車のエアコンを使っているとガソリンの減りが早くなるって本当?

車のエアコンを使っているとガソリンの減りが早くなるって本当?

エアコンを使う時期になると「車のガソリンがやたらと減る…」と思われることもあるのではないでしょうか?

実際にカーエアコンを使うと、車の燃費が悪くなることは事実です。

それではなぜエアコンによって車のガソリンが減るのか、効果的な4つの対処法とともに見ていきましょう。

車のエアコンを使っているとガソリンの減りが早くなる?

車のエアコンを使っているとガソリンの減りが早くなる?

車のエアコンを使っていると、ガソリンが減ることは事実といえます。

エアコンを使うためにはガソリンが必要となるためです。

研究によると、車のエアコンを使用した場合の燃費変化は、モード燃費に比べて5~50%ほど変わる[1]ことがあるため軽視できません。

なぜエアコンの使用でガソリンが減るのか?

なぜエアコンの使用でガソリンが減るのか?

車のエアコンをつけるとガソリンが減る理由は、コンプレッサーによりガソリンが消費されるためです。

「A/Cスイッチ」をONにすると、コンプレッサーが作動しますが、コンプレッサーは車の燃費を左右するパーツであるといえます[2]。

コンプレッサーを動かすためには燃料が必要となるため、エンジンが通常よりも多く動かなければならなくなります。

カーエアコンから冷風を出すためには、「A/Cスイッチ」をONにしなければなりません。

そのため車のエアコンをつけると、コンプレッサーを作動させるためにガソリンが使われて減るのが早くなる仕組みです[2]。

エアコン使用によるガソリンの減りを抑える方法

エアコン使用によるガソリンの減りを抑える方法

それではエアコンを使用するときに車のガソリンが減るのを抑える方法はあるのでしょうか?

代表的な4つの方法について見ていきましょう。

内気循環と外気導入を使い分ける

車のエアコンでガソリンが減るのを抑えるには、内気循環と外気導入を上手に使い分けることがポイントとなります。

カーエアコンには「内気循環」と「外気導入」という2つのモードがあることをご存じでしょうか?

内気循環は車内の空気を循環させ、外気導入は外の空気を車内に取り入れる役割があります。

2つのモードのうち、燃費が良いのは内気循環設定の方です[1]。

内気循環は外の暖かな空気を車内に入れることなく、カーエアコンシステムで冷やされた冷気を車内で循環させる上に、エアコンシステムへの負荷も少なくなるため[1]燃費向上に役立つと考えられています。

ただし乗車人数が多い場合、内気循環ばかりを使っていると、車内の酸素が少なくなってしまうことも。

車のエアコンをつけた上でガソリンが減るのを抑えたいなら、基本は内気循環にし、自然の多い場所などで時折外気循環へと設定を変更するという使い方が理想的です。

AUTOを使用する

車のエアコンでガソリンが減るのを抑えるために活躍してくれるのが「AUTO」モードです。

AUTOモードでは設定された温度まで、自動的に冷やしたり暖めたりしてくれる便利な機能であり、車にとって負荷が少ない最善の方法で空気の温度を調整してくれます。

この場合、「A/Cボタン」を使用しなければ、設定温度が何度であろうとも燃費は変わらないとされています。

つまりAUTOモードで28℃に設定しても、22℃に設定しても、車のエアコンで減るガソリンの量は同じということです。

ACボタンに注意する

燃費良く走るなら、車のエアコンで最も注意するべきは「A/Cボタン」です。

先に解説しましたが、「A/Cボタン」をONにするとガソリンを燃料とするコンプレッサーが作動するために、エアコンにより車のガソリンは減ることになります。

AUTOモードは燃費向上に役立つと解説しましたが、車種によっては、AUTOモードにすると「A/Cボタン」もONになってしまうかもしれません[2]。

AUTOモードを使用する場合は、「A/Cボタン」もONになっていないか確認するようにしましょう。

エアコンの汚れ・つまりを掃除する

エアコンで車のガソリンが減ることを抑えるなら、エアコンの汚れやつまりを掃除して、常に効きの良い状態に保つことが欠かせません。

効きの良い状態であれば設定温度が高くても十分に冷風が出るでしょうが、つまりなどにより冷風が出にくい状態だと、設定温度を下げなければ涼しさを感じられなくなることがあるためです。

エアコンシステムの内部は意外と汚れやすいので、定期的な洗浄やメンテナンスが必要となります。

車のエアコンの洗浄については、『エバポレーターの洗浄方法の種類とおすすめの洗浄方法』で効果的な方法を詳しく解説していますので、こちらを参考にメンテナンスを実施してください。

エアコンをつけると車のガソリンが減る!うまく対処して燃費を向上

エアコンをつけると車のガソリンが減る!うまく対処して燃費を向上

「エアコンをつけると車のガソリンが減る…」と感じている方は少なくないでしょう。

実際にエアコンをつけるときの条件によっては、燃料としてガソリンが使われるため減るのが早くなるはずです。

しかしご紹介してきたように、エアコンで車のガソリンが減るのを抑える対処法はいくつもあるので、ぜひ実践してみてください。

ただしエアコンの汚れやつまりによる燃費の悪さは、一般の方では対処できないはずです。

空気の洗車屋さんでは、汚れが溜まりやすいエバポレーターを、わずか1時間で新品同様のきれいさにまで洗浄する「Dr.BAZOOKA!洗浄」をご提供しています。

国産車であれば25,000円~で洗浄可能で、エアコンによって車のガソリンが減ることを考えれば決して高い料金ではありません。

ぜひカーエアコンを快適に、安価に使うための定期メンテナンスとしてご利用ください。

[1]参照:JSTAGE:(PDF)乗用車のエアコン使用時の燃費に関する研究
[2]参照:COOL CHOICE:クルマの燃費は、エアコンのスイッチひとつで変わる!?