真夏の猛暑続きの中では、暑い車内に入るのもためらってしまうほどではないでしょうか?
日本の厳しい夏に少しでも快適に車に乗るためには、エアコンの効果的な使い方を知っておくことが大切です。
車内をすぐに冷やすにはどのようにすれば良いのか、夏にぜひ試したいカーエアコンの使い方をご紹介します。
目次
夏の車内温度はどこまで上がる?
夏の車内温度は外気温35℃の直射日光下において、約30分で45℃まで上がることがわかっています[1]。
さらに時間が経つと車内の温度は最高55℃にまで上昇し、ダッシュボードの温度は75℃を超えることもあるとのことです[1]。
車の中は風も入らない狭い空間なので、最高55℃まで気温が上がった車内では、命が危険にさらされることもあるでしょう。
夏場に特にエアコンに機能してほしいタイミング
灼熱となる真夏の車内では、特に次のようなタイミングでエアコンを機能させたいものです。
乗車直後
まずは最も車内の気温が高いと思われる乗車直後です。特に日中に出かけるなら、最初にご紹介したように45~55℃と灼熱の環境になっていることもあります[1]。
最高潮に暑くなった車内を素早く涼しくするために、カーエアコンの機能を最大限に発揮させたいものです。
ただ車内が暑くならないように駐車中に対策しておくことも大切。『夏に車が暑くならないようにできる対策をチェック』では車内を暑くしないためのさまざまな工夫とおすすめグッズをご紹介しているので、参考にしてできる限り車内を涼しく保ってください。
渋滞中
窓からの風が入ってきにくい渋滞中は、特にカーエアコンに効いてほしいタイミングです。
しかし渋滞中はスピードが出せないためエンジンルームに走行風が入ってこず、カーエアコンの効きが悪くなるタイミングでもあります。
炎天下の渋滞中にカーエアコンが効かなければ、熱中症になる危険性が高まります。エンジンの回転数を上げるとエアコンが効くようになることもあるので試してみてください。
走行中に冷気が出ない時
たとえ走行中であっても、冷気が出てこなければ車内の気温はすぐに上昇してしまいます。
走行中はエンジンルームへの走行風も十分に入ってきているはずですし、アイドリングストップ機能でカーエアコンが止まっているわけでもありません。
本来効くはずのときに効かないと、カーエアコンに機能してほしい気持ちはさらに高まりそうです。
夏場の快適なエアコンの使い方
それでは夏におすすめする車のエアコンの使い方についてご紹介していきます。
ポイントは「外気導入」と「内気循環」
夏場の快適なエアコンの使い方でポイントとなるのは、「外気導入」と「内気循環」を使い分けることです。
乗車直後の暑い車内の空気を外に逃がすためにはカーエアコンを外気導入にし、窓を開けたまま2分ほど走行しましょう。
そして空気を入れ替えたところで窓を閉め、内気循環にしてカーエアコンの風を車内に循環させる方法が特におすすめ。
ただし、内気循環を続けると車内の二酸化炭素量が多くなり、眠気に襲われたり、頭がぼんやりとしてまったりすることもあります。
30分に1回くらいは外気循環にして、車内の空気を入れ替えるよう意識してください。
エアコンの風向きは「上」
車内を効率的に冷やすには、カーエアコンの風向きは「上」に向けるようにするのが基本です。
暑い車内に入ると、自分の体にエアコンの風を当てたくなるものですが、それではご自身の体の一部分しか冷えません。
暑い空気は上にたまる性質があり、対して冷たい空気は下に向かおうとする性質があるため、送風口を上に向けて冷気を送ると車内全体を効率的に冷やせるようになります。
夏を乗り切るには車のエアコンの使い方をマスターして
厳しい夏場に車移動をするには、快適なエアコンの使い方をマスターすることは欠かせません。
夏の車内は最高55℃にもなるので、熱中症になるリスクはもちろん、集中力が途切れて事故を起こしてしまうリスクも高まるでしょう。
車のエアコンは使い方次第で冷え方がずいぶんと変わるので、使い方のポイントを押さえておけば夏場の運転はずっと快適になるはずです。
ただし、車のエアコン性能自体が低下していては、工夫をしても十分に涼しくなりません。
冷却性能の低下で考えられるのは、熱交換器である「エバポレーター」に付着した汚れやカビです。
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[1]
参照:産総研:置いていませんか、こんなモノ−真夏の車内は危険な温度−【注目の化学災害ニュース】2019年8月のニュースから RISCAD CloseUP