真夏、炎天下に車を放置していると車内温度は50℃を超えるといいます。
まさに灼熱地獄。車内温度が上昇することで、どんな危険性があるのか調べてみました。
目次
車内温度上昇による被害事例
毎年暑くなってくると、車内で起こった悲惨な事故の報告を聞きますが、なぜ、車内の温度は高くなるのでしょうか。
車内温度が上昇する理由
フロントガラスに窓ガラス。車は四方をガラスで囲まれています。
ガラスは直射日光を透し、車内に熱を溜めていきます。
もう1つ、車内に差し込んだ直射日光の弊害があります。
座席シートやダッシュボードの熱を吸収してしまうということです。
ため込んだ熱を放出しようとしても、気密性が高い車内では逃げ場がありません。
結果、車内の温度を上昇させてしまうのです。
温度上昇がもたらした悲劇
- 熱中症で子供が入院
あとを絶たないのが熱中症による悲劇です。カーエアコンをつけているから大丈夫ということはありません。炎天下では車内の空気の循環がうまくいかないことがあり、室温が上がる危険性があります。特に体力のない小さいお子さんだと、脱水症状を起こし、熱中症から最悪の事態につながったケースがあります。 - 犬が死亡
カーエアコンを切った車内に放置された犬が死亡したケースもあります。 - ハンドルでヤケド
フロントガラス越しに直射日光にさらされているハンドルは、高温になることも珍しくありません。知らずに握ってヤケドをした例は意外に多く聞きます。 - 炭酸飲料のボトルが破裂
ダッシュボードの上に置きっぱなしにした炭酸飲料のボトルが破裂したというケースもあります。
ほかにもスプレー缶やガスライターが爆発したこともあります。
真夏の炎天下で注意したい車内環境
真夏の炎天下。
車内ではどんな変化が起こっているのでしょうか。
車内の温度変化の実態
カーエアコンを切った車を、炎天下の駐車場に停めておく場合を想像してみてください。
車内温度はどう変化していくと思いますか。
約15分で車内温度は10℃上昇。駐車したときの車内温度が25℃とすると、この段階で35℃。
既に熱中症の危険度レベルです。さらに時間が経過、30分後には15~20℃上昇。
たった30分で車内温度は40~45℃にもなってしまいます。
これは体温調整が十分に機能していない小さいお子さんだと、命の危険にさらされてもおかしくない温度です。
危険はモノにも適用
50℃を超えるのも珍しくない炎天下、車内に放置しておくと危険なものがあります。
- スプレー缶
爆発する危険性があります。 - スマートフォンやノートパソコンなどの電子機器
電子機器は正常に稼働できる温度は約40℃といわれています。50℃以上にもなる車内に置いておけば、故障の原因になる可能性があります。 - 炭酸飲料のペットボトル
炭酸ガスが膨張することによって、爆発する恐れがあります。
車内温度の上昇を未然に防ぐ方法
車内の温度上昇を未然に防ぐ方法としては、窓を開けておくのが一番簡単ではありますが、防犯上の問題もありますので危険が伴います。
それよりもお役立ちグッズを検討してみてはいかがでしょうか。
- サンシェード
ダッシュボードに取り付ける日よけ用カー用品。ダッシュボードに直射日光があたることを防ぐことができます。 - 遮熱フィルム
窓ガラスに張り、紫外線や赤外線を遮るフィルムです。透明タイプと色付きのタイプがありますが、色付きの場合、透過率が70%以上確保されていないと道路交通法違反になる場合がありますので注意してください。 - 窓用断熱スプレー
窓ガラスに吹きかけて使うカー用品です。手軽に使えるのがメリットですね。 - カーテン
チャイルドシートを設置している車を使用している方に人気なのがカーテンです。チャイルドシートに直射日光があたるのを防ぐことができます。
上昇した車内温度を下げる方法
どんなに注意をしても、真夏の炎天下の中では車内温度を上げないことは不可能です。
では車内の温度が上がってしまった場合、どのように対応すればよいのでしょうか。
- ドアやトランクを全開にする
時間はかかりますが、一番、確実な方法がドアやトランクなど、熱がこもっている場所を全開にして空気の入れ替えをすることです。小型の扇風機を使って車内の暖められた空気を逃がすと、より短時間に車内温度を下げることができます。 - カーエアコンを使う
カーエアコンを使うのも手っ取り早く車内温度を下げる方法です。窓を1㎝ほど開け、カーエアコンを外気導入モードにセット。この状態で1分ほどカーエアコンをつけます。これで車内の暖められた空気を逃がすことができます。ある程度車内の温度が下がったら窓を閉め、内気循環モードにします。
真夏の快適車内の決め手は清潔なカーエアコン
炎天下の駐車場に車を止めなければいいとわかっていても、状況によっては難しい場合もあります。
上がってしまった車内温度を快適温度にするのも、それを維持するのもカーエアコンの役目。
そのカーエアコンがカビの温床になっていたら、車内を冷やすことができても嫌な臭いで悩まされることになりますし、場合によっては健康被害など別の危険が生じる可能性も。
安心・安全な車内環境を手に入れるためにも、カーエアコンクリーニングを検討されてはいかがでしょうか。
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