終息の兆しの見えない新型コロナウイルスですが、自粛生活の中で貴重な癒しとなっているのが、3密のリスクが比較的少ないとされている車の利用ではないでしょうか。
車があればドライブなどの遠出も楽しめます。ただ、感染のリスクが少ないとはいえ注意は必要です。
目次
ドライブ前にリスクを軽減する車のコロナ対策
緊急事態宣言が出されていた際でも、健康維持やストレス解消のための外出は問題ないとされていました。
そこにはドライブも含まれますが、感染症対策の観点から予防策を講じておくことは必須です。
消毒
新型コロナウイルスは、飛沫感染と接触感染で拡散していきます。
飛沫感染については東京大学医科学研究所の研究によって、ウイルスの吸い込みにも拡散防止にも不燃布などで作ったマスクの着用が効果があることがわかっています。
もう1つの接触感染対策は、これは消毒や除菌をすることが一番確実な方法です。
例えば日産方式では、ドライバーや同乗者が触れやすい15か所の除菌や消毒を推奨しています。
日産方式による15か所
- ハンドル
- 鍵(インテリジェントキー含む)
- 車外のドアハンドル(前後左右)
- トランクのドアハンドル
- 車内のドアハンドルとドアトリム
- エンジン始動ボタン(またはエンジンキー周り)
- ルームミラー、サイドミラー(背面や縁も)
- エアコンの吹出口
- シフトレバー
- ウインカーレバー
- ワイパーレバー
- センタークラスターおよびスイッチ類(ナビ、オーディオ、エアコンパネル等)
- センターコンソールとアームレスト
- パーキングブレーキおよび解除レバー
- シートベルトおよびバックル(※ただし強力な洗剤はベルトに使用すると繊維を損傷し強度の低下につながる恐れがあるので避けること)
日産方式は重要な部分をほぼ網羅していますが、これ以外にチャイルドシートなどが設置されているようであれば、忘れずに除菌してください。
加湿
コロナ禍でドライブするにあたって、消毒・除菌とともに事前に対策したいのが湿度です。
インフルエンザなど一般的なウイルスは、温度が15~18度、湿度は40%以下という低温低湿度状態で活動が活発になります。
まだ解明されていない部分が多い新型コロナウイルスですが、ウイルスというからには低温低湿度状態を避けることが重要かと思われます。
温度管理はカーエアコンに任せれば大丈夫ですが、湿度対策には車専用の加湿器がありますので、それを用意することをお薦めします。
駐車場やガソリンスタンドでも油断せず行うコロナ対策
目的地まで行って車内から絶景を堪能して帰ってくるのなら、ドライブ途中での感染を気にすることはありませんが、それではせっかくの楽しみが半減してしまいます。
お店などは出入口に手指消毒用のアルコールを置いているところも多いですし、レジに飛沫防止の透明のカーテンを設置してあるので心配ありませんが、問題はドライブ中に立ち寄る確率の高いガソリンスタンドと駐車場です。
ガソリンスタンドで注意したいこと
ガソリンスタンドの給油機は外にあるので感染リスクは低いといえますが、フルサービスかセルフサービスかで気を付けるところが変わってきます。
フルサービスのスタンドでは、お金の支払いなどスタッフとのやり取りに注意が必要です。
車の窓を全開にせず、必要最低限にして接触を少なくするようにします。
セルフ方式のスタンドでは、スタッフとのやり取りがないスタンドが多いですが、その代わりに給油のノズル、静電気防止のタッチパネル、注文用の液晶パネルなどいくつものパネルを操作する必要があり、接触感染の危険性があります。
給油後は施設内トイレでの手洗いや、事前に手指消毒用のアルコールや除菌シートを用意していれば、それで消毒するようにするとよいでしょう。
駐車場で注意したいこと
屋外、立体、地下など駐車場の形態はいろいろですが、密閉空間ではないので感染のリスクは低いように思われがちですが、実は意外と感染のリスクがあります。
まずはチケット。
よく口にくわえる方を見ますが、唾液がチケットにつくことで、駐車場の係員などへの感染のリスクが高まります。
また、係の方から駐車サービスの承認印を押してもらう際にウイルスが付着し、ドライバーが感染する危険性もあります。
さらに多くのドライバーが触れる精算機のタッチパネルも、感染の危険性があります。
外だから、密閉空間じゃないから、と安心ができないのが駐車場です。
ドライブ中に行いたい換気方法
ドライブ中の車内換気は、もっとも有効なコロナ対策の1つです。
窓を開ける
手軽で効果が高いのが窓を開けることですが、開け方に注意が必要です。
ポイントは、車内に空気の流れが起こるように窓を開けることです。
一般的な乗用車なら、運転席と運転席と反対側の後部座席の窓というように、対角線上になるように窓を開けておくと空気の流れを作ることができます。
その際、全開にする必要はありません。2㎝ほどで十分です。
カーエアコンで換気する
効率的に空気を入れ替えたいなら、カーエアコンを使うことをお薦めします。
方法は、カーエアコンを外気導入モードにし、風量を最大に設定した状態で3分ほど稼働させます。
これで空気が入れ替わります。
コロナ対策を徹底するならエアコンメンテナンスも大切
コロナ禍の中でもドライブを堪能したい。
そのためには換気にも快適なカーライフにも威力を発揮する、カーエアコンのメンテナンスも重要になってきます。
カーエアコンはウイルスや雑菌の巣窟
カーエアコンはウイルスや雑菌の巣窟だということをご存じでしたか。
危険個所は2つ。エアコンフィルターとエバポレーターです。
エアコンフィルターは外気導入した空気に含まれた異物やゴミを取り除くための装置です。
もう1つのエバポレーターは、カーエアコンの心臓部とのいえる装置で、熱交換器という性質上、内部は常に高温多湿になりやすく、カビなどが発生しやすい条件がそろっています。
メンテナンス方法
エアコンフィルターもエバポレーターも、カーエアコンには必要不可欠な装置ですが、雑菌やカビ、ウイルスが潜んでいる危険性があり、取り除くにはしっかりしたメンテナンスを行うしかありません。
カーエアコンのフィルターは洗浄できるものもありますが、最近はPM2.5などを防いでくれる高機能タイプも販売されていますので、交換することを視野に入れてもよいですね。
エバポレーターをきれいにするには徹底洗浄しかありません。
短時間の作業で済んで、しかもお手頃価格なのに効果が高いと3拍子そろっているのが、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)です。
同社が独自に開発、特許を取得した器具を使って行う高圧洗浄で、カビも雑菌もウイルスまでも撃退することができます。
コロナ禍の中でドライブを楽しむためにはしっかりした準備が必要
新型コロナウイルスの猛威は、私たちの生活に多くの変化をもたらしました。
その1つが、どんなときにも事前の準備と注意が必要ということでしょう。
リフレッシュのためのドライブです。しっかり対策をして楽しんでください。