カーエアコンにホコリが溜まる原因とその解決方法について

カーエアコンにホコリが溜まる原因とその解決方法について

車は気密性の高いものではありますが、車体は常に外気にさらされ、車内はドライバーや同乗者が直接触れて、実はホコリや汚れが溜まりやすいものでもあります。

しかも放置しておくことで、トラブルが起こる可能性も高くなります。

特にホコリの溜まりやすい場所なのが、快適なカーライフには欠かせないカーエアコンです。

カーエアコンにホコリが溜まる原因

カーエアコンにホコリが溜まる原因

カーエアコンは、家庭用の室外機にあたるものがエンジンルームに、室内機にあたるものが車内にと、この2つがセットになって機能していますが、両方とも内部の目につきにくい場所にあります。

それなのにどうしてホコリが溜まるのでしょうか。

空気の流れがホコリの原因

カーエアコンには、内気導入と外気導入という機能が付いています。

内気導入は車内で空気を循環させる方法ですが、外気導入は外気を取り入れながら室温を調整する方法です。

内気導入の場合では、車内に点在しているホコリを取り込んでしまいますし、外から空気を入れる外気導入では、空気と一緒にホコリやゴミが入ってしまうということなのです。

エアコンフィルターとエバポレーターが2大集積地

車内外から取り込まれた空気と一緒に流れ込んできたホコリが、カーエアコンの中で蓄積する場所が、エアコンフィルターとエバポレーターです。

エアコンフィルターは、空気と一緒に混じっているホコリなどを最初に堰き止める装置ですが、劣化していたりすでにホコリが蓄積していたりした場合は、フィルターを通り抜けてしまうこともあります。

そして通り抜けたホコリが行き着くのが、エバポレーターです。

熱交換器の役目を担っているエバポレーターは、常に高温多湿状態。

湿気があるためホコリがこびりつきやすい場所なのです。

ホコリが原因で起こるトラブルとは?

ホコリが原因で起こるトラブルとは?

機械にホコリは大敵ですが、カーエアコンもホコリが溜まると、いろいろなトラブルの原因になります。

カーエアコンが効かなくなる

なんとなく冷房の効き目が悪いような気がする…。暖房をつけたのにちっとも暖かくならない…。もしかしたら故障?なんて思ったことはありませんか。

カーエアコンの効きが悪くなるのは、ホコリをはじめとした汚れが内部のエバポレーターに蓄積することが大きな原因の1つです。

最悪の場合カーエアコン自体の故障につながる危険性もありますので、注意が必要です。

異臭がする

スイッチを入れたとたんに異臭がする。これもホコリなどの汚れが原因の1つです。

ほかにもタバコやペット、車内で食べたり飲んだりした飲食物の臭いなど、異臭の原因はさまざまありますが、嫌な臭いだなと感じた場合はホコリが原因である可能性が高いです。

カビや雑菌が発生する

異臭の1つに、カビなどの雑菌によるものがあります。

なぜ、ホコリとカビが結びつくのか不思議に思われるかもしれませんが、カビは車内に溜まったホコリをエサにして繁殖することから、ホコリの堆積はカビの温床となって、車内に嫌な臭いを発生させてしまいます。

カーエアコンのホコリを取り除く方法

カーエアコンのホコリを取り除く方法

カーエアコン自体に甚大な被害を与えかねないホコリですが、溜まりやすい場所はわかっていますので、あとは対処するだけです。

それでは以下でその対処法を見ていきましょう。

エアコンフィルターの場合

エアコンフィルターは、外部から侵入したホコリを最初に堰き止める役割を持つため、ほかの場所に比べホコリが溜まりやすくなっています。

取り除く方法は洗浄か交換です。

クローブボックスを開けると、比較的簡単にフィルターを取り出せますので、状態に応じて洗浄、もしくは交換してください。

交換の目安は、走行距離が1万kmに達したときや、1年に1回などと言われていますが、カーエアコンの効果やホコリによるトラブル回避の観点から考えると、半年に1度の交換をお薦めします。

エバポレーターの場合

前席の足元にあるため、普段は目に触れないという場所的な問題に加え、熱交換器であるがゆえの性質から、ホコリや汚れが溜まりやすいのがエバポレーターです。

対策は洗浄しかないのですが、素人が行う場合は、カー用品専門店で購入するエバポレーター洗浄スプレーを使うしかありません。

ですが薬剤が隅々まで届かない可能性があることと、散布した薬剤を水洗いできないことなどで、新たなカビの温床になる危険性がある等、はっきり言ってお薦めできません。

確実な方法は、分解洗浄と高圧洗浄の2種類で、これはどちらもプロの手を借りる方法です。

ただし分解洗浄は、ディーラーや整備工場にお願いするしかなく、1週間前後の日数と10万円を超える費用がかかります。

もう1つの高圧洗浄は、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が特許を取得した世界でただ1つの方法で、独自に開発した器具を使って行います。

まず高圧で薬剤を散布し、ホコリやカビを完全に洗い流します。次に再度高圧で水を噴射。

ホコリもカビも薬剤も洗い流します。分解洗浄と同等かそれ以上の高い効果が期待できるのに、国産の普通車ならわずか1時間、費用も2万5千円~とリーズナブル。コストパフォーマンスの高い方法なのです。

ホコリは根こそぎ駆除が必須です

ホコリは根こそぎ駆除が必須です

快適なカーライフの大敵、それがホコリです。ホコリをそのままにしておくと、カーエアコンのスイッチを入れるたびに車内に飛び散ることになり、それを吸い込むことで人体に影響がある可能性もあります。

安心で安全かつ快適なカーライフを満喫したいなら、ホコリは徹底的に退治することが絶対条件です。