ドライブ中に手元が揺れて、車内にこぼれてしまったコーヒー。
シミにならないように焦ってゴシゴシと拭いてしまいがちですが、実はNGな対処法です。
車でこぼしたコーヒーを臭いごと取り除くには、正しい対処法を知っておく必要があります。
今回の記事ではコーヒーをこぼしたときにおすすめの掃除方法をご紹介しますので、お困りの方はぜひ実践してみてください。
目次
コーヒーをこぼした時のおすすめ対処法
車にコーヒーをこぼしたときには、次のような方法で気になる臭いに対処していきましょう。
台所洗剤を染み込ませたタオルで吸い取る
コーヒーをこぼしたときの正しい対処法は、台所用洗剤を染み込ませたタオルで吸い取ること。
タオルをゆるく絞って中性洗剤をなじませるように染み込ませたら、コーヒーをこぼした場所をポンポンと叩くように拭き取っていきます。
ゴシゴシとこするとコーヒーが広がってしまうので、上から軽くポンポンと叩きましょう。
ある程度汚れが取れたら、乾いたタオルで水分を吸い取ります。
水分を吸い取るときもゴシゴシこすらずに、上からギュッと体重をかけて押し付けるようにしてください。
重曹で臭いを消す
車内のコーヒー汚れを掃除したら、次は重曹でこぼした部分の臭いを消していきます。
重曹には消臭効果があるので[1]、コーヒーをこぼした部分に粉のまま撒いて、約1日放置するだけで臭いを解消してくれるはずです。
車内にこぼしたコーヒーの臭いがなくなったら、掃除機などで重曹を取り除きましょう。
シート・フロアマットを洗う
もしこぼしたコーヒーが取れないようなら、シートやフロアマットを洗うのも効果的な方法です。
シートはネジを回せば取り外せるようになっているので、そのまま水洗いすればコーヒーの汚れも臭いもスッキリときれいになるでしょう。
水洗いをした後は、2日ほどかけてしっかりと乾かしてから車内に戻してください。
半乾きのままにしておくとカビや雑菌が繁殖して、生乾き臭の原因になることもあるので要注意です。
コーヒーをこぼした時のNGな対処法
車内でコーヒーをこぼしたとき、慌ててゴシゴシと拭き取ろうとしてしまう方がいるかもしれません。
しかしゴシゴシとこするのはNGです。
たとえばシートにこぼしたコーヒーをゴシゴシとこすると、シミが広がってしまう可能性が高まるうえに、繊維の奥にまでコーヒーが染み込んでしまいます。
布製品の汚れは繊維の奥にまで染み込むと格段に落ちにくくなるので、慌てずに中性洗剤を染み込ませたタオルで、優しくポンポンと叩くように拭き取るのが正解です。
他にも対策したい車内の臭い
車内にこぼしたコーヒーの臭いが取り除けても、車内には他にも臭いの元となるものがたくさんあります。
もしコーヒーをきれいに拭き取ったのに臭いが取れないなら、他に臭いの原因があるのかもしれません。
シートに染み込んだタバコのにおい
車内でタバコを吸っているなら、タバコの臭いがシートに染み込んでいることも考えられます。
タバコの煙に含まれる化学物質の中には、アンモニア・アルデヒド・硫化水素など悪臭の原因となる物質も含まれているのです[2]。
タバコの煙は衣服などにつきやすいもの。
布製のシートで臭いが気になるなら、シートにタバコから発せられる悪臭成分が染み込んでいるのかもしれません。
シートに染み込んだ汗
シートにはタバコの悪臭成分だけでなく、汗も染み込みます。肌に直接触れやすいシートには、夏場に運転しているときにかいた汗が徐々に染み込みがち。
そのままにしておくと染み込んだ汗が悪臭を放ち始めることもあります。
マットに付いた泥や雨水
マットを洗っていないようであれば、マットに付着した泥や雨水によって臭いが発生することもあります。
靴底の付着した泥や雨水は知らないうちに車内に蓄積されやすいので、徐々に車内の臭いが強まっていくことがあるのです。
カーエアコン
車内で嫌な臭いを発しがちなのがカーエアコンです。
カーエアコン内部に発生したカビや埃、チリなどに触れた後に車内に送られた風は、冷たさや温かさとともに汚れの臭いを運びます。
カーエアコンの臭いを根本的に除去する方法を知りたい方は、『カーエアコンのにおい除去の徹底版!新車並みに復活させる方法』で詳しく解説していますのでこちらのページを参考にしてください。
車内でコーヒーをこぼした臭いは除去可能!残る場合は他の可能性を考えて
車内でコーヒーをこぼしたときの汚れや臭いは、適切な方法で処置すればきれいに取り除けます。
こすらないように気をつけながら、中性洗剤を染み込ませたタオルと重曹で対処していきましょう。
もしきれいにしたのに車内の臭いが気になる場合は、こぼしたコーヒー以外に原因があるのかもしれません。
車内にはタバコの成分、しみついた汗、泥・雨水、カーエアコンと臭いの元となるものがたくさん付着しがちです。
車に乗るたびに臭いが気になるなら、シートやフロアマット、カーエアコンなどを徹底的にきれいにしていく必要があるでしょう。
それぞれの箇所に適した方法でクリーニングを行ってください。