車に乗ったり、カーエアコンをつけたりすると「車の中がカビ臭い…」と、嫌な経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
車内は意外とカビが生えやすい環境です。
カビの発生原因や対処方法を知って、カビの臭いが気にならない快適な車内を目指しましょう。
目次
車にカビが発生する原因とは
車にカビが発生する原因は、主に次の3つが考えられます。
汚れの付着
まず車内に汚れが付着するとカビが発生しやすくなります。
汗や皮脂、食べこぼし・飲みこぼしなどの人為的な汚れは、気づかないうちに車内のさまざまなところに染み込むものです。
カビの菌糸は皮脂や垢などのタンパク質汚れで成長することがわかっており[1]、シートなどに汚れが付着したままになっていると徐々に内部でカビが繁殖することが考えられます。
飲みこぼしたり食べ残したりしたときに染み込んだ食品の栄養素が、カビの繁殖原因となっていることも少なくありません。
水分の侵入・詰まり
車がカビ臭いなら、車内に水分が侵入したり、どこかの部品に水分が詰まっていたりしてカビが発生した可能性もあります。
カビは空間内に菌糸が漂っていても、タンパク質汚れや食品などの栄養があっても、水分が全くなければ繁殖できません[2]。
しかし雨の日に窓を開けっ放しにしていたり、フロアマットに水分が染み込んだり、排水ホースに詰まりが生じていると車内の水分が多くなりカビが発生しやすくなります。
カーエアコンの結露
意外とカビが発生しやすい原因となるのがカーエアコン内部にできる結露です。
カーエアコン内部ではエアコンガスを高温にしたり冷却したりと、温度の変化が非常に著しく、結露が発生しやすい環境になっています。
カビは水分と汚れにより繁殖するので、内部に溜まった埃と結露が栄養分となり、カビが多く繁殖するケースも見られます。
車がカビ臭いときにできる対処方法
それでは車がカビ臭いときに、簡単に実践できる対処方法について見ていきましょう。
エタノールや漂白剤で消毒
シートに繁殖したカビには、エタノールや酸素系漂白剤で直接消毒を行う方法が効果的です。
タオルにエタノールもしくは酸素系漂白剤を染み込ませて、カビや汚れを拭き取ったら、水だけで濡らしたタオルで薬品を拭き取ってよく乾かしてください。
天日干しにして殺菌
薬品を使わなくても、太陽光で殺菌してカビを対処する方法もあります。
天日干しにする方法はフロアマットなど、直接太陽光に当てられるものにカビが繁殖した場合におすすめ。
フロアマットに掃除機をかけて、水と洗剤を使ってきれいに汚れを洗い流した後で、直射日光があたる場所に置いて乾燥させましょう。
暖房の熱と換気で殺菌
車のエアコンから出る風がカビ臭いときには、暖房をかけることで殺菌できます。
暖房を一番高い温度に設定して、最大風量で10分程度稼働させれば殺菌と湿気除去の両方の効果が得られるでしょう。
カビの胞子は80度程度まで耐えますが、菌糸は50度程度で死滅すると言われているので[3]、菌糸を除去するには効果的な方法です。
ただし暖房の熱ではカビの胞子を除去できないので、カーエアコン内部に繁殖した場合は直接除去する方が即効性を得られます。
車のエアコンから出る風がカビ臭い場合の対処法についてより詳しく知りたい方は、『カーエアコンにこびりついたカビ取り!きれいに除去する方法とは』で解説しているのでこちらを参考にしてください。
業者に対処してもらう場合の料金目安
車がカビ臭いのを業者に依頼して対処してもらう場合の料金は、車内消臭で20,000円から、カビの除菌消臭で30,000円からが相場です。
カーエアコンの除菌消臭クリーニングでは16,000円から、カビが繁殖しやすいエバポレーター洗浄は26,000円からで対応する業者が多く見られました。
ただし車内のカビの臭いだけを除去する場合は安価ですが、根本的な原因であるカビの繁殖を解決できないこともあるので注意してください。
車がカビ臭くならないための予防法
車内にカビの臭いが充満する前に、カビ臭くならないようにするため予防することも大切です。
- 定期的にカーエアコンのメンテナンスをする
- 定期的に直射日光のあたる場所で換気を心がける
- カビ予防スプレーを使う
車内でもカビの生えやすいカーエアコンの内部は、定期的なメンテナンスをして埃やカビが蓄積しないようにしておきましょう。
また直射日光にあてたり、換気したりなど、車内の殺菌&湿気除去を心がけるのも効果的です。
シートやフロアマット、天井などの布部分は、カビ予防スプレーを吹きかけておくとさらにカビ予防効果が高まります。
カビ臭い車内に対処するにはメンテナンスが重要!
「車の中がカビ臭い…」と感じたら、エタノールやアルコールを用いて徹底的に車内をきれいにすることが効果的です。
窓を全開にした状態で直射日光のあたる場所に駐車するのも、手軽で高い効果が期待できる方法でしょう。
ただしカーエアコン内部はカビが発生しやすい環境であるにも関わらず、一般の方では掃除をすることが難しい場所。
そこでおすすめなのが、空気の洗車屋さんの「Dr.BAZZOKA!洗浄」です。
「Dr.BAZZOKA!洗浄」では、結露が発生しやすいエバポレーターに付着した埃とカビを、高圧洗浄とプロ仕様の強力な薬品により徹底的に洗い流します。
まるで新品のような状態にできるため、カーエアコンをつけても車内にカビの臭いが漂うことはなくなるでしょう。
クリーニング後は防カビコーティングも可能で、最長1年間の匂い保証もつくので安心です。
車がカビ臭いとお困りの方は、ぜひ「Dr.BAZZOKA!洗浄」をお試しください。
[1]
参照:JSTAGE:(PDF)洗濯機内部に生育するカビの特性
[2]
参照:JSTAGE:(PDF)住まいや暮らしの変遷とカビ汚染
[3]
参照:文部科学省:カビ対策マニュアル 基礎編-文部科学省