環させる設定です。つまり車内に人工的な風を作り出すためのモードなので、締め切った車内で扇風機を回しているのと同じような効果が得られます。

車内の空気を循環させる内気循環のほうが、空気が汚れないように思いますが、内気循環は車内の空気が循環するだけで、空気自体の入れ替えにはなりません

「車内の換気」とは空気を入れ替えることを指すので、カーエアコンの内気循環では本来の意味での換気にはならないので注意しましょう。

外気導入と内気循環の上手な使い分け

外気導入と内気循環の上手な使い分け

外気導入と内気循環、どう使い分ければよいのかと悩んでいる人も多いと思います。

それぞれのメリット

外気導入のメリットは、窓の曇りがとれやすいことです。換気ができるので酸素不足にもならず、眠気に襲われにくいことなどがあげられます。

一方の内気循環は、冷房や暖房が早く効くこと、排気ガスや花粉、ウイルスなどの車外に漂っているものや悪臭・雑菌が入りにくいことが挙げられます。

国や自動車メーカーは外気導入を推奨

国や自動車メーカーは、内気循環よりも外気導入を推奨しています。その理由は窓ガラスが曇りづらいことと、眠くならないことなどの安全面が挙げられます。

心配な新型コロナウイルスに関しても、最近のカーエアコンはPM2.5にまで対応可能な高性能のフィルターを搭載したものも多く、ウイルスや花粉をブロックしてくれる可能性が高いからといわれています。外気導入の通常モードにしておくと、窓を開けなくても車内換気の効果が得られてコロナ対策への効果があるとされています。

内気循環は空気が入れ替わらないばかりか、車内でのコロナウイルス感染リスクを高めるとも言われているので、内気循環と外気導入を使い分けることが大切です。人が少なく空気がきれいな場所では外気導入に設定し、人が多い場所では内気循環で外の空気を遮断する…などの使い方が良いのではないでしょうか。

カーエアコン内を清潔に保つことも重要

カーエアコン内を清潔に保つことも重要

カーエアコンを使って換気をしても、新型コロナウイルスに感染する確率は低いとご紹介しましたが、これは清潔な状態のカーエアコンという大前提があります。

外気から汚れの流れ

カーエアコンで外気導入を行う場合、外気に含まれているゴミや雑菌、ウイルスは、まずエアコンフィルターでせき止められ除去されます。

このとき車内に飛散することはありません。ただ、フィルターが汚れていたり劣化していたりすると、フィルターをすり抜け、エバポレーターまで到達してしまいます。

熱交換機であるエバポレーターはその性質上、高温多湿状態が常。加えてホコリや雑菌などが滞留しやすい場所なので、新型コロナウイルスが繁殖するのに最適な環境が作られているのです。

内部まで徹底洗浄することが大切

新型コロナウイルスをはじめ、カビなどの雑菌の繁殖を阻止するためには、徹底的にフィルターとエバポレーターを洗浄するしかありません。

フィルターは取り外し可能なので、抗菌効果のある洗濯用の洗剤などを使って自分で洗浄することが可能ですが、エバポレーターは取り外しができないうえに手が届きにくい場所にあるので、プロの手にゆだねるのが賢明です。

プロ仕様のエバポレーターの洗浄方法は、大きく分けて2種類あり、分解洗浄と高圧洗浄です。分解洗浄は、ディーラーや整備工場で行う方法で、1週間近い日数と10万円以上の費用がかかります。

一方の高圧洗浄は、Dr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)といわれるもので、世界でただ1社、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が行っている方法です。

同社が開発した特別な器具を使って行う洗浄方法で、まず高圧で薬剤を噴射し、ウイルスやカビ、ホコリ、ゴミなどを根こそぎ洗い流します。次に再度洗い流していくのですが、これも高圧なので、新たなカビの温床となる可能性の高い薬剤の成分まできちんと洗い流します。

高い効果が期待できる方法なのに、国産の普通車ならわずか1時間ほどの時間できれいすることが可能で、費用も2万5千円~とお手頃価格。コスパの高い方法です

車内に菌を入れないために注意したいこと

車内に菌を入れないために注意したいこと

車内換気の方法に加え、菌が溜まりやすいカーエアコンの洗浄を行うことで、車内のコロナウイルス対策は万全になりますが、車内にウイルスを入れないために必ず注意しなければならないことがあります。それはドライバーと同乗者が車に乗り込む前のエチケットです。

いくら車内を除菌しても、乗る人間が持ち込んでは本末転倒です。手や顔、衣服などにウイルスや雑菌がついていないか気を配りましょう。手洗いやうがい、衣服についたホコリを払うなど、ちょっとしたことに気を付けることで、車内に菌を持ちことを防ぐことができます。

また除菌スプレーや除菌シートなどを常備して、外出先から車に乗り込む時には、こまめに消毒をすることも有効です。誰がいつ、どこで感染するかもわからない状況ですので、小さなことでも面倒に思わず対策していくことが大切になります。

車内でのコロナ対策の基本は換気!

前向きな対策を徹底しよう
車内でコロナ対策を行うときの基本は「換気」です。換気には「窓を開ける」「内気循環」「外気導入」の3つの方法があるので、それぞれの特徴を考えて、十分な換気が行えるよう使い分けることが大切となります。

カーエアコンの外気導入を使えば効率よく車内の換気が行なえますが、カーエアコン自体が汚れていては新鮮な空気を取り込むことはできません。カビやウイルスが繁殖しがちなカーエアコンの内部を常にキレイな状態を保っておきたいものです。

新型コロナウイルスはいまだ全容が不透明な疾患なので、現状でできる最大限の努力を続けることが大切ではないでしょうか。
ウイルスの温床になる可能性のあるエバポレーターの洗浄もその1つです。この機会にぜひ試してみられてはいかがでしょうか。