熱い夏、快適なカーライフに欠かせないカーエアコンですが、あなたはカーエアコンの設定温度を自分で決めるマニュアル設定派ですか?それともカーエアコンにお任せのオートエアコン派ですか。
目次
カーエアコンのオートモードとは
オートエアコンとは、一度室温を設定すると、後はエアコンが風量や吹き出し温度を、室温センサーや日射センサーなどで計測し、自動的にコントロールしてくれることです。
ようは細かい設定を毎回しなくても、カーエアコンにお任せで車内が快適温度になるということです。
オートエアコンを使用するメリット
オートエアコンを使う最大のメリットは、設定の頻度を軽減できることにあります。
メーカー推奨温度に設定
オートエアコンは一般的に18~30℃の範囲で設定できるようになっていますが、基準となる温度があります。
国産車の場合は25℃、輸入車になると22℃という場合もありますが、この基準値に設定すれば平均的な快適空間が約束されるわけです。
夏でも25℃、冬でも25℃、煩雑な作業から解放される
夏でも冬でも同じ25℃というと不思議な感じがしますが、カーエアコンなら可能なのです。
夏の場合、オートで設定した温度の近くになるまで最大冷房、最大風量、吹き出し口の向き、喚起モードが内気循環など、冷やすことを念頭においた最善の方法を導きだしてくれます。
反対に冬は自動制御で温風がでます。またエンジンが温まっていない状態で暖房をつけても、温風になるまで外気導入や最少の風量で冷気を車内に出さないような設定になっています。
夏でも冬でも、スイッチを入れた瞬間から最大限の威力を発揮してくれるのがオートエアコンなのです。
オートエアコンで対処できない時期はある?
すべてにおいて万全なようなオートエアコンですが、実はオートでは対応しきれない季節もあるのです。
寒冷時や季節の変わり目、梅雨の曇り止めは苦手
それほど気温が上がっていないのに湿気があり、ウィンドウが曇ってしまった。
仕方なく除湿モードを兼ねる冷房をONにしたのに、暖房になってしまったという経験はないでしょうか。
湿気があるのに暖房が入ってしまうと、ウィンドウはより曇りやすくなりますし、カーエアコンには、フロントウィンドウの曇りを取るデフロスターという設定もあるのですが、今回のようなケースでは、オートエアコンは気温を優先させたと推察できます。
梅雨や季節の変わり目、寒冷時に曇り止めを求めるなら、手動でデフロスターを作動させることも念頭に置いておいたほうが良いと思います。
オートエアコンが燃費に与える影響
もっとも効率の良いカーエアコンの設定温度は、国産車で25℃、輸入車で22℃ですが、オートモードで温度設定を変えていた場合、燃費への影響はあるのでしょうか。
温度設定を変えても燃費への影響は少ない
家庭用のエアコンの場合、冷房温度を下げると消費電力が上がりますが、実はカーエアコンは、家庭用エアコンとは冷媒のシステムがことなるため温度設定を変えても燃費への影響は少ないといわれています。
オートエアコンの場合はACボタンに注意
ACとはAir Conditioner(エアコンディショナー)の頭文字で空調設備のことをさしているのですが、車の場合は送風機をさすことが多く、ONにするとコンプレッサーが稼働し冷風を作りだすことになります。
オートエアコンの場合、スイッチをONにした段階でこのACボタンのスイッチも自動的に入ることが多いのです。
そして暑い夏、ACボタンをONにしたまま冷房を使い続けると、燃費が10~20%悪化するといわれています。
とても便利なオートエアコンですが、季節によってはマニュアルモードに切り替えることも必要かもしれません。
快適なカーエアコンライフに欠かせないものは?
快適なカーエアコンライフを送るために必要なものは、温度と清潔さです。
温度はオートエアコンで設定さえしておけば快適さが約束されます。
ただ温度的に快適でも、送られてくる風が、カビ臭かったりアンモニア臭がしたりホコリ臭ければ台無しです。
温度にも冷風にも関係性の強いエバポレーターを洗浄することで、きれいな風も手に入れてください。