車のエアコンから「シュー」という音が聞こえたら、ガス漏れしている可能性があります。
同時に「エアコンの効きが悪くなってきたかな?」と思われたり、ガスのニオイがしたりすれば、ほぼ断定しても良いでしょう。
しかし車のエアコンでガス漏れの音が聞こえた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
ガス漏れが起きた場合の症状と、その後の対処法について解説するので、思い当たる節のある方はぜひ参考にして、適切な対処を行ってください。
目次
車のエアコンから「シュー」という音がしたらガス漏れの可能性あり
車のエアコンから「シュー」とガスが抜けるような音がしたら、ガス漏れしている可能性があります。
「シュー」という音と同時に、ガスのようなにおいがするならガス漏れの可能性はさらに高まり、ガス漏だと断定しても良いでしょう。
車のエアコンで音とともにガス漏れの判断材料となる「におい」について詳しく知りたい方は、『車のエアコンがガス臭い?原因と対策について』で解説していますので、参考にしながらガス漏れかどうかを判断してください。
エアコンガスが漏れたらどうなる?
車のエアコンから音がしてガス漏れが起きている場合、冷房にしても冷たい風が出なくなってしまいます。
エアコンガスはシステム内にて冷媒として働いており、冷房での冷たい風をつくりだすものです。
エアコンガスが漏れている状態をそのままにしておくと、少しずつエアコンガスが減ってしまいます。
結果的にエアコンシステム内のガスが不足して、冷たい風を作り出せなくなるため、冷房に設定しても生ぬるい風しか出なくなってしまうでしょう。
エアコンのガス漏れが疑われる場合の対処法
車のエアコンから音がしてガス漏れが起きていると疑われてる場合、まずはガス漏れが起きている箇所を断定してください。
それからガス漏れの修理をして、ガスを充填しなければなりません。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
STEP1:ガス漏れが起きている場所の特定
車でエアコンから音がしてガス漏れが起きているなら、修理のためにも、まずはガス漏れが起きている場所を特定することが先決です。
ガス漏れ場所の特定は、ガス漏れ検知器を使ったり、蛍光塗料を混ぜたりする方法が広く知られています。
ただしガス漏れは接続部分やカシメ部分、エバポレーター、コンデンサーなどの熱交換器周辺で起こりやすい傾向です。
特にエバポレーターはホコリが溜まりやすく結露が起きやすい部分なので、腐食が起きやすく、ガス漏れの原因になりやすいとされています。
ガス漏れが発生しやすい部分を重点的に調べ、どこから漏れているのかを特定したら次の「修理」にうつりましょう。
STEP2:ガス漏れの修理
ガス漏れが起きている場所を特定できたら、次は漏れを修理してください。
修理はガス漏れを止めるためのシールを用いてご自身で行うこともできますが、漏れが起きている部分によっては、整備工場やディーラーなどに修理を依頼しなければならいこともあります。
もしコンデンサーやエバポレーターでガス漏れが起きているなら、パーツごと交換しなければなりません。
しかしホースの接続部分やカシメ部分で起きているなら、シール状の修理用品にて直せることもあります。
いずれにしても業者でプロに点検をしてもらい、適切な対処法を相談することが無難でしょう。
STEP3:ガスの充填
修理にてエアコンガスの漏れを直したら、最後にガスの充填をして完了です。
もし修理する部分がない場合でも、不足していたらガスの充填が必要となります。
エアコンガスを必要な量まで充填すれば、エアコンからは冷たく快適な風が出てくるでしょう。
車のエアコンのガス漏れは「シュー」という音で判断を
車のエアコンからガス漏れしているかどうかは、「シュー」という音で判断できます。
もしエアコンが効かず、「シュー」という音が聞こえているなら、ガス漏れと断定しても良いでしょう。
車のエアコンでガス漏れが起きている場合は、まず原因を解明することが大切で、その後に原因に沿った対処法を考えてください。
最もシンプルで簡単なのは、業者に依頼してプロによる点検を受けることです。
原因となる箇所によっては修理費用が高額となるかもしれませんが、エアコンを快適に使うためには仕方がない出費でしょう。
車のエアコンでのガス漏れを防ぐためには、ホコリ・水分ともに付着しやすいエバポレーターを定期的にメンテナンスすることが大切です。
車の洗車屋さんでは、エバポレーターを新車同様の状態まできれいにできる「Dr.BAZOOKA!洗浄」を提供しています。
エアコンガスの漏れを未然に防ぐためにも、1~2年に1回の定期メンテナンスを行ってみてはいかがでしょうか。