緊急事態宣言が解除され、都道府県をまたいでの移動も許可されたとはいえ、まだまだ収束の見通しさえたっていない新型コロナウイルス。
この事態で、最近カー用品店などで問い合わせが増え、売り上げを伸ばしている商品があるのですが、何だかおわかりになりますか。
それは、カーエアコンのフィルターなんです。
目次
コロナ対策でメンテナンスしたいカーエアコンフィルター
カーエアコンのフィルターは、車内を快適な状態に保つために不可欠な部品です。
ここではその役割や注意点などを解説していきます。
エアコンフィルターの役割
カーエアコンは外気から取り入れた空気を、冷房なら冷媒と呼ばれるエアコンガスを使い冷気で、暖房ならエンジンが動く際に発生する熱を使い暖気を作りますが、外気から取り入れた空気には、細かいチリやホコリ、ゴミ、花粉、そして新型コロナウイルスなどの雑菌が混じっています。
これらの異物をマスクのように防いでくれるのがエアコンフィルターなのです。
汚れたままのエアコンフィルターを使い続けたら
エアコンフィルターは常に外気にさらされていますので、使い続けていれば当然汚れます。
汚れたままの状態で使い続けていると、さまざまな弊害が出てきます。
- 吸い込む力が弱くなる
- チリやゴミ、ホコリ、ウイルスなどの除去ができなくなる
- カビが発生し、嫌な臭いがするようになる
- カーエアコンの風が弱くなる
- フロントガラスの曇りが取れずらくなる
エアコンフィルターを洗浄する際のポイント
カーエアコンのフィルターは、車内にきれいな空気を送る要。定期的に点検する必要があります。
フィルターのタイプをチェック
カーエアコンのフィルターは、車種によって機能が異なります。
まず、それをチェックしましょう。車種によっては水洗いが不可というものもありますので注意が必要です。
フィルターの洗浄方法
- 取り出す
カーエアコンのフィルターは、助手席にあるグローブボックスの中にあります。一般的に左側に留め金があり、外すだけで簡単に取り出せます。 - 水洗い出来るフィルターの場合
洗濯用洗剤を使って漬けおき洗いします。洗面器などフィルターが十分に入る容器に、定量を溶かした洗濯用洗剤の液を作り、30分~1時間ほど漬けておきます。その後、流水で十分に洗剤を洗い流し、平らな場所で完全に乾かします。洗剤分が残っていたり、生乾き状態で設置するとカビの原因になりますので気を付けてください。 - 水洗いできないフィルターの場合
フィルターによっては水洗い不可というものもあります。この場合は、取り外したのち、外でハタキなどを使いホコリを取り除きます。掃除機などで強い衝撃を加えると、フィルターが外れるなど壊れる原因になりますので絶対に行わないようにしてください。
車のエアコンフィルターを交換する場合の選び方
カーエアコンのフィルターは、車種によって種類が異なりますので、交換をお考えになるときはチェックすることから始めましょう。
そのうえで機能や用途の選択をすることをお薦めします。
コロナ対策なら高機能のものを選ぶことが大切
新型コロナウイルスが問題になってから、高機能タイプのエアコンフィルターが注目を集めています。
- 徐塵タイプ
高性能な合成繊維の不燃布のフィルターです。通気性を低くすることで3ミクロン以下のチリやホコリ、花粉、ダニなどを除去します。 - 抗菌・脱臭タイプ
花粉やホコリだけでなく、PM2.5といった微小粒子まで除去できるタイプです。抗菌効果も発揮するので、フィルターの表面に付着した雑菌やカビなどの繁殖も抑制します。 - 抗ウイルスタイプ
微小粒子除去、抗菌・防カビ、脱臭効果があるフィルターです。加えて、抗ウイルス・アレル物質抑制機能を追加したタイプもあり、新型コロナウイルスにも高い効果が期待できます。
交換時期の目安
カーエアコンのフィルターは消耗品です。
定期的に点検、もしくは交換をすることが快適な車内空間を保つことにつながります。
では、いったいどのくらいの頻度や目安が良いのでしょうか。
よく耳にするのは1年に1回、または走行距離が1万キロになったときですが、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社では半年に1度、に交換することを推奨しています。
なぜ半年に一度なのかというと、カビ対策です。
高温多湿の日本では、梅雨はカビが発生しやすい時期です。
快適な車内空間を保つためにも、エアコンフィルターも通販サイトなどで購入できる安価な商品で構わないので、こまめに交換しましょう。
また、大阪市立環境科学研究所の濱田信夫先生の「カーエアコンとカビ汚染」によると、冬のほうが乾燥しているためカビが飛散する量が多いということも報告されています。
出典:-特集- 車室内空気質の問題と対策 カーエアコンとカビ汚染/大阪市立環境科学研究所 濱田信夫
また、冬はインフルエンザなどのウイルスが多くなりやすい季節でもありますので、新しいフィルターで健康対策を考えたいですね。
コロナ対策には内部の洗浄まで行うとより安心
カーエアコンのフィルターを交換したからもう大丈夫、と安心してはいけません。
新型コロナウイルス対策として、より高い効果を期待したいなら、カーエアコン内部の洗浄を考えましょう。
なぜ内部の洗浄が必要なのか
カーエアコンのフィルターが設置されている場所のすぐ近くにあるのが、エバポレーター。
熱交換器を呼ばれているカーエアコンの心臓部です。熱交換機という性質上、エバポレーターは普段から高温多湿、カビや雑菌が発生しやすく、それらの温床になりやすい装置です。
しかもフィルターの近くにあるということで、フィルターが汚れていた場合、ウイルスや汚れがスルーしてくる可能性が高いのです。コロナ対策をより完全にしたいなら、フィルターと一緒にエバポレーターの洗浄も行うことが大切です。
エバポレーターの洗浄はプロの手で
エバポレーター用の洗浄スプレーなども市販されていますが、手軽に使える分デメリットもあります。
噴霧した薬剤を洗い流せないのです。残った薬剤が新たなウイルスやカビの温床になる可能性が高く、コロナ対策には向きません。
分解洗浄という方法もありますが、10万円以上の費用と1週間以上の日数がかかることも多く、コスパ的にちょっと躊躇するところです。
一番手軽でコスパ的にも納得できるのが、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社が行っているDr.BAZOOKA洗浄 (ドクターバズーカ)です。
同社が開発した特別な器具を使って行う高圧洗浄で、国産の普通車なら1時間ほどの作業時間と、2万5千円~というお手頃価格である上に、分解洗浄に負けない高い効果が期待できます。
新型コロナウイルスには徹底した対策が必要
新型コロナウイルスに限らず、ウイルスは生命力の強い生物です。
どんどん進化していくその生命力は脅威ともいえます。
そんなウイルスに対抗するのですから、自分ができる最高の対策をとることが大切。まだまだ未知の存在である新型コロナウイルス。
慎重に対処していきましょう。