食べ物に飲み物にタバコ、香水や汗や体臭、ゴミに埃にカビに花粉、家庭によってはペットの臭いもあるかもしれません。
これは全部、車内に充満している臭いです。
狭い車内にこれだけの種類の臭いが散乱していると思ったら、ぞっとしますよね。そこで近年、注目されているのが車専用の空気清浄器です。
目次
車内に空気清浄機を設置する人は多いの?
空気清浄器というとリビングや自室など、室内で使うものというイメージが多いと思いますが、車内用に設置している人が増えているのだそうです。
理由はもうおわかりですね。
車の中の臭いはオーナーのライフスタイルを顕著に表しています。
ジャンクフードが好きならその食べ物、コーヒー好きならコーヒーの香り、ヘビースモーカーならタバコに臭いが充満しています。
車内という閉鎖された空間だからこそ空気をきれいにしたいと思いますよね。
会社の車を毎日使うという方で、他に利用する人の中に愛煙家がいて、その人たちが吸うタバコの臭いに悩まされていたけれど、空気清浄器を置くことで改善されたということや、新車のシートが革製で、お子さんたちがシートが臭いといって乗りたがらなかったのに、空気清浄器を設置することでシートの臭いを気にしなくなったという話を聞くこともよくあります。
車内の空気をきれいにする。これはもう令和の常識なのかもしれませんね。
車内に空気清浄機を設置するメリット
リビングに空気清浄器を置いているけど効果を実感できない、という方もいると思います。
でも考えてもみてください。室内と車内では状況が違います。
狭く密閉された空間だからこそ効果が実感できる
自宅内部と異なり車内は狭く、その上密室です。
そのため空気が淀みやすく、食べ物や飲み物の臭い、塵やホコリなどが溜まりやすい状態です。
だからといっていつでも窓を全開にして走るわけにはいきません。
夏なら暑さでまいってしまいますし、冬なら寒さでふるえてしまうでしょう。
健康被害にも威力を発揮
コンパクトで高性能。これが近年の車載用の空気清浄器です。
特にフィルター機能を持っている空気清浄器は、花粉やPM2.5、ホコリなどの健康被害を引き起こす恐れのある車外からもたらされる微粒子、さらにカーエアコン内部に発生するカビや雑菌などの車内で誕生した微粒子にも高い除去効果を発揮します。
車内に設置する空気清浄機のタイプ
最近は種類が増えてきて、選ぶのが楽しくなってきた車載用の空気清浄機ですが、実際に選ぶときの基準は大きく分けて2種類あります。
「メーカーで選ぶ」か「取り付け方で選ぶ」かです。今日は取り付け方での選び方をご紹介します。
ドリンクホルダータイプ
たいていの車に設置されているカップホルダー。ドリンクホルダータイプは紙コップのような形状なので、カップホルダーに置くだけでOKです。
小型で場所を取りにくく、簡単に持ち運べるので車内だけでなく室内でも使うことができます。
イオン発生型など附随する性能も多いのも特徴で、6,000~8,000円代で手にいれることができます。
据え置きタイプ
据え置きタイプは、座席の背もたれなどに設置して使います。
他のタイプに比べ大きいのが特徴で、その分機能や性能が充実しています。
ターボ運転やスピード消臭、花粉やカビが気になる方はフィルター型を選ぶことをおススメします。
もちろんイオン発生型もありますので、欲しい性能によって選ぶことができます。
機能が充実している分お値段もちょっとお高めで、13,000円台からです。
エアコン吹き出し口取り付けタイプ
エアコンの吹き出し口に取り付けるタイプは、クリップで吹き出し口に取り付けるだけなので、簡単に設置でき、場所も取らないので邪魔になることもありません。
エアコンの送風口に取り付けてあるので、エアコンの風にのって車内の空気をきれいにしてくれます。
お値段は5,000円前後です。
ソケットタイプ
ソケットから直接電源がとれるコンパクトな車内用空気清浄器です。
機種によっては小型ながらイオン発生型や細菌を除去できるものなど、機能的にも充実しています。
お値段は4種の中で一番お安く、2,000円前後で購入できます。
車内空気はきれいには、これからの新常識
あって当たり前だった車内の生活臭や雑菌臭ですが、車載用の空気清浄器1台置くだけで、空気がきれいな空間に様変わりします。
これでドライブも楽しくなりそうですが、空気清浄器があるからといって車内の清掃を怠ってよいというわけではありません。
特に健康被害を起こしやすいエバポレーターに付着したカビなどの洗浄は、高圧水流による洗浄などプロの手でしっかりきれいする習慣をつけたいですね。