中古車で見かける車検整備付とは？メリットや費用について解説

中古車を見て回っていると、「車検整備付き」と記載された中古車を見かけませんか？

車検整備付きの中古車とは、「コストを抑えながら2年間の車検付き中古車をご購入いただけます」という意味の車です。

車検整備付き中古車のメリットを解説したうえで、車検切れの車を購入した場合との費用の違いについて解説しますので、よりお得に良い中古車を購入したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

中古車の車検整備付きとは

「中古車の車検整備付き」とは、車検切れの車に、車検整備をしたうえで納車することを指します。

単に「車検切れ」の中古車であれば、車検の基本料金と法定費用の両方を支払って車検を受けなければなりません。

しかし車検整備付きの中古車であれば、車両本体価格に車検の基本料金も含まれているため、購入した方は法定費用のみで車検を受けられます。

つまり車検整備付きの中古車とは、中古車販売業者に基本料金を負担してもらった上で、2年間の車検付き中古車を購入できることになります。

車検整備付き中古車を購入することには次のようなメリットがあります。

車検整備付きの中古車を購入するメリットとは、なんといっても車検費用が割安になることです。

車検のために必要となるのは、先に解説したとおり、基本料金と法定費用の2種類がメインとなります。

基本料金は車検を代行してもらう業者に支払う、いわば「手数料」のようなものなので、車検に必ず必要な費用ではありません。

車検整備付き中古車を購入すれば、本来の車検で必ず必要となる法定費用のみの支払いで済むため、中古車購入の際の負担がぐっと軽減されます。

2年間は車検を受けずに済むことも、車検整備付き中古車のメリットのひとつです。

車検付きの中古車を購入したとしても、「車検残1年」などの車であれば、中古車を購入した1年後には車検を受けなければなりません。

しかし車検整備付きの中古車であれば、購入から2年間は車検の心配がなくなります。

中古車で車検が丸2年ついていることは少ないため、2年間も車検を受けずに済むことは大きなメリットと言えるでしょう。

中古車を見に行くと「車検整備付き」の車と「車検なし」の車があり、両者にかかる購入後の費用は10～15万円ほど変わります。

普通自動車であれば車検の基本料金と法定費用をあわせて、100,000～150,000円くらいかかるのが一般的です。

部品の交換や修理などが発生した場合、150,000円以上となることもあるでしょう。

車検なしの中古車であれば、車両本体価格に加えて、100,000～150,000円が別途加算されることも考えられます。

しかし車検整備付きの中古車であれば、車両本体価格にプラスされるものは法定費用のみです。

車両重量が1tから1.5t以下の自家乗用車であれば、法定費用は54,140円のみ［1］。

一般的な車検と比較すると明らかに費用を抑えられるため、中古車購入後にかかる費用に大きな違いが発生します。

車検整備付きの中古車を購入した場合、車両本体価格に車検の基本料金が含まれているため、お得に車検がついている中古車に乗れるようになります。

車検なしの中古車に比べると、中古車購入後にかかる費用は50,000～100,000円ほど違い、車検整備付きの中古車を見つけたら積極的に購入を考えたいところです。

しかし整備されていたとしても、カーエアコンから嫌な臭いが漂ってくる…などの不快感があるかもしれません。

車検整備付き中古車では車検に関係する部分のみ整備されるため、カーエアコンなどのメンテナンスはされていないためです。

カーエアコンから漂ってくる嫌なにおいは、エバポレーターに原因があることがほとんど。

もし車検整備付きの中古車を買ったのににおいが気になる場合は、『エバポレーターは洗浄した方がよい？どのように行うの？』で原因と悪臭の対処法について解説していますので、記事を参考にして対処を行ってください。