車のエアコンガス残量を確認する方法を解説!自分で対応可能?

車のエアコンガス残量を確認する方法を解説!自分で対応可能?

車のエアコンが効かないときに、「ガスが不足しているのかな?」と思われる方は少なくないようです。

ただ、車のエアコンガスが不足すると効きが悪くなると知っていても、確認方法をご存じの方は多くありません。

そこで今回の記事では、車のエアコンガス残量の確認方法についてご紹介していきます。

車のエアコンが効かない理由はガス不足の可能性がある

車のエアコンが効かない理由はガス不足の可能性がある

車のエアコンが効かないなら、エアコンガスが不足している可能性があります。

エアコンガスは冷たい空気を作り出すための冷媒として、カーエアコン内部をぐるぐると循環しているものです。

そのためエアコンガスが不足すると冷たい空気を作り出せなくなり、カーエアコンから生ぬるい風しか出てこなくなることも…。

車のエアコンガスは基本的に減っていくわけではありませんが、車の走行による振動などで少しずつ漏れ出すことがあり、補充が必要となることもあります。

車のエアコンガス残量の確認方法

車のエアコンガス残量の確認方法

車のエアコンガス残量の確認方法は、専用の機械もしくはボンネット内にある「サイトグラス」のチェックにより行えます。

業者に依頼すれば、専用の機械にてエアコンガスの残量をすぐに確認してもらえるでしょう。

しかし、もしご自身で確認する場合は、ボンネットを開けると見える小さな窓のようなところから確認します。

エアコンをONの状態にしたときに、窓のように見えるサイトグラスの中にときどき気泡が見えるならエアコンガスの残量は問題ないはずです。

しかし、気泡が次々に現れるなら、エアコンガスが不足しているのかもしれません。

ただし、サイトグラスがない車もあるので、ボンネットを開けて窓のようなものが見つからなかった場合は、業者に依頼するのが唯一の車のエアコンガス確認方法となります。

エアコンガスの残量が少ない場合の対応方法

エアコンガスの残量が少ない場合の対応方法

車のエアコンガス残量の確認方法を試してみて、残量が少ないと判断できた場合はどのように対応するべきでしょうか?

エアコンガスの補充をする2つの方法について見ていきましょう。

自分でエアコンガスを補充する

車のエアコンガスを自分で補充する場合は、チャージングホースと新しいエアコンガスを準備して作業を始めてください。

補充のための手順は次のとおりです。

  1. チャージングホースのネジを回して針を上げる
  2. バルブがある方と新しいガス缶を接続させる
  3. ガス管とは反対の方のホースをエアコン配管の低圧側に接続する
  4. 一瞬だけガス缶を開ける
  5. チャージングホースのバルブを締める
  6. ガス管に針を刺してバルブを開け、上げておいた針を元に戻す
  7. ゲージを見ながら適切な量のエアコンガスを注入する

チャージングホースのゲージを確認して、水色の値になったら適切な量のエアコンガスが注入され終わっています。

業者にエアコンガスの補充を依頼する

車のエアコンガス補充は、業者に依頼して行ってもらうことも可能です。

業者に依頼する場合は、カー用品店・専門店などでは軽自動車で5,000円前後、普通自動車なら6,600~9,500円、ミニバン・1BOXカーなら8,800~12,000円が費用の目安となります。

エアコンガスを補充したのに効かない場合に考えられる要因

エアコンガスを補充したのに効かない場合に考えられる要因

車のエアコンガス確認方法にしたがって確認をして、補充もしたのに効きが悪いと感じられるなら、他の部分に原因があるのかもしれません。

次のような3つの原因によって、カーエアコンの効きが悪くなることもあります。

エアコン内部のカビ

まずはカーエアコン内部に繁殖したカビが原因のケースです。

エバポレーターは熱交換器であるため、性質上、非常に結露ができやすい部分でもあります。

そして結露により繁殖するのがカビです。

カビが原因でカーエアコンの効きが悪くなるのはよくあること。

しかし、エバポレーターのカビはカーエアコンの効きを悪くするだけでなく、車内のニオイや感染症・アレルギーなどの健康被害ももたらす可能性があります[1]。

エバポレーターに付着したカビは、定期的にメンテナンスを行って洗浄することがとても大切です。

カビの除去方法については『カーエアコンにこびりついたカビ取り!きれいに除去する方法とは』にて詳しく解説していますので、参考にしてカーエアコンを清潔に保ちましょう。

冷却水の不足

もしカーエアコンの「暖房」のみ効きが悪いなら、冷却水が不足していることが原因かもしれません。

冷却水とはエンジンの熱を奪い冷やすための水で、カーエアコンの暖房は冷却水の排熱を利用して空気を暖めています。

そのため冷却水が不足しているとエンジンの熱を奪えなくなり、暖房の効きが悪くなることに。

エンジンにも悪影響を及ぼしかねないため、冷却水を補充してください。

エアコンの故障

車のエアコンが効かない原因として、単純に故障していることも考えられるでしょう。

カーエアコンシステムに組み込まれている部品が故障すると、正常に動かなくなり、エアコンが効かなくなったと感じられるようになります。

部品が故障しているか一般の方が確認するのは難しいので、カー用品店やディーラー、整備工場などに点検と修理を依頼してください。

車のエアコンが効かないならまずガスをチェック!確認方法を知っておいて

車のエアコンが効かないならまずガスをチェック!確認方法を知っておいて

車のエアコンの効きが悪くなる原因のひとつがエアコンガスの不足です。

車のエアコンガスの残量確認方法を知っておけば、ドライブ中でも確認できるので、ぜひ今回の記事でご紹介した内容を覚えておいてください。

ただし、カーエアコンの効きが悪くなる原因は、エアコンガスの不足だけではありません。

もし「カーエアコンから嫌なニオイがする」と感じられるなら、カビの付着が原因の可能性もあります。

カーエアコンは内部をきれいに保ってこそ、効きの良い状態となり、車内の空気も快適になるもの。

メンテナンスをしたいと思われているなら、「Dr.BAZZOKA!洗浄」をぜひご検討ください。

わずか1時間の作業でエバポレーターに付着したカビをきれいに洗い流し、まるで新車のようにカーエアコンの効きを復活させます。

[1]
参照:労働安全衛生総合研究所:作業環境中におけるカビと健康影響