「車のエアコンをつけると燃費に影響を及ぼす」という話はよく耳にするものです。
それでは燃費に影響を及ぼさない、車のエアコンにおける適正温度とは何度なのでしょうか?
適正温度よりも設定温度を下げたら、本当に燃費は悪くなるのでしょうか?
適正温度と燃費が悪くなる原因を知っていれば、よりコストをかけずに車のエアコンを使えるようになるはずです。
車のエアコンの適正温度は25℃
車のエアコンの適正温度は「25℃」だとされています。
25℃とされる根拠は、カルソニックカンセイ株式会社という車の部品を製造している企業が、「日本車のオートエアコン設定は25℃がおすすめ[1]」と報告したためです。
カルソニックカンセイ株式会社では、設定温度が高いと冷却のためより多くのエネルギーが必要となるが、日本車であれば25℃が温度設定の中心になると報告しています。
そして実際のアンケートでも、多くの方が車のエアコンの設定温度を25℃にしていると回答しました。
みなさん燃費を気にして、車のエアコンでは25℃という少々高めの温度設定にしているようです。
適正温度より下げたら燃費は下がる?
車のエアコンにおける適正温度よりも設定温度を下げても、実は車の燃費は大きく変わりません。
エアコンの設定温度を低くすると燃費が大幅に下がると思われている方もいるでしょう。
しかし実際には多少の影響はあるものの、暖機運転が十分であり、車内の温度が安定していれば燃費への影響は大きくないとされています[2]。
むしろ燃費に影響するのは、設定温度ではなく風量のほうです[2]。
エアコンから出る風量が多くなると負荷が大きくなり、燃費が悪くなる傾向があります[2]。
したがって車のエアコンにおける適正温度は25℃とされますが、設定温度を下げても燃費が大幅に悪くなることはありません。
しかし多少の影響はあります。
適正温度を保ちつつ車内を快適にする方法
車のエアコンを適正温度に保ちながら車内を快適にするには、エアコンの風量をあげなくても風が十分に出るようにすることが大切です。
先に解説したとおり、エアコンによる車の燃費は、設定温度よりも風量に依存します。
そのため風量の設定を変えなくても、十分な冷風・温風が出るように工夫することが大切です。
もし愛車の風量が弱いと感じられるなら、風量をあげるための対策を考えましょう。
エアコンの風量を維持するための方法は、『カーエアコンの風量が弱いのは汚れが原因?対処法もご紹介』で詳しく解説しています。
快適な車内を目指すために、こちらの記事を参考にしながら適切な対処を行ってください。
車のエアコンを快適にするには温度より風量が大切!
燃費への影響を抑えながら車のエアコンを快適に使うには、温度設定よりも風量を維持することが大切です。
風が十分に出ないからと言って、風量を高めに設定してしまえば燃費に悪影響を及ぼします。
そこでポイントとなるのが、カーエアコンのメンテナンスを行って、風が遮られないようにすることです。
空気の洗車屋さんでは、カーエアコンシステムの中でも汚れが溜まりやすい「エバポレーター」の洗浄を行っております。
エバポレーターはろ過の役割を果たす上に、湿りやすい状態にあるため汚れが付着しやすい部品です。
徹底的に洗浄して新品同様の状態にできれば、汚れによって冷風・温風が遮られることがなくなり、快適にカーエアコンを使えるでしょう。
燃費良くカーエアコンを使いたいと思っている方は、ぜひ空気の洗車屋さんの「Dr.BAZOOKA!洗浄」でエバポレーターの洗浄を行ってください。
[1]参照:MARELLI:(PDF)お盆シーズンの渋滞対策に知っておきたい豆知識真夏の車内クーラーの効果的利用法と、カルソニックカンセイ技術のご紹介
[2]参照:JSTAGE:(PDF)乗用車のエアコン使用時の燃費に関する研究