「コンデンサー」はカーエアコンにおいて重要な役割を果たしている「カギ」とも言える部品です。劣化するとカーエアコンが効かなくなることも。
今回の記事では、カーエアコンにおけるコンデンサーの役割や劣化したときの影響と対処法について解説するので、カーエアコンの調子が悪いと感じられている方はぜひ参考にしてください。
目次
カーエアコンにおけるコンデンサーの役割
カーエアコンにおけるコンデンサーの役割は、エアコンガスを冷却させることです。
エアコン内部ではエアコンガスが液体になったり気体になったりして冷風を作り出しますが、コンプレッサーの圧縮によって温度が上がったエアコンガスを冷却させるのがコンデンサーです。
コンプレッサーはエアコンガスを液体にするために圧縮しますが、圧縮の際にエアコンガスを高温にしてしまいます。
コンデンサーは高温になったエアコンガスを冷やし、次の行程であるレシーバーへと渡すのです。
冷却されたエアコンガスはその後、エキスパンションバルブにて噴霧され、カーエアコンから吹き出る冷風を作り出します。
コンデンサーの中には配管が複雑に組み込まれています。
配管内を通るときに熱を奪って、エアコンガスを液体にするのがコンデンサーの役割です。
コンデンサーが劣化するとどうなる?
カーエアコンのコンデンサーが劣化すると、カーエアコンの効きが悪くなり、最終的にはカーエアコンが機能しなくなります。
コンデンサーはカーエアコン内部で冷風を作り出すためのカギとなる部品ですから、劣化するとエアコンガスを冷やせなくなり、冷風を作り出せなくなるのです。
コンデンサーの状態を改善させる方法
カーエアコンにおけるコンデンサーの状態を改善させるには、次のような方法を試してください。
コンデンサーを洗浄する
まずはご自身で洗浄してコンデンサーを改善させる方法です。カーエアコンのコンデンサーにホースで水をかけて、フィンの汚れを除去することによって性能を回復させます。
水をかけるだけでなく、ナイロンブラシでフィンのゴミなどを掻き出せば更に高い効果が得られるでしょう。
ただし水流が強すぎたり、ブラシで強くこすり過ぎたりするとフィンが変形してしまう可能性もあるので慎重に行ってください。
市販のエアコン洗浄スプレーを使う
市販のエアコン洗浄スプレーを使うのもひとつの方法です。
カー用品店に行くと、スプレー式のエアコン洗浄剤が販売されています。
カーエアコンのコンデンサー全体にスプレーをすれば汚れを除去できるとともに、カーエアコンの性能がアップする効果が期待できます。
洗浄スプレーを使って汚れを落とした後は、水でしっかりと洗い流しましょう。
コンデンサーの交換をする
カーエアコンにおけるコンデンサーの性能回復で最も確実性が高いのは、コンデンサーを交換することです。
劣化したコンデンサーを新たなものに交換すれば、カーエアコンの性能は新品のときのように回復するはず。
ただしコンデンサーの交換には10,000円以上の交換工賃とコンデンサーの購入費用がかかります。
車種や業者により変わりますが、トータルで30,000円から80,000円ほどの費用が必要となるので金銭的な負担は避けられません。
カーエアコンのクリーニングをする
カーエアコンのクリーニングをしてコンデンサーの性能を回復させる方法もあります。
分解洗浄であればカーエアコン内部の部品まできれいにできますが、作業日数が数日間かかり、その間は車を使えない状態になってしまうことがデメリットです。
またコンデンサー着脱のための費用と洗浄代がかかるため、コンデンサー交換と同じく金銭的な負担が伴う方法でもあります。
コンデンサーはカーエアコンのカギとなる部品
エアコンガスの冷却という役割を担うコンデンサーは、カーエアコンのカギとなる部品です。
コンプレッサーが劣化するとカーエアコンの効きが悪くなったり、カーエアコンが使えなくなったりすることも…。
水を使ってご自身で洗浄することもできますが、車に詳しくない方であればご自身での洗浄に不安が残ることもあるかもしれません。
もし「カーエアコンの効きが悪い」「車内が冷えない」と悩まれているなら、『カーエアコンの故障診断方法とは?冷えない時の対処法もチェック』の記事を参考にしてみてください。
こちらの記事ではカーエアコンが不調の場合の診断方法や対処法、修理費用の目安などを解説しているので、今後の参考として役立つはずです。