くしゃみに鼻水に涙。
人の体に多大な被害をもたらす花粉ですが、実は、悪影響を受けているのは人間だけではないんです。
人間同様に被害を受けているのは車。あなたの大切なマイカーなのです。
目次
車についた花粉は放置厳禁!
空気中に飛散した花粉は、目から鼻から体内に侵入しますが、車も同じです。
ボディ、車体からむしばんでいきます。
一年中注意したい花粉
早いところでは1月の下旬から飛散が始まる花粉ですが、花粉の飛散する量は前年の夏の気候で決まるといわれています。
猛暑で雨が少ないと雄花が多く咲くため、花粉の飛散する量が増えるそうです。
まず、2月から3月にかけて大量に飛散するのが、日本の花粉の代名詞ともいえるスギ花粉です。
スギ花粉が舞い始めて少し経ってからやってくるのがヒノキの花粉のピークです。
スギ、ヒノキの二大花粉のピークは3月から5月にかけてですが、それが過ぎても安心はできません。
5月になるとイネ科の花粉のシーズンが始まります。
こちらのピークは夏前までですが、10月までは飛散しているといわれていますし、ブタクサやヨモギの花粉は8月から9月にかけてピークを迎えます。
今や春だけ気を付ければよいというわけではない厄介な代物、それが花粉なのです。
車体を腐食させる花粉
車を汚す花粉の汚れには大きく分けて2種類あります。
1つは車体に積もった汚れ。
もう1つは、雨などで花粉と水が合わさってできた染み汚れです。
積もった汚れは払い落とせばきれいになりますが、問題は染み汚れです。
花粉は内部にペクチンというたんぱく質を含んでいます。
ペクチンは柑橘類などの果実に含まれている多糖類の一種で、水と一緒に火にかけるとゼリー状に変化します。
果物系のジャムが固まるのは、このペクチンのおかげです。
ペクチンは水に触れると溶けだし、粘着力が増すので、花粉を付けた状態で雨にあたると、はりついて染みのようになり、塗装をはがす原因となります。
また、フロントガラスに付着した状態でワイパーを動かすと、ガラスを傷つけることもあります。
車についた花粉の除去方法と予防方法
花粉汚れを落とすためには洗車するしかないのですが、花粉がペクチンを含んでいるために、洗車にも注意が必要です。
花粉で汚れた車の洗車方法
花粉の状態によって洗車方法を変えていくと良いでしょう。
- 軽度…強めの水流で水洗浄
花粉がついて間もない時は、水洗いで落としていきます。このとき注意したいのは、いつもより水量を多めにして車体全体に水をかけること。間違っても水をかける前に、タオルなどで拭き取らないようにしてください。車体にキズを付けてしまう可能性があります。 - 中度…たっぷりの泡で洗浄
ペクチンをしっかり落としたいときは、たっぷりの泡を使って念入りに洗浄する必要があります。泡が少ないとスポンジで花粉がこすれ、摩擦によって車体がキズつく危険性があります。 - 重度…温めて落とす
車体に花粉のシミ汚れをついてしまったときは、水洗いや泡洗浄では落とすことができません。実は、ペクチンは熱に弱いという性質があり、花粉による頑固な染み汚れには温めることが有効です。お湯、ドライヤー、スチーマーなどで温めてからはがしていきます。
花粉を予防するには
花粉を予防するには、車体に直接、花粉を付けないことが大切です。
- コーティングで守る
洗車の後にコーティング剤を塗っておくと、花粉だけでなくホコリやゴミ、泥汚れなども防ぐことができます。 - ボディカバーをかける
本当ならガレージや屋内で保管をするのが望ましいのですが、車専用のボディカバーでも、かなり花粉を防ぐことができます。 - マメに洗車する
花粉が染みになる前に、こまめに洗車する。花粉で傷をつけることも減りますし、快適なカーライフを送ることにもつながります。
花粉症の人は車内の対策も必須
1回のクシャミで人は何秒くらい目を閉じていると思いますか。
約0.5秒だといわれています。
わずか0.5秒ですが、時速60㎞で走行していると約8mも進んでいる計算になります。
十分に事故を起こしてしまう時間です。
この0.5秒を回避するためには花粉を車内に持ち込まない対策と、侵入してしまった花粉の撃退が必要です。
車内に持ち込まない
まず、掃除機や粘着シートを使って車内の花粉を掃除しておきましょう。
次に、乗車する前には持ち物や衣服に付着した花粉を落とすなどして、車内に花粉を持ち込まないようにすることも大切です。
そのうえで、車載用の空気清浄機を使って車内環境を整えるようにしましょう。
もっとも注意したいのは目に見えない部分
車内でもっとも注意したいのは、目に見えない場所、カーエアコンの内部に積もった花粉です。
残念なことに花粉がピークを迎える時期はカーエアコン自体が必要になってくる時期です。
エアコンを作動させることで外気を取り込むため、外気中に飛散している花粉も一緒に取り込むことになります。
侵入した花粉が溜まるのが、エアコンフィルターとエバポレーターです。
エアコンフィルターは一般の方でも比較的手軽に交換をすることができますので、花粉対策用に高性能のものに交換することをお薦めします。
難しいのがエバポレーターです。
運転席の足元にあるために直接視認することができませんし、市販の洗浄スプレーでは威力に問題があり、花粉に含まれているペクチンが薬剤の水分で染みになる危険性があります。
染みにすることなく確実に花粉を落とすためには、強い水流で洗い流すことが必須です。
それがクリーンデバイス・テクノロジー株式会社のDr.BAZOOKA!洗浄 (ドクターバズーカ)です。
同社が独自に開発、特許を取得した高圧洗浄器を使って行う洗浄方法で、薬剤の噴霧も、汚れを含んだ薬剤を洗い流すお水も高圧洗浄器を使って行いますので、花粉はもちろんエバポレーター内部に発生したカビや溜まったゴミなども一掃できます。
高い効果が約束されているのに、国産の普通車なら約1時間の作業時間で2万5千円~とリーズナブルな費用で済みます。
花粉は春の風物詩にあらず
ひと昔前は、花粉と聞くと春をイメージした人が多かったのではないでしょうか。
ところが今は季節を問わず、花粉症自体が通年病だといわれています。
花粉は確かに厄介ですが、きちんと対策を立てれば怖いことはありません。
しっかり対処しましょう。