カーエアコンは、心身を爽快にドライブするために、もはや自動車にとっては必需品です。
さまざまな観点を考慮したカーエアコンを世界の各メーカーが開発しています。
目次
カーエアコンメーカーはどのぐらいある?
デンソー(Denso)
1949年設立日本の愛知県刈谷市を拠点におく、連続売り上げ収益5.1兆円の自動車部品メーカーです。
世界35カ国220社に展開しています。
1954年には「技能者養成所」を開設し、国内外の高度な技術者や優秀な技能者の育成に力をいれています。
技能五輪国際大会にて、累計63個のメダルも獲得しています。
ヴァレオ(valeo)
フランス・パリに拠点を置く世界の全自動車メーカーの自動車部品サプライヤー。
1923年にイギリスのフェロド社 (Ferodo)がフランス支社として発足したもの。
CO2排出量の削減など環境を尊重し、エコロジーにも配慮した製品を独自の高い技術力で実現しています。
ハイブリッドソリューションだけでなく完全自動の駐車システムの開発なども手がけています。
ビステオン(Visteon)
アメリカの自動車大手フォードモーターの一部門が2000年に分離・独立したメーカーです。
アメリカミシガン州に拠点を置く、空調・電子部品・内装を中心とした自動車の内装部品や電子機器を設計ならび製造をしています。
2014年7月1日、ジョンソンコントロールズ(NYSE:JCI)の車載電子機器事業を買収しました。
ベーア
1998年に設立したマーレベーアジャパン株式会社はベーアグループ(MAHLE Behr GmbH & Co. KG)の傘下として、エンジン冷却、エアコン技術、EV用バッテリーサーマル技術を扱っています。
内燃エンジンと周辺部品の開発と並行して、電気モーターや燃料電池など、内燃エンジンに代わる駆動システムの開発にも取り組んでいます。
デルファイ(アプティブ (Aptive PLC)
1994年にゼネラル・モーターズ(GM)内に自動車部品グループ(Automotive Components Group, ACG)が設立されました。
ACGを基盤として、1995年にデルファイ・オートモーティブ・システムズと名前を変更し、1999年に完全公開会社へ。
2017年には社名をAptiv PLCとし、日本デルファイ・オートモーティブ・システムズ株式会社も、合わせて2018年に社名を日本アプティブ・モビリティサービシス株式会社と改名しています。
世界最大の自動車部品メーカーの一社として、世界46カ国に科学者・エンジニア・技術者を2万人以上抱えています。
カルソニック
1938年創立の日本ラジエーター製造株式会社が母体となった総合自動車部品メーカーです。
1991年に社名をカルソニックと変更し、日産系自動車部品メーカー株式会社カンセイと合併し、2000年にカルソニックカンセイと社名を変更しました。
日本、欧州、米国、アジアなど世界15カ国に約80生産工場と13の開発拠点を展開しています。
サンデン
自動車用エアコンや自動販売機、エコキュートなどを生産している群馬県伊勢崎市に本社を置く電機メーカーグループの持株会社です。
カークーラー用コンプレッサーには定評があり、国内だけでなくPSA・プジョーシトロエン、ルノー、フォードにも搭載されています。
スバル車用STIブランド、スズキのWRCカーSX4には、サンデン製のインタークーラーが搭載さています。
このほか、株式会社ケーヒンや三菱重工などもカーエアコンを手がけています。
カーエアコンメーカーのシェア
世界のカーエアコンメーカーのシェアNo.1はデンソーです。
約25%強を占めます。ヴァレオとビステオンが同じくらいで各15%弱程度です。
次にベーアグループが約10%。デルファイが10%以下。カルソニックが5%強。
サンデンが5%弱となっています。
日本国内でのカーエアコンシェアの50%強はデンソーです。
まとめ
近代では、カーエアコンは、車室内の温度を快適にするためだけでなく、空気をクリーンにし、なおかつ排ガスが地球に優しくエコロジーであることも求められています。
アロマでリラックス効果のあるもの、ガラスの曇りなどを配慮した除湿効果のあるもの、車内の酸素濃度も良い状態に保てるものなどの開発なども進んでいます。
このように、メーカーではさまざまな点を考慮したより耐久性があり、快適さと利便性を追求したカーエアコンの研究・開発がされています。
日本デルファイ・オートモーティブ・システムズ株式会社は、2018年6月1日より、日本アプティブ・モビリティサービシス株式会社に変更しています。