カーエアコンのメンテナンス方法について解説する記事です。
暑さ寒さも彼岸までといいますが、まだひと月ほど暑さが続きそうです。こんなときにカーエアコンが故障したら、まさに猛暑地獄を味わうことになりますよね。まだまだカーエアコンが大活躍する今の季節、無用なトラブルを体験しないためにメンテナンスをしてみませんか。
カーエアコンのメンテナンス部位はエアコンガス・コンプレッサー・コンデンサー・エアコンフィルター・エバポレーターなど多岐にわたりますが、それぞれのメンテナンス方法や費用、メンテナンスをする時期についてご紹介していきます。
目次
カーエアコンで冷風が作られる仕組み
エアコンガスは、カーエアコンが作動している間はずっと循環しています。
- コンプレッサー
エアコンガスを装填し、圧縮することで低温低圧状態から高温高圧状態にします。 - コンデンサー
コンプレッサーから送られた高温高圧状態のエアコンガスを冷却。低温高圧の液状にします。 - レシーバー
レシーバータンクともいわれる装置で、低温高圧状態のエアコンガスを蓄えながら、余分な水分や不純物を取り除きます。 - エキスパンションバブル
低温高圧の液状になっているエアコンガスを一気に膨張させ、低温高圧から低温低圧の霧状にし、エバポレーターに送ります。 - エバポレーター
エキスパンションバブルから噴霧される低温低圧のエアコンガスで、外気から取り込んだ空気から熱を奪い、送風口から冷風を送り出すのがエバポレーターです。
カーエアコンの不具合が発生する箇所と理由
カーエアコンは家庭用のエアコンの室外機にあたるものがエンジンルームに、室内機にあたるものが車内にあり、冷媒と呼ばれるエアコンガスを循環させることで冷風を作り出します。いくつもの過程を経て冷風となるカーエアコンですので、その過程でトラブルを起こす危険を秘めています。
エアコンガス
冷風を作り出す源となるのがエアコンガスです。不足すると取り込んだ外気を十分に冷やすことができなくなります。
ガス不足は、パイプなどに亀裂が入って漏れることが原因です。また、普通に使っていれば減ることは少ないのですが、長年使っていると劣化することはあります。
エアコンガスの汚れも不具合の原因となります。
コンプレッサー
コンプレッサーはエンジンルームにあり、エンジンの回転をベルトで受けて動いています。
ベルトのトラブルなどで不具合を起こすことがあります。
コンデンサー
コンデンサーの損傷によりカーエアコンの不具合が発生することもあります。
コンデンサーは非常に繊細な文で、僅かな衝撃でも破損することがあり、破損によってエアコンガスが漏れてカーエアコンの効きが悪くなることもありえます。
エアコンフィルター
外気から取り込んだ空気に含まれているゴミやホコリなどの汚れをブロックするエアコンフィルターは、エバポーター同様、汚れが蓄積されやすい装置。冷房の効き目に直結します。
エバポレーター
エバポレーターは熱交換器の役目を担っている装置です。
そのため常に高温高圧状態に置かれており、汚れがひどく、さらにカビの温床になることが多く、それが冷房が効きにくいというトラブルにつながります。
カーエアコンのメンテナンス時期・方法・費用
カーエアコンの不具合を避けるためには、日ごろの点検とメンテナンスが大切です。カーエアコンのメンテナンス方法について、時期・方法・かかる費用についてそれぞれ見ていきましょう。
エアコンガス
・時期:7~10年ただしガス漏れが起きている場合は随時
・費用:チャージ5,500円~ リフレッシュ:7,500円~
・方法:エアコンガスの補充または交換
コンプレッサー
・時期:5~7年
・費用:50,000~100,000円
・方法:交換または修理
コンデンサー
・症状:少しずつカーエアコンの効きが悪くなる
・費用:28,000円~
・方法:修理または交換
交換はご自身で行うことは難しく、専門業者に依頼することになるでしょう。メンテンナンスにおいても修理が行われることはほとんどなく、交換をしない場合はクリーニングになることがほとんどです。
コンデンサーの脱着には費用がかかり、着脱及び洗浄をするとかかる費用は約21,000円以上となるでしょう。効果測定をする場合は30,000円から70,000円が目安となり、カーエアコンのメンテナンスの中でも高額になるパーツです。
ただし、コンデンサーは衝撃に弱く壊れやすい繊細な部品なので、損傷されていないか定期的な点検をしておくことが理想的です。
エアコンフィルター
・時期:走行距離1.5~3万キロもしくは車検のとき
・費用:4,000円~
・方法:交換
エバポレーター洗浄も重要
カーエアコンのメンテナンスで忘れてはいけないのがエバポレーターです。
健康被害に直結するエバポレーターの汚れ
熱交換器という性質を持つエバポレーターは、作動中は高温多湿状態が続いています。
それに加えホコリやゴミなどが蓄積されているので、カビが発生しやすい条件である温度・湿度・エサという3条件が揃っています。
久しぶりにカーエアコンのスイッチを入れたときに異臭がしたら、エバポレーターの中でカビが大量発生している証拠。
カビの胞子が冷風と一緒に車内に飛散されているのです。
カビをそのままにしておくとアレルギー性疾患を発症したり、健康被害を引き起こす可能性があります。
メンテナンスは徹底洗浄あるのみ
健康被害を引き起こしかねないエバポレーターのメンテナンスは、徹底洗浄でカビやホコリやキレイに洗い流すしかありません。
ただ、同じ洗浄でもエアコンフィルターと異なるのが、エバポレーターは運転席の足元、見えない場所に隠れており、簡単に取り外せないという点です。
市販のエバポレーター専用の洗浄スプレーも販売されていますが、視認できないので確実に汚れが落ちているか不安が残ります。
さらに、エバポレーターに噴霧した薬剤を洗い流すこともできないので、新たなカビ被害を起こす危険性も高いのです。
確実な方法をお望みなら、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)がおすすめです。
同社が独自に開発、特許を取得した高圧洗浄器を使って行う独自の方法で、カビやホコリを洗い流すのも、汚れを含んだ薬剤を洗い流すのも高圧洗浄器を使って行うことから高い効果を期待できます。
それでいて国産の普通車なら作業時間は約1時間、費用も2万5千円~とお手頃価格。
検討してみる価値があると思いませんか。
キレイなカーエアコンで快適カーライフ
高温多湿な日本の夏をすごすのに、カーエアコンは必需品です。快適なカーライフのためにも、カーエアコンのメンテンナンスは定期的にしっかりと行いましょう。
カーエアコンのメンテナンスはエアコンガス・コンプレッサー・エアコンフィルター・コンデンサーに加え、エバポレーターの定期的な洗浄など多岐にわたります。
しかし、すべてのことがカーエアコンを調子よく保つためには大切なこと。暑い夏や寒さが厳しい冬でも快適に運転をするためには、カーエアコンのメンテナンスを怠らないようにしましょう。