車のエアコンガスが不足するとカーエアコンの効きが悪くなります。
しかし車のエアコンガスを入れすぎた場合でも、効きが悪くなる症状が出ることをご存じでしょうか?
もしエアコンガスを補充したのに効きが良くならないと思われているなら、ガスを入れすぎているのかもしれません。
入れすぎの場合の対処法について詳しく解説していきます。
車のエアコンガスを入れすぎた場合に生じる症状
車のエアコンガスを入れすぎた場合、「エアコンの効きが悪くなる」という症状が起こることがあります。
「エアコンガスの不足でエアコンの効きが悪くなる」とよく言われますが、反対にエアコンガスの入れすぎである「過充填」も機器を悪くする原因のひとつです。
エアコンの効きが最も良くなるのは、エアコンガスが「適切な量」だけ充填されている場合。
エアコンガスの過充填が起こると、ガスの圧力が高くなりすぎてコンプレッサーがうまく動かなくなり、冷風が作られにくくなってしまいます。
入れすぎた場合はガス抜きを
もし車のエアコンガスを入れすぎて効きが悪い症状が起きた場合、ガス抜きを行わなければなりません。
技術力や知識が不足しているようであれば、業者にエアコンガス補充を依頼した場合でも入れすぎてしまうことがあります。
「エアコンガスを補充したばかりなのに効きが悪い…」と感じられるようなら、ガス抜きを行いましょう。
ガス抜きは車種ごとに適切な量になるまで行います。
ガス抜きを自分で行う方法
車のエアコンガスで入れすぎの症状が出た場合、次のようにご自身でガス抜きを行うこともできます。
- 低圧側のバルブにマニホールドゲージをつなぐ
- 専用の回収容器で入れすぎている分のガスを回収する
ガス抜きはエアコンパイプに接続されているバルブから抜いてください。
バルブはエンジンルームの中にあります。
「Hi」「Lo」と記載されているスクリュー式のキャップがあるはずです。
マニホールドゲージを低圧の方につないで、バルブを開けるとガスを抜くことができます。
キャップを外すと現れるピンを押してもガス抜きができますが、大気中に有害なエアコンガスが放出してしまうので必ずマニホールドゲージを使い、専用の回収容器にガスを入れて廃棄するようにしましょう。
ガス抜きは業者への依頼がスムーズ
カーエアコンのガス抜きはご自身でも行えますが、業者に依頼するほうがスムーズかつ確実です。
なぜならエアコンガスは「適切な量」で補充されているのが重要であり、一般の方がガス抜きをする場合、抜きすぎて不足状態になってしまうこともあるためです。
業者で車のエアコンガスを入れすぎて症状が現れた場合は、入れすぎの作業を行ったのと同じ業者に依頼するのが良いでしょう。
業者であれば専用の機器を使用して、抜いたガスの量を計測できます。
依頼すればエアコンガスの量を適切にできるため、ご自身で行うよりも確実にカーエアコンの調子が良くなるはずです。
車のエアコンガス入れすぎで「効きが悪い」症状が出たなら再度依頼を
車のエアコンガスを入れすぎて、反対にエアコンの効きが悪い症状が出てしまったなら、エアコンガスの補充を受けた業者に再度ガス抜きの依頼をするのが得策です。
ガス抜きはご自身でも行えますが、機械を使わずにエアコンガスを適切な量にするのは難しいもの。
ただし業者に依頼しても、エアコンの効きが改善されないこともあるかもしれません。
そのような場合には、エアコンガス以外の部分に原因があると考えられます。
車のエアコンが効かない原因と、原因ごとの対処法は『「故障かも」と思った時に! 車のエアコンが効かない場合にやるべきこと』でまとめて解説していますのでぜひ参考にして、快適に使えるカーエアコンへと蘇らせてください。