車内環境を快適に!車のエアコンの設定方法を紹介

車内環境を快適に!車のエアコンの設定方法を紹介

車のエアコンをよく効かせるためには、「設定」がカギを握ることをご存じでしょうか?

車のエアコンはただつけていれば涼しくなる、暖かくなるというものではありません。

上手に設定をすることで、今までよりも数段、効率的に車内を適切な温度にできることもあるのです。

車のエアコンと家庭用エアコンの違い

車のエアコンと家庭用エアコンの違い

家庭用のエアコンは車のエアコンと違い、コンプレッサーを制御することで冷房と暖房の温度調整が可能です。

車のエアコンはエアコンガスで冷却のみを行うものであり、暖房はエンジンの排熱で温まった冷却水を利用して温かな空気を作り出します。

そのため熱交換は一方向でしかありません。

しかし家庭用のエアコンは室外機で室内の空気を送り出したり、エアコンガスの流れを逆転させたりすることで冷房と暖房を切り替えます。

車のエアコンと家庭用エアコンにはこのような違いがあるからこそ、車のエアコンは設定によりさらに快適にする必要があるのです。

車内を涼しくしたい時の設定

車内を涼しくしたい時の設定

それでは車のエアコンでさらに車内を涼しくしたいときの設定について見ていきましょう。

「オートエアコン」をONに

まずは「オートエアコン」のスイッチをONにするのが涼しくするための基本です。

オートエアコンにするとカーエアコンの風量や内気循環・外気導入の切り替えが自動的に行われるようになり、車内を適切な状態にしてくれます。

「A/C」スイッチをONに

「オートエアコン」をONにしたら、さらに「A/C」スイッチをONにしましょう。

「A/C」スイッチには車内を涼しくするための効果に加え、湿気を除去する効果もあるためさらに快適な車内空間となるはずです。

夏場の湿気を取り除くためにも利用できますが、冬場に窓が曇ってきたときにも、「A/C」スイッチをONにすることで曇りを取り除け、運転の安全性も確保できるようになります。

「外気導入」と「内気循環」の使い分ける

車のエアコンを適切に設定するために欠かせないのが、「外気導入」と「内気循環」を使い分けることです。

「オートエアコン」にしていれば外気導入と内気循環が自動的に切り替わりますが、車のエアコンをより効率的に使うには、最初は外気導入に、車内が冷えてきたら内気循環に切り替えるのが基本となります。

車に乗ったばかりのときは車内の気温が高いので、外気導入で車内の熱を外に逃がしてください。

そして車内の熱が外に逃げて涼しくなってきた頃に内気循環にすると、車内の冷風が外に逃げず、涼しさを閉じ込めて置けるようになります。

ただしずっと内気循環にしておくと車内の二酸化炭素量が高まり、頭痛など体調不良が起こる可能性もあるため、最低でも1時間に1回は外気導入モードに切り替えて空気を循環させましょう。

プラスαでできること

上記でご紹介した車のエアコンの設定に加えて、次のようなポイントを意識するとさらに涼しさが感じられるようになるはずです。

  • 車内が冷えるまで窓を開けておくこと
  • 吹き出し口を上方向に向けること
  • 吹き出し口付近にハンディファンを設置する

車内が冷えるまでは外気導入モードがおすすめだと解説しましたが、窓を開けておけばさらに早く熱を外に逃がせます。

さらに車のエアコンによる冷風を車内に素早く循環させるため、吹き出し口は上方向に設定し、ハンディファンなどで後方に風を送ると効率的です。

車内を暖かくしたい時の設定

車内を暖かくしたい時の設定

それでは次に、車のエアコンで車内を暖かくしたいときの設定についてご紹介します。

暖まるまで「A/C」スイッチをOFFに

車のエアコンで暖房を使用する際には、「A/C」スイッチをOFFにして暖めると効率的です。

冷却水の熱を利用する車の暖房は、冷却水が暖かくなるまでは効きません。

そのため最初は「A/C」ボタンをOFFにしてコンプレッサーを止めておき、暖まってきたころにONにする方が効率的に車内を暖められます。

ただし窓ガラスが曇って視界が悪くなったら、除湿機能を持つ「A/C」スイッチをONにしましょう。

「外気導入」と「内気循環」の使い分ける

車のエアコンで暖房を使用する場合、最初は内気導入と暖房の設定にするのがおすすめです。

冷房では最初に外気導入でしたが、暖房の場合は外気よりも温かい内気を循環させるほうが早く暖まります。

内気循環と暖房の併用で車内が暖まってくると、車内にいる人の湿度と外気との温度差により窓ガラスが曇ってくるので、暖まってきた頃に外気導入モードにして曇を取ってください。

ただし外気導入モードでも窓の曇りが取れない場合は、「A/C」スイッチをONにするとさらに曇りが取れやすくなります。

プラスαでできること

冬場の車内で少しでも暖かく過ごすなら、次のようなアイデアも実施してみてください。

  • ひざ掛けなどを用意する
  • シートヒーターなどのアイテムを設置する
  • エアコンの吹き出し口は足元に向ける

ひざ掛けやシートヒーターなどの、体を暖めるアイテムを活用すれば、車のエアコンの設定だけに頼らずとも車内で暖かく過ごせます。

また温かな空気は上に上昇しやすいため、冷房とは反対に吹き出し口を足元に向けると車内全体を効率よく暖められますし、暖かさで頭がぼんやりしてしまうことも防げるでしょう。

車内を快適にするカギは「車のエアコン設定」!

車内を快適にするカギは「車のエアコン設定」!

車のエアコンは家庭用のエアコンと仕組みが違い、車内で快適に過ごすためにはエアコンの設定を上手にすることがカギとなります。

冷房と暖房では車のエアコンの設定方法が反対になる部分も多いので、それぞれの設定方法をマスターして厳しい季節を乗り切りましょう。

ただし車のエアコン設定を変更しても効きが悪いなら、カーエアコンが故障している可能性もあります。

もし「故障かも?」と思われるなら、『「故障かも」と思った時に! 車のエアコンが効かない場合にやるべきこと』で詳しく解説していますので、こちらの記事を参考にして対処してください。

故障でもないのにカーエアコンの効きが悪いようなら、「Dr.BAZOOKA!洗浄」で内部の汚れやカビを徹底的に洗浄することで、効きが改善されることもあります。