新型コロナ対策で車の消毒や除菌、何をすべき?

新型コロナ対策で車の消毒や除菌、何をすべき?

一向に収まらない新型コロナウイルス。

日常的にマスク姿になるのも慣れてきた今日この頃ですが、いまだに不安になったり悩んだりすることってありませんか。

その1つが、3密を避けられるというのでコロナ禍になって以降使用頻度があがっている愛車の除菌や消毒ではないでしょうか。

いろいろ除菌・消毒の方法が紹介されていますが、日産が米国疾病管理予防センターの発表をもとに、日産としての見解を加味した愛車の消毒方法を提言しているんです。

コロナ対策での車の消毒法!日産も推奨するやり方をご紹介

コロナ対策での車の消毒法!日産も推奨するやり方をご紹介

日本を代表する自動車メーカーだけあって、コンセプトは「愛車にやさしいウイルス対策」です。

その方法をご紹介します。

  1. 自身の手肌を保護する
    自身の手荒れ防止と接触感染を防止するために使い捨て手袋を使用します。
  2. 消毒に使う布へのこだわり
    車内インテリアを傷めないために、柔らかい布やマイクロファイバークロスを使うことを推奨。内装の固い部分は、水で薄めた中性洗剤を推奨する布に湿らせ、拭き上げた後に乾燥させます。
    レザーシートや合成皮革シートの場合、中性洗剤で汚れを落としたあとに皮革用保護剤でケアすると良いと紹介しています。
  3. ナビ画面や車内ディスプレイ
    アンモニアを含まない洗剤を薄めた洗剤液を浸した布で拭いたあと、清潔な柔らかい布で二度拭きすると跡が残りにくいそうです。

車内の安全対策!除菌すべき15箇所

車内の安全対策!除菌すべき15箇所

方法が分かったところで、除菌や消毒する部位や場所をご紹介しましょう。

日産が推奨しているのは、以下の15か所です。

  1. ハンドル
  2. 鍵(インテリジェントキー含む)
  3. 車外のドアハンドル(前後左右)
  4. トランクのドアハンドル
  5. 車内のドアハンドルとドアトリム
  6. エンジン始動ボタン(またはエンジンキー周り)
  7. ルームミラー、サイドミラー(背面や縁も)
  8. エアコンの吹出口
  9. シフトレバー
  10. ウインカーレバー
  11. ワイパーレバー
  12. センタークラスターおよびスイッチ類(ナビ、オーディオ、エアコンパネル等)
  13. センターコンソールとアームレスト
  14. パーキングブレーキおよび解除レバー
  15. シートベルトおよびバックル(※ただし強力な洗剤はベルトに使用すると繊維を損傷し強度の低下につながる恐れがあるので避けること)

さすが、日本を代表する自動車メーカーだけあって、大切な部分をしっかり押さえています。

車内の消毒や除菌に適した薬剤と方法

車内の消毒や除菌に適した薬剤と方法

「愛車にやさしい」がコンセプトなだけあって、使用して良い薬剤、使用しないほうが良い薬剤を明確に分けています。

  1. 使用してもよい消毒剤
    エタノールやイソプロピルアルコールなどのアルコール系の消毒剤。アルコール度数70%以上のエタノールやイソプロピルアルコールはウイルスの除去に効果があるとしています。
  2. 使わないほうがよいもの
    次亜塩素ナトリウム系の漂白剤、過酸化水素、ベンジン、シンナー、研磨剤の入った洗剤は愛車の内装やシートを傷める危険があるとしています。
  3. ナビ画面は特に注意
    ナビ画面は触れる頻度が高い部位ですので、消毒や除菌は必須ですが、強い洗剤や除菌クリーナー、アンモニアを含んだ洗剤をナビ画面に使用すると、反射や指紋防止のコーティングを傷める原因になるとしています。
    奨励しているのは眼鏡用のウエットティッシュ。また、水で薄めた中性洗剤で湿らせた柔らかい布で拭いたあと、同じく乾いた柔らかい布で二度拭きするとよいとしています。

カーエアコン内部の見えない場所も対策がおすすめ

カーエアコン内部の見えない場所も対策がおすすめ

日産のウイルス対策を実践すれば、新型コロナウイルス対策として安心感を得られると思います。

ただ、感染症対策をより完璧なものにするためには、カーエアコンの内部にも意識を向けましょう。

カーエアコン内のデッドスペース

カーエアコンの内部で特に汚れる度合いが高く、ウイルスやカビの温床になりやすいのがエアコンフィルターとエバポレーターです。

エアコンフィルターは、カー用品専門店で数千円台から販売されており、近年はPM2.5にも対応している高性能のものも販売されていますし、自分で交換することが可能です。

しかし前席、運転席の足元にあり、外から直接目にすることができないエバポレーターは、簡単に交換することが不可能な部品です。

エバポレーターのウイルス対策は徹底洗浄が一番

熱交換器という性質を持つエバポレーターは、常に、温多湿状態にあるためカビなどの雑菌が繁殖しやすく、また一度繁殖すると温床になる可能性の高い装置です。

このエバポレーターに新型コロナウイルスが侵入すると、ウイルスが繁殖してしまう危険性もないとは言い切れません。

防ぐには徹底洗浄が一番です。

  1. 市販の洗浄スプレーを使う
    送風口から噴霧するパターンが多いのが市販の洗浄スプレーです。ただ、複雑な構造をしているエバポレーターの奥深くまで薬剤が届かない可能性がありますし、噴霧した薬剤を洗い流すことが不可能なので、薬剤自体が新たにカビや雑菌を増殖させる原因になる危険性があります。
  2. 分解洗浄
    ディーラーや整備工場など車のプロに依頼して行うのが分解洗浄です。カーエアコンの室内機を可能な限り分解して洗浄しますので、高い効果が期待できます。ただ、分解、洗浄、組み立てという工程を経るため、1週間以上の作業時間と10万円を超える費用が掛かる場合があります。
  3. 高圧洗浄
    クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が独自に開発、特許を取得したオリジナルの器具を使って行うエバポレーター専用の洗浄方法がDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)です。ウイルスやカビ、汚れを落とすための薬剤を噴霧する時も、その薬剤を洗い流す時も、特許を取得した高圧洗浄機を使うため、完全に落とすことができます。分解洗浄と同等かそれ以上の高い効果が期待できるのに、国産の普通車なら作業時間はわずか1時間。費用も2万5千円~とリーズナブル。コストパフォーマンスでは最高の方法です。

見えない部位こそ配慮を

見えない部位こそ配慮を

まだまだ予断を許さない新型コロナウイルス。

感染症対策にお休みはありません。

直接触れる場所や目に入る場所は除菌も消毒もすぐに行えますが、見えないウイルスだからこそ、気づかないうちに巣窟になっている可能性の高いカーエアコンの内部に気を配ることが重要です。

日々の対策は日産方式でコツコツと、加えて定期的にエバポレーターの徹底洗浄を行い、猛威を振るう新型コロナウイルスにしっかり対応しましょう。