紫外線が車内に与える影響とは?車内の紫外線対策!

紫外線が車内に与える影響とは?車内の紫外線対策!

真夏に運転をしていて窓側の右腕だけが日焼けしたという経験はありませんか。

実はサイドガラスは、紫外線を通してしまうのが原因で日焼けをしてしまうのです。

窓を閉め切って運転しているから大丈夫、といえないのが紫外線です。

手ごわい紫外線対策を考えてみました。

車内でも紫外線には十分注意

車内でも紫外線には十分注意

なぜ閉め切った車内でも紫外線対策が必要なのでしょうか。

紫外線の基礎知識

紫外線は太陽の光の1種です。

太陽の光には目に見える光である可視光線と、目に見えない光である赤外線紫外線があります。

紫外線は、可視光線や赤外線を含めた太陽光の中で最も波長が短い光で、UVA、UVB、UVCの3つに分かれます。

UVとはultravioletの略でいわゆる紫外線のこと。

UVAはA波、UVBはB波、UVCはC波ともいわれています。

A波は紫外線の中で最も波長の長い光で、太陽から届く紫外線の9割を占めており、シミ、シワ、たるみなど老化につながるお肌に内部からの強いダメージを与えます。

B波は3種類の中間の波長の光で紫外線の1割ほどと少ないのですが、肌への作用が強く、短時間でもヤケドのような炎症を起こし、色素沈着を起こしシミの原因となる人体、特にお肌の表面への影響が強い光です。

C波は紫外線の中で最も波長が短く、オゾン層に吸収されてしまうため地上に届くことはないといわれています。

車内でも紫外線対策が必要な理由

A波もB波も人間の肌に影響を及ぼしますが、B波が外での日焼けの原因であるのに対し、A波は雲や窓ガラスを通すため、車内にいるからといって安心はできません。

人体だけではなく布やプラスチックにも影響を与え、色褪せを起こしたり日焼け状態になるため、座席シートやダッシュボードなどの車内の装備にも注意が必要です。

フロントガラスの紫外線の透過性

フロントガラスの紫外線の透過性

車にはフロントガラス、前席のガラス、後部席のガラス、リアガラスとありますが、ガラス自体UVカット効果が施されたものがあります。

どれくらい効果あるのか比べてみてください。

車のガラスの紫外線強度

強度数とは、それぞれのガラスが紫外線を受ける量を示したもの。

数値が多いほど紫外線を受けているということになります。

  1. クリアガラス
    フロントガラス→6.5pw/cm2
    前席のガラス→1,044pw/cm2
    後部座席のガラス→199.2pw/cm2
    リアガラス→1,006pw/cm2
  2. UVカットガラス
    フロントガラス→3.2pw/cm2
    前席のガラス→275pw/cm2
    後部座席のガラス→64.9pw/cm2
    リアガラス→16.9pw/cm2
  3. スーパーUVカットガラス
    フロントガラス→0.3pw/cm2
    前席のガラス→0.8pw/cm2
    後部座席のガラス→0pw/cm2
    リアガラス→0.9pw/cm2

クリアガラスでもフロントガラスの場合、2枚のガラスの間にUVカットをしてくれる膜が挟んでいるため受ける量が低くなっています。

そのため紫外線カット率は、クリアガラスでもUVカットガラスでもカット率が99%という高い数値になります。

その一方で強化ガラスを使っているサイドガラスは、UVカット率が90%が限度といわれています。

車内の紫外線対策

車内の紫外線対策

車内にいても安心できない紫外線。

少しでも軽減できるよう、対策を考えてみました。

1.UVカットフィルム

前後のサイドガラスやリアガラスに貼るだけでUVカットができるフィルム。

5~8割ほどカットできるのですが、カット率によって色が異なるので、選ぶときに注意が必要です。

また、フロントガラスは透過率が70%以上ないと違反になるので、こちらも注意が必要です。

2.UVカット日よけカーテン

目隠しにもなるのがカーテンです。UVカットフィルムよりお手軽で、好みも生かせます。

3.サングラス

シミの原因となるメラニンは、目が紫外線を感知することで生成するように指令が出るといわれています。

シミやシワを防ぎたいならサングラスや紫外線カット眼鏡を着用することをおすすめします。

4.UVカット手袋

アームカバーともいわれている二の腕から手首、もしくは指までを保護できる手袋です。

夏用のクールタイプもあり、色やデザインも豊富。車体の色で洋服とコーディネートする楽しみもあります。

夏場に紫外線以外で行いたい車内の対策

夏場に紫外線以外で行いたい車内の対策

夏場は紫外線以外にも注意しなければならないことが多くあります。
特に以下で説明する事項については特に気を付けましょう。

1.警戒が必要な車内の温度

紫外線は夏の車内の大敵ですが、紫外線と同ランクで警戒をしたいのが温度です。

炎天下、対策をせずに路上駐車をしておくと、車内温度は50度を超えるといわています。

紫外線対策と一緒に検討してみる価値があります。

  1. サンシェード
    フロントガラスに設置し、直射日光から車内を守り車内温度の上昇防止に効果を発揮してくれます。

    色や柄にこだわりがないのであれば、銀色のタイプがおすすめです。

  2. 車内専用の扇風機
    車内を冷やすというより、カーエアコンが効くまでの間に空気を循環させてカーエアコンの効率をアップさせる効果が期待できるのが扇風機です。

    素早く車内温度を下げたいときに有効です。

  3. カーエアコン
    夏の車内温度対策の代表といえばカーエアコンです。車内温度が高い場合は、走り始めは窓を開けたままにして熱風を逃がすようにしましょう。

    温度が下がったら内気循環モードにして一気に温度を下げて、快適な車内空間を維持するようにします。

2.カーエアコンに繁殖するカビ

夏のカーライフに欠かせないカーエアコンですが、高温多湿の日本の夏はそれでなくてもカビが大量発生しやすい季節。

加えてカーエアコンの中枢ともいえる熱交換器という役目を担っているエバポレーターは、外気以上に高温多湿状態が続いている装置。

人体に深刻な影響を及ぼすカビの温床になりやすい場所です。

対策としておすすめなのが、クリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)です。

同社が独自に開発、特許を取得した高圧洗浄器を使って行う画期的な洗浄方法でカビなどの外敵を確実に根絶やしすることができます。

夏だけではない紫外線の脅威

夏だけではない紫外線の脅威

紫外線と聞くと夏の日中をイメージするかもしれませんが、冬も紫外線の脅威にさらされていますし、雪原は紫外線が大量に降り注ぐ場所です。

涼しくなったから安心とはいかないのが紫外線。

十分な対策をとってください。