新型コロナウイルスが流行して1年以上の月日が経ちました。
緊急事態宣言の発令、積極的な3密回避、マスク常用と、これまでとは日常生活が大きく変わった中で、車に対する意識はどのように変化したのか調べてみました。
コロナ禍での車への意識変化について
2020年とともに始まった新型コロナウイルスの猛威。
2月には小中高校の臨時休校が決定し、4月には日本全国に緊急事態宣言が発令するなど、社会環境は大きく変化。
そんな中でマスク着用と、密集・密接・密閉を避けるいわゆる「3密」が推奨され、日常生活も私たちの意識も変化しました。
コロナ禍の影響は車にも影響をもたらしました。
車に対する意識が「生活に必要な移動を安全に行うもの」から「新型コロナウイルスの感染リスクを避けることができるもの」へと変化。
それに合わせるように車利用の頻度も増えています。
車のコロナ対策は何をしてる?
確かに車は感染リスクを下げることが可能ですが、完全にゼロにできるというわけではありません。
それなりの対策は必要です。
- 車内の除菌と消毒
新型コロナウイルスは飛沫感染がもっとも高いといわれていますが、接触感染も忘れてはいけません。接触感染のリスクを下げるためには、車内の除菌と消毒が大切です。
ハンドル、ドアとドアノブ、シート、計器類のボタンなど、手が触れる場所はくまなく除菌や消毒をしましょう。 - 自分も消毒
乗車の前後に、自分自身の除菌や消毒も忘れないようにしましょう。新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスよりも小さいといわれていますし、2週間近くも生存していたという報告もあります。せっかく車内をきれいにしたのですから、自分で持ち込まないように気をつけましょう。そのうえでマスク着用も忘れないようにしましょう。 - クラスター被害を避ける
同乗者がいる場合の対策も必要です。車内は限られた空間ですので、3密を避けるために後ろの座席に座ってもらうようにして距離を取ったり、窓を開けて換気をするなどしましょう。窓開け換気をする場合、前後の席で対角線上になるように開けて風の流れを作ると、ウイルスが一か所にとどまることを防ぐことができます。 - 車内環境を向上させる
車内換気を円滑にするために、車内専用の空気清浄機を使うこともお薦めです。最近は、PM2.5などに対応できる機種も出ていますので、この機会に検討してみるのもよいですね。
コロナ禍でのエアコンの上手な使い方
新型コロナウイルス対策にはカーエアコンを上手に使うことも大切です。
車内換気には外気循環モードを使う
カーエアコンには内気循環と外気循環の2つの設定があります。
外気循環は、フロントガラスの下のほうについているエアボックスから外気を取り入れ、カーエアコンのユニットに送り込み、冷風を作り、車内に送り出し、最後に車内後部から外に排出するようになっています。
新鮮な外気を取り入れ、循環させているのが外気循環モードの特徴です。
一方の内気循環は、車内の空気だけで完結してしまいます。
しかし、その内気を取り入れる場所が問題なのです。
ほとんどの車は、内気の取り入れ口が前席の足元にあります。
ヒーターの温風が出る部分の近くに設置されていることが多く、フロアマットも近くにあります。
フロアマットは、靴と直接に接触する部分ですし、食べこぼしなどの汚れもついていることがありますし、カビや雑菌が繁殖している可能性もあります。
車内の異臭対策では必ずあげられるのがフロアマットということからも考えて、内気循環は汚れた異臭込みの空気を循環させることになりかねません。
カーエアコンを洗浄して車内環境を改善
カーエアコンで車内の換気を行う場合、気を付けたいのがカーエアコン自体の汚れです。
換気に影響するほどの汚れが隠れている可能性があるのは、エアコンフィルターとエバポレーターです。
エアコンフィルターはダストボックスの奥にあり、自分で取り外して洗浄することも交換することも可能です。
実は、コロナ禍の影響で売れているカー用品の1つが、エアコンフィルターで、最近はPM2.5に対応できるものなど高性能のものが販売されています。
熱交換器という性質を持つエバポレーターは結露を生じやすい装置。
また、ホコリも溜まりやすいという性質をもっており、それでなくてもカビの温床になりやすい場所です。
ただ、設置されているのが前席の足元なので、直接汚れの度合いを確認することができません。
市販の洗浄スプレーも販売されていますが、威力の点で不安要素がありますし、噴霧した薬剤を洗い流すことができないので、新たなカビやウイルスの温床になる危険性があります。
エバポーターのコロナ対策で必要なのは汚れを完全に洗い流し、後に残さないこと、つまり徹底洗浄しかありません。
徹底洗浄できる方法は2つ。分解掃除と高圧洗浄です。
分解掃除は、ディーラーや整備工場に依頼しなければならず、1週間以上の日数と10万円以上の費用がかかります。
一方の高圧洗浄は、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が独自に開発し、特許を取得した高圧洗浄器を使って行うDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)という方法で、世界で同社だけが可能な洗浄方法です。
しかも、国産の普通車なら1時間ほどの作業時間と、2万5千円~というお手頃価格で済みます。
作業時間も費用も格段に違いますが、効果はどちらも満足のいくものです。
コロナ対策は車内の洗浄から
いつ収束するのか不透明な新型コロナウイルス。
感染しないためには自身で予防するしかありません。
車は確かに3密を避けられる移動手段ですが、安全と安心を確かなものにするためには、カーエアコンを含めた車内をきれいに保つことが大切です。