カーエアコンの仕組みとユニットの構造について詳しく解説

カーエアコンの仕組みとユニットの構造について詳しく解説

カーエアコンユニットの構造や、冷風を作り出す仕組みをご存知でしょうか?カーエアコンの冷風は、さまざまなユニットが連携しあって作り出しているものです。

ユニットの働きやカーエアコンの仕組みとともに、ユニットごとに起こる可能性があるトラブルについて解説しますので、常にカーエアコンを快適に使うための参考としてください。

カーエアコンの仕組み

カーエアコンの仕組み

カーエアコンは冷えたエアコンガスに風を通すことにより、冷風を作り出しています。

エアコンガスはカーエアコンシステムのユニットの中をぐるぐると循環しながら、圧縮されて高温に変化したり、エバポレーターによって冷やされたりしています。

そして最終的にエキスパンションバルブという部品を通過する際に、ミストのような状態で噴射され、気体に変化することにより10度くらいまで温度が下げられます

10度前後まで下げられたエアコンガスを風が通過することにより、車内には冷たく涼しい風が送り込まれる仕組みです。

簡単にカーエアコンで冷風が作られる仕組みについて解説しましたが、カーエアコンの仕組みやメンテナンス方法についてもっと詳しく知りたい方は『カーエアコンの仕組みとは?各部品の役割まで理解してメンテナンスの重要性も知る』で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

エアコンユニットの構造

エアコンユニットの構造

エアコンユニットの構造は、次のような部品により構成されています。

  • 空気の取入口
  • エアコンフィルター
  • ブロワーモーター部分
  • エバポレーター
  • コンプレッサー
  • コンデンサー
  • レシーバドライヤー
  • ヒーターユニット
  • 排水パイプ
  • ダンパー
  • センサー
  • インパネ

エアコンユニットは実にたくさんの部品で構成されています。まず取り入れられた空気はブロワーモーターとフィルターを通り、エバポレーターへと循環されます。

エバポレーターとはカーエアコンの冷気を作り出すために空気を冷やすための熱交換器のこと。エバポレーターによって空気が冷やされると水分が発生するので、ユニットの下に設置されている排水パイプにより水が排出されます

冷風を作り出す部品以外にも、センサー類やインパネもカーエアコンの重要なユニットのひとつです。センサーは内気温度を調整するために欠かせない部品であり、さらにインパネにはフロントガラスの曇りを解消するためのデフロスターノズルなどが含まれます。

エアコンユニットで起こり得るトラブル

エアコンユニットで起こり得るトラブル

カーエアコンを使っていると、ユニット部分で次のようなトラブルが起こることがあります。

コンデンサーの不良により冷却性能の低下

まずはコンデンサーの不良による冷却性能の低下が考えられます。コンデンサーは開口部から見えるカーエアコンユニットなので、水分や衝撃、塩分、振動、熱などにさらされやすいことから劣化しやすい部品です。

走行中に跳ねた小石がぶつかって穴が空くことも珍しくありません。

使用していると排ガスや粉塵により酸化が進みやすくもあるので、冷却性能に影響を及ぼしやすい部品です。

コンプレッサーの寿命や焼付き

次にご紹介するのはコンプレッサーの寿命や焼付きです。コンプレッサーはエアコンガスを圧縮して高温にするための部品なので、真夏であれば100度くらいにまで温度が上がることもあります

通常でも温度の高いエンジンルーム内で100度にもなることがあるコンプレッサーを使用し続けていると短寿命化し、冷媒漏れや焼付きが起こりがちとなります。

エキスパンションバルブの異物詰まりによる冷媒漏れ

カーエアコンユニットのうち、エキスパンションバルブは異物の詰まりによる冷媒漏れトラブルを起こしやすい部品です。エキスパンションバルブはエバポレーターの入り口にあります。

そのためレシーバードライヤーからの異物や湿気の凍結により詰まりが生じて、カーエアコンの性能低下を引き起こすことがあるのです。

また接続部の不良による冷媒漏れが起こる可能性も考えられます

エバポレーターの腐食による冷媒漏れ

カーエアコンにとって重要な役割を果たすユニットであるエバポレーターでは、腐食による冷媒漏れが起こる可能性があります。

エバポレーターは空気を冷やすための部品であるため、凝縮水の発生により濡れていることが多い部品です。そのため腐食が発生しやすく、接合部が壊れて冷媒漏れが起こることが多くなっています。

また水分によりカビが発生しやすい部品でもあるので定期的なメンテナンスが必要です。

カーエアコンユニットの仕組みは複雑!定期的なメンテンナンスを

カーエアコンユニットの仕組みは複雑!定期的なメンテンナンスを

カーエアコンの仕組みと構成するユニットを確認すると、非常に多くの部品が複雑に絡み合って機能していることがわかります。

カーエアコンユニットはそれぞれに役割を担っているので、どこかで不良や故障が起こると、カーエアコンの性能低下につながるため定期的なメンテンナンスが必要です。

空気の洗車屋さんが提供する「Dr.BAZOOKA!洗浄」では、通常では分解洗浄をしなければきれいにできないエバポレーターを、分解不要で徹底的に高圧洗浄します。

ご紹介したようにエバポレーターは凝縮水により腐食したり、カビが発生したりしやすいので、特にメンテンナンスが重要なユニットです。

常に快適にカーエアコンを使えるように、「Dr.BAZOOKA!洗浄」のエバポレーター高圧洗浄をぜひお試しください。