久しぶりにカーエアコンのスイッチを入れたら異臭がした経験はありませんか。
異臭の原因は、タバコや車内で食べたもの、ペット、カビや雑菌など様々ですが、実は異臭を放つ場所も1つではないんです。
今回は見過ごしがちになるカーエアコンのダクトと異臭について考えていきます。
目次
カーエアコンのダクトとは?
そもそもカーエアコンのダクトが何なのか。どこに設置されている部品なのか、ご存じですか。
カーエアコンの基本構造
カーエアコンは、家庭用エアコンの室外機にあたるシステムがエンジンルームにあります。
コンプレッサーやコンデンサー、レシーバードライブなどです。
その部分とパイプなどで連携しているのが、家庭用エアコンの室内機にあたる車内ユニットです。
車内ユニットは、ブロアファンやエアコンフィルター、エバポレーターなどで構成されており、運転席横に設置されたインパネで、風の流れや温度をコントロールできるようになっています。
この二つがセットになって、初めてカーエアコンとして機能しているわけです。
ダクトの役割
ダクトはインパネの裏に取り付けられた部品で、フロントガラスの内側に発生した曇りを取り除く装置であるデフロスターのノズルや、吹き出し口をつなぐ役目を担っています。
熱交換器で作られた冷風は、ダクトを通り車内に送られるのです。
カーエアコンのダクトはカビや雑菌の温床
カーエアコンのダクトがカビや雑菌の温床になるのは、エバポレーターが関係しています。
エバポレーターもカビや雑菌の温床
カーエアコンの冷房は、冷媒と呼ばれるエアコンガスを圧縮することで気化から液化、さらに気化を繰り返すことで冷たい風を作りだしていますが、最終的に冷風になる場所が、熱交換機としての機能を持つエバポレーターです。
エバポレーターでは冷風を作る際に凝縮水が発生します。
また、熱を交換する機能ですから、温度も高くなっています。
さらに奥まった場所にあるため換気悪く、ホコリやゴミがたまりやすくなっています。
湿気に温度、ゴミやカビが発生する三要素がそろっている場所がエバポレーターです。
ダクトはエバポレーターの影響大
エバポレーターで作られた冷たい風は、ダクトを通って車内に運ばれていきます。
このエバポレーターとつながっていること、風の通り道であることで、ダクトにも水分が発生しカビや雑菌の温床になってしまうわけです。
ダクトの洗浄方法
ダクトは風の通り道ですので、ここをきれいにすることで、カビ臭さやカビによる健康被害を軽減することができます。
ただしカーエアコンのダクトは、構造上水漏れを起こすため、水洗いをすることができません。
市販のダクト洗浄スプレーを使う
カー用品専門店に行くと、ダクト専用の洗浄スプレーが販売されてます。
ノズル式で薬を送風口から剤を噴射するのですが、威力が足りなかったりして完全に落とすことが難しいといわれています。
プロに依頼する
カビはアレルギー疾患など深刻な健康被害をもたらす原因になるものです。
毎日長時間乗ったり、体力のない小さいお子さんを乗せることもあるでしょう。
免疫力の落ちたお年寄りが乗ることもあると思いますが、普段から誰が乗る場合でも注意したいですよね。
ダクト内のカビなどの雑菌を徹底的に撃退したいというときは、プロお任せするのが一番確実です。
方法は分解洗浄とマイクロミストによる除菌消臭があります。
分解洗浄はダクトだけというわけにはいかないので、カーエアコン全体になってしまいますし、1週間近い日数と10万円を超える費用が必要になります。
一方のマイクロミスト除菌消臭は、エバポレーターの洗浄会社として知られているクリーンデバイス・テクノロジー株式会社が行っている方法で、カビだけでなくウイルスにも有効な方法です。
短時間で済みますし、費用も比較的リーズナブルでお得な方法です。
エバポレーター洗浄と同時に行うのがおすすめ
カーエアコンのカビ対策として考えると、ダクトの洗浄だけでは不十分です。
ダクトにカビ発生の原因を送り込むエバポレーターも一緒に洗浄することをお薦めします。
方法はダクトの洗浄でも書いた分解洗浄と、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社による高圧洗浄のどちらかになります。
高圧洗浄
世界で唯一、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が行っている高圧洗浄は、「Dr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)」と呼ばれる特許を取得した独自の洗浄方法です。
独自に開発した器具を用い、まずは薬剤を噴射。完全にカビやウイルス、汚れを落としたあとで同じ高圧の水で洗い流します。
これなら市販のエバポレーター洗浄スプレーが抱えていた問題点、薬剤が残り新たなカビの温床になるという心配もありません。
時間も1時間ほどと短時間で済みますし、費用も国産の普通車なら2万5千円とリーズナブルです。
ダクト洗浄と併せて行うことで、効果はより高くなります。
カビ対策に季節なし
カビ対策は梅雨になる前と思っていませんか。確かに高温多湿状態になる夏はカビが発生しやすい季節ではありますが、こと車に関していえば冬も油断できません。
大阪市立環境科学研究所の濱田信夫先生の「カーエアコンとカビ汚染」によると、暖房で乾燥する冬のほうが、車内へのカビの飛散量が多いと報告されています。
カビは確実な方法で撃退。これが大切です。