車内がガス臭いのは何で?その原因と対処法について解説します

車内がガス臭いのは何で?その原因と対処法について解説します

車を運転していてガス臭いと思った経験はありませんか。

ひと口にガス臭いといっても車内全体がガス臭いのか、カーエアコンの作動中にガス臭がしてきたのかによって、原因も対処も違ってきます。

まずは見極めることから始めましょう。

車内がガス臭い時の原因とは?

車内がガス臭い時の原因とは?

窓を閉め切っているのにガス臭い場合、マフラーやそれをつなぐパイプが破損し、排気ガスが流れ込んでいることが考えられます。

エンジンがもたらした産物、排気ガス

現在主流であるガソリン車は、エンジンでガソリンを圧縮して高圧力をかけ、点火や爆発を起こすことで回転エネルギーを作り出しています。

その過程で出るのが、有害成分を含んでいる排気ガスです。

一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素化合物(NOx)、粒子状物質(PM)、二酸化炭素(CO2)などで、中毒を起こす原因となる一酸化炭素、光化学スモックの原因となる炭化水素などが有害成分として知られています。

その排気ガスを車外に送り出す装置がマフラーです。

車の最後部に設置され、エンジンからの排気ガスを車外に送り出しています。

ガス臭い原因

一般的に車のエンジンは車の前方にあり、排気ガスを逃がすためのマフラーは車の後ろという構造上の問題から、マフラーは非常に長い形をしています。

マフラーが原因でのガス臭として考えられるのは、部品の緩みと穴があくなどの破損です。

部品の緩みの場合、カラカラという金属音がし、排気音も通常より大きな音になります。

破損の場合、原因は2つ考えられます。

底部分の損傷サビによる腐食です。

底部分の損傷は、路面の凹凸や縁石、飛び石などによる破損が考えられ、サビは車の年式、環境などによって塗料やコーティング剤が劣化したことによって起こります。

というのも、マフラーは走行時に高温になるため酸化しやすいという性質があり、初めは小さな腐食でも、そこから亀裂が入り穴になってしまいます。

車内がガス臭い時の対処方法

車内がガス臭い時の対処方法

マフラーに問題があってガス臭い場合の対処は、修理か交換しかありません。

車検が通らない

マフラーに問題があり排気ガス漏れを起こしている場合、問題は車検が通らないことです。

排気ガスは有害な物質を含んでいますし、騒音の原因にもなるため、1か所でも破損や腐食が見つかると車検を通すことができないのです。

補修も交換もプロに依頼

部品が緩んでいても破損していても、マフラーという性質上、問題がある箇所は黒いススがついているため見つけるのは簡単です。

しかし車検を通すまでの状態に回復させるとなると別問題なので、プロの手にゆだねることをお薦めします。

ディーラー、整備工場などに依頼するのが良いでしょう。

カーエアコンからガス臭がする原因

カーエアコンからガス臭がする原因

カーエアコンがガス臭い場合、その原因はカーエアコンで冷たい風を作るのに使う冷媒と呼ばれるエアコンガスが漏れていることにあります。

エアコンガスとは

カーエアコンは、エアコンガスをエンジンルーム内にあるコンプレッサーで圧縮、気化と液化を繰り返しながら、最終的にエバポレーターに噴射することで一気に気化して冷風を作り出します。

このエアコンガスが漏れていることがガス臭い原因です。

エアコンのガス漏れの原因

エアコンガスが漏れている場合、原因はいくつか考えられます。

  • コンプレッサーの故障
  • エバポレーターの故障
  • コンプレッサーとエバポレーターをつなぐ配管やつなぎ目の破損や不具合

エアコンガスのトラブルは、カーエアコンの故障の上位を占めているというだけあって、原因だけでも多岐にわたっています。

ガス不足ひとつとっても、車種やカーエアコンの機種によって注入する量が違うため、素人では対応が難しく、ガス漏れの場合は、ディーラーや整備工場などプロに修理の依頼をするほうが安心です。

カーエアコンも定期的なメンテナンスが必要

カーエアコンも定期的なメンテナンスが必要

カーエアコンはエアコンガスの漏れ以外にも、異臭問題を抱えやすい装置です。

カーエアコンからの異臭とは

カーエアコンのスイッチを入れた瞬間、送られてくる風と一緒に漂う異臭に眉をひそめた経験がある方も多いのではないでしょうか。

あの異臭の原因はカーエアコン、特にエアコンフィルターとエバポレーターの汚れが原因です。

その原因も様々で、ホコリやゴミなどに加えて健康問題を引き起こしかねないエバポレーターに発生したカビなどがあります。

定期的なメンテナンスで異臭問題をクリア

メンテナンス方法は、エアコンフィルターは交換か洗浄、エバポレーターは洗浄です。

グローブボックスの下に設置されているエアコンフィルターは、比較的簡単に取り外すことができるため、ドライバー自身で交換も洗浄することも可能。

よく耳にするのは、走行距離が1万㎞に達したときや、1年に1回と言われていますが、健康被害を考えクリアな車内環境を考えた場合、半年に一度をお薦めしたいです。

エバポレーターのメンテナンスは徹底洗浄しかありません。

洗浄スプレーが市販されていますが、運転席の足元にあって視認できない点を考えると、確実に汚れを落とすことができるのか不安になることと、噴霧した薬剤を洗い流すすべがありません。残った薬剤が新たなカビ発生の原因になる可能性があるなどの問題があるので、プロの手による徹底洗浄がお薦めです。

方法は2種類で分解洗浄と高圧洗浄ですが、国産の普通車なら1時間ほどの作業時間で済んでしまう高圧洗浄がお得です。

高圧洗浄は世界でただ1社、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が独自に開発、特許を取得している高圧洗浄器を使って行うDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)がおすすめ。カビやホコリなどの汚れを洗い流すことも、そのあとのすすぎも同社のオリジナルの機器を使って行いますので、二次被害を起こす残留薬剤の問題もなく、一毛打尽にすることができます。

高い効果が得られるのに費用は2万5千円~とリーズナブル設定になっているのもうれしいですね。

ガス臭いの放置は健康被害に直結

ガス臭いの放置は健康被害に直結

排気ガスによるガス臭さは、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性がありますし、エアコンガスによるガス臭さはエバポレーターの汚れやカビの発生という問題に発展しかねません。

一酸化炭素中毒は命を落とす危険がある重大事ですし、カビはアレルギー性の疾患を発症する危険性があります。

どちらも避けたいですよね。

そのためにはメンテナンスしかないということをしっかり覚えておいてください。